この記事はここがポイント
- ドル円163円台の円安や物価高が続く今、現金預金だけで持っているとお金の価値が減ってしまうため、株式投資による資産防衛が大切です。
- 株式投資には「高配当株」「成長株」「ETF」などの種類があり、投資信託や債券などのほかの商品とリスクや期待できるリターンが異なります。
- 金利1.0%時代には「手元の現金が豊富な会社」、円安の時期には「海外でしっかり稼ぐ会社」を選ぶなど、今の時代に合った視点が成功のカギとなります。
「そろそろ株式投資を始めたいけれど、種類が多くて何から買えばいいのかわからない」
「投資信託や定期預金と何が違うの?ニュースで聞く円安や金利上昇の中でどう選べばいいの?」
株式投資に取り組みたいと考えているあなたも、このような不安や疑問を抱えてはいませんか?
現在、為替相場ではドル円が163円台まで円安が進み、日本銀行の政策金利も1.0%水準まで引き上げられるなど、ひと昔前とは経済の景色が大きく変わっています。
買い物をするたびに物価の上昇を実感する今、銀行にお金を預けておくだけでは、実質的に買える商品の量が減ってしまう「預金の目減りリスク」が高まっているのです。
株式投資は、そうしたインフレ時代に自分のお金を守り、育てていくための頼もしいパートナーになります。
この記事では、株式投資の基本的な種類はもちろん、投資信託や債券といったほかの金融商品との違いから、今の時代だからこそ選びたい株の特徴まで、難しい専門用語を使わずにわかりやすく解説していきますね。
知っておきたい株式投資の代表的な4つの種類
ひとくちに「株式投資」と言っても、実は目的や買い方によっていくつかのおすすめの種類に分かれます。
まずは株式投資を始めたい人が最初に押さえておきたい、代表的な4つの分類を見ていきましょう。
株式投資の代表的な4つの種類
1. お小遣いのような現金収入がもらえる「高配当株」
会社が得た利益の一部を、株主に対して「配当金」という形で還元してくれる株式を高配当株と呼びます。
配当金は年に1〜2回ほど自分の口座に振り込まれます。銀行にお金を預けておくよりもはるかに高いリターン(例えば100万円分の購入で年に3万〜4万円など)が期待できるのが魅力です。もらった配当金でおいしいものを食べたり、日用品の足しにしたりできるため、「投資の成果を生活の中で実感しやすい種類」としてとても人気があります。定期的なお小遣いが欲しい方にぴったりですね。
2. 将来の大きな値上がりを楽しみにする「成長株(グロース株)」
売上や利益が毎年ぐんぐん伸びていて、これからも大きな拡大が期待できる会社の株式を成長株(グロース株)と呼びます。
こうした会社は、利益を配当金として配るよりも、新しい工場を建てたり新しいサービスを作ったりすることにお金を使うため、配当金は少なめか「ゼロ」のこともよくあります。ですが、会社が大きくなるにつれて株の値段(株価)が2倍、3倍、ときには10倍以上に化ける可能性を秘めています。「将来のために大きくお金を増やしたい」という夢のある方に向いている種類です。
3. 数百円から有名企業の株主になれる「単元未満株」
日本の株式市場では、基本的に100株単位で売り買いが行われます。そのため、株価が3,000円の会社なら、通常は買い付けるのに30万円ものお金が必要です。
ですが最近は、多くの証券会社で1株から買える単元未満株というサービスが広がっています。これなら数百円〜数千円というお小遣いの範囲で買えるため、「まずはリスクを小さくして実際の取引を体験してみたい」「色々な会社の株を少しずつ買いたい」という株式投資の初心者さんに一番おすすめの手法です。
4. 1つの商品でまるごと詰め合わせ買いができる「ETF(上場投資信託)」
ETF(上場投資信託)は、日経平均株価やアメリカのS&P500といった有名な指数に連動するように作られた「株の詰め合わせセット」のような商品です。
このセットを1つ買っておくだけで、何十〜何百というたくさんの会社にまとめてお金を分ける(分散投資する)ことができます。「どの会社を選べばいいかわからない」「どこか1社が倒産したら怖い」という方にとって、とても安心感の高い選択肢になりますよ。
お金について学ぶ前の私は「株式投資=専門知識が必要で難しいもの」といったイメージがあり、預金以外の資産形成をあまり知りませんでした。ですが、NISAが誕生し資産運用に関する話をよく聞くようになって、またFP会社で勤務するようになって投資信託を始めるようになり、資産運用の仕組みに触れるようになりました。そこからさらに、株式にも単元未満株やETFのように手軽にリスクを抑えて分散できる仕組みがあると知り、今では資産を一箇所に集中させず、生活の安定と運用のバランスを意識して納得のいく選択を重ねることが大切だと感じています。
ほかの金融商品(投資信託・債券・預金)と比べた株式投資の位置づけ
「株を始めたいけれど、投資信託や銀行の定期預金と何が違うんだろう?」と疑問に思うこともありますよね。
世の中にはお金を増やす手段がいくつかあり、それぞれ安全性や増え方に違いがあります。
代表的な商品と株式投資の違いを、比べて整理してみましょう。
1. 株式投資 vs 投資信託(プロにおまかせ)
投資信託は、プロ(運用会社)に資金を預けて代わりに運用してもらう仕組みです。
1,000円や10,000円といった金額ベースで手軽に買えるため「おまかせ運用」に向いています。
一方、個別株式投資は自分が応援したい特定の1社を直接選んで投資します。
企業の業績向上や増配の恩恵をダイレクトに享受できる反面、銘柄選びの知識が必要になるという違いがあります。
💡 あわせて読みたい
株式投資と投資信託の違いについてさらに詳しく知りたい方は、関連記事「【株式投資と投資信託の違いとは?】向いている人の解説と新NISAを使った『インフレ時代のサバイブ術』を伝授」を伝授」もあわせてご覧ください。
以前は「投資信託と株式って何がちがうの?」と混同しがちで、特徴の違いを整理するのに苦労した記憶があります。ですが、運用の仕組みを学んでいくと、プロにおまかせする投資信託と直接企業を応援する株式にはそれぞれの役割があると理解できました。債券や預金との比較も含めて、どちらが良い悪いの二者択一ではなく、日々の暮らしの目的や安心感に合わせて金融商品を上手に組み合わせる視点が重要だと日々感じています。
2. 株式投資 vs 債券(国や会社にお金を貸す)
債券は、国や会社にお金を貸して、約束された利息を定期的に受け取る仕組みです。満期が来れば貸したお金(元本)がそのまま戻ってきます。
株式に比べて値動きが小さく安全性が高い「守り」の商品ですが、世の中の物価が上がったときに利息が増えないため、買えるものの価値が減ってしまう弱点があります。
一方の株式は、会社が商品の値段を上げて利益を増やせるため、「物価高(インフレ)に強い攻めのお金」として活躍します。
3. 株式投資 vs 定期預金(銀行にお預け)
定期預金は銀行が元本を保証してくれるので一番安心です。しかし金利が1.0%に上がったとしても、世の中の物価が年に2〜3%上がっていたら、預けているお金で買えるものの量は毎年減ってしまいます。
株式投資は元本保証こそありませんが、会社の成長や配当金を通じて物価の上昇以上のスピードでお金を増やせる可能性があるため、「預金の目減りから自分のお金を守る手段」として世界中で活用されているのですね。
主な金融商品:安全性・収益性・流動性の一覧表
元独立系ファイナンシャルプランナー会社勤務。証券外務員二種・産業カウンセラー資格保有。FP会社で年間数百名の資産運用や投資を考えるお客様と接した経験をもとに、資産運用や投資を行ううえで生じる心理メカニズムや作用に配慮した、初心者でも安心して始められる情報発信を心がけている。
