この記事はここがポイント
- 株主優待投資は、優待だけでなく業績を客観的に確認する視点
- 業績は決算短信サマリーから5つのポイントでチェックする基準
- 壱番屋は売上7.4%増も純利益19.2%減、配当性向99.6%の裏側とは
暮らしの中で役に立ったり、ちょっとしたお楽しみになったりする株主優待。中には比較的少ない株数から優待がもらえる銘柄もあり、投資を身近に感じられる良いきっかけになることも多いのではないでしょうか。
しかし、優待の魅力だけで投資を判断してしまうのには、やや注意が必要です。企業の業績に変化が生じると、優待制度そのものが変更されたり、株価が変動して思わぬ影響を受けたりする可能性も否定できません。
筆者は元マネースクール講師でファイナンシャルプランナー(FP)ですが、投資を検討する際は、優待の魅力と併せて企業の「業績」も客観的に確認することをおすすめしています。
忙しい日々の合間でも、最低限これだけは見ておきたい業績チェックのポイントを分かりやすく整理しました。
壱番屋(7630)「ココイチのカレー」8月株主優待と配当の魅力
今回、具体的な事例として取り上げるのは、お馴染みの「カレーハウスCoCo壱番屋」などを展開する株式会社壱番屋(東証プライム、証券コード:7630)です。
最低購入金額は約10万円弱(株価937円、単元株数100株の場合:最低購入金額9万3700円 ※2026年7月28日時点の終値ベース)となっており、初心者の方でもアプローチしやすい水準と言えます。
壱番屋の優待制度では、毎年2月末と8月末の年2回、保有株数に応じて店舗等で使える「株主様ご飲食優待券(500円券)」が贈呈されます。
- 100株以上1000株未満所有の株主: 1000円相当(年間2000円相当)
- 1000株以上5000株未満所有の株主: 2000円相当(年間4000円相当)
- 5000株以上1万株未満所有の株主: 6000円相当(年間1万2000円相当)
- 1万株以上所有の株主: 1万2000円相当(年間2万4000円相当)
店内飲食のほかお持ち帰り弁当や物販にも利用可能で、近くに店舗がない場合はレトルトカレーなどとの交換も選べるため、使い勝手の良さから根強い人気を集めています。
壱番屋指定の商品(レトルトカレー、ギフトセットなど)との交換もできる
また、壱番屋では株主優待だけでなく、配当金もあわせて受け取ることができるのも見逃せないメリットです。たとえば直近である8月末の権利確定に向けて、権利付き最終日までに購入・保有していた場合、100株保有で年間2000円相当の優待飲食券に加えて年間1600円(予想ベース)の配当金、合計で実質3600円相当の還元が見込まれます。
投資のちょっとしたお楽しみとして、ひとつの目安になるのではないでしょうか。
元マネースクール講師、現役FP(CFP®・1級FP技能士)でJ-FLEC認定アドバイザー。保険から年金、資産運用まで幅広い知見を持ち、「お金の先生」としてLIMO&ファイナンス編集部にてわかりやすく信頼できる記事をお届けします。
