パーソナルファイナンスニュース

【新NISA】月10万円の積立シミュレーション。かしこく資産形成するための「制度・コスト」をまとめて解説

20~70代の貯蓄残高一覧表もご紹介

執筆者三石 由佳2級FP技能士
20:34

月10万円を積み立てたら?シミュレーション結果を確認しよう

では、実際に積み立てると、どのくらいになるのでしょうか。金融庁が示している試算をみてみましょう。

つみたて投資枠で月10万円を15年間積み立てると、投資元本は1800万円です。運用利回り年3%(一律)だったと仮定した場合、15年の積み立てのあとにさらに15年間保有を続けると、資産は約3525万円になります。投資元本の約2.0倍です(※なお、手数料等は考慮していません)。

積立投資のシミュレーション

積立投資のシミュレーション
出所:金融庁「NISAの活用事例」

  • 毎月の積立額:10万円(15年間)
  • その後の保有期間:15年間(追加の積み立てはなし)
  • 積立元本:1800万円
  • 最終的な資産額:約3525万円(元本1800万円+利益約1725万円)

あくまで一定の利回りを仮定した試算であり、実際の運用成果は市場の動きによって変動します。値下がりして、元本を下回る可能性もあります。とはいえ、運用する期間が長いほど、利益がさらに利益を生む複利の効果は働きやすくなります。金額の大きさよりも、無理なく続けられるかどうかを重視して考えてみてはいかがでしょうか。

「老後資金2000万円」実はまったく足りていない?

「老後の生活資金は2000万円必要」とニュース等で聞いたことがある方もいることでしょう。

このようなニュースを見て、「少し足りないけれど、退職金もあるし何とかなるだろう」と思っていませんか?

元銀行員として、数多くの方の資産形成を現場で見てきたからこそ、お伝えしたいことがあります。それは「多くの方が思っている以上に、資産形成の必要性が高まっている」という現実です。

金融経済教育推進機構(J-FLEC)が発表した「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯)」の最新データ(2025年)を見てみましょう。

世代別貯蓄一覧表

世代別貯蓄一覧表
出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査」

【世帯主の年代別に見る金融資産保有額】

  • 20歳代: 平均 525万円 / 中央値 125万円
  • 30歳代: 平均 1,096万円 / 中央値 311万円
  • 40歳代: 平均 1,486万円 / 中央値 500万円
  • 50歳代: 平均 1,908万円 / 中央値 700万円
  • 60歳代: 平均 2,683万円 / 中央値 1,400万円
  • 70歳代: 平均 2,416万円 / 中央値 1,178万円

「50代世帯の半数が、700万円以下の貯蓄しか持っていない」という厳しい現実があります。

退職金や年金だけでゆとりある生活を送るのが難しい現代において、この「中央値の現実」に自分が近いと感じるなら、早急な対策が必要です。

今回ご紹介したシミュレーション結果をもとに、老後資産形成について考えてみてはいかがでしょうか。

参考資料

Google で優先するソースとして追加

関連タグ

三石 由佳2級FP技能士

PROFILE