パーソナルファイナンスニュース
【新NISA】月10万円の積立シミュレーション。かしこく資産形成するための「制度・コスト」をまとめて解説
三石 由佳
S&P500ファンドの特徴は、投資先が米国株式に完全に絞られている点です。オルカンが約63ヵ国・2800銘柄以上に分散しているのに対し、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の組入銘柄数は503銘柄、すべて米国企業です。
業種別では半導体(18.6%)とテクノロジ・ハードウェア(10.5%)だけで約30%を占め、いわゆる「テック系」銘柄への集中度が高いのが特徴です。
S&P500ファンドには、米国市場の時価総額に応じて自動でリバランスが行われる仕組みがあります。ただし、このリバランスはあくまで「米国内での調整」です。将来、欧州やアジアの企業が台頭してきた場合でも、それらは自動では組み込まれません。
同じeMAXISシリーズで人気のオルカン(全世界株式)は、米国が約63%を占めながらも、残りの約37%は日本・英国・台湾・カナダなど世界各国の株式に分散されています。
一方、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の投資対象は米国100%です。S&P500ファンドは「米国経済の成長をより純粋に取り込める」という強みがある反面、米国株が下落した場合の影響をダイレクトに受けやすいという側面もあります。
S&P500ファンド1本で運用する場合は、債券ファンドや国内株式、金(ゴールド)など、米国株以外の資産と組み合わせることが、リスク分散の観点から有効な考え方のひとつといえます。
三菱UFJ銀行・三井住友信託銀行で15年以上のキャリアを築き、自身も20年以上の投資経験を持つ。現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『LIMO』でお金に関する記事を企画・執筆・監修中。