老後の生活費は赤字がふつう。元銀行員が老後の備えを解説
先ほど確認したように、老後の生活費は二人以上世帯・単身世帯ともに赤字となりました。
もちろん平均ですから、家庭差・個人差があるもの。ただし、赤字であることが一般的ですから、まずは「自分の老後の生活費は赤字か、それとも黒字か」を把握しましょう。
現役時代であっても、ねんきんネットを利用すれば自身の年金見込み額がシミュレーションできます。
年金見込み額を調べる
ただし、注意点が2つ。
1つ目は、生活費でも見たように税金や社会保険料を抜いた金額で生活することになるため、「手取り」で考えて老後生活費を計算するということです。
また2つ目として、はじめに確認したように、年金額は毎年度、改定されることも考えておきましょう。今の年金見込み額はあくまで現代の試算ですから、将来の年金額は減る可能性もあります。
自分の年金見込み額の目安がわかれば、老後の生活費が赤字か、黒字か、赤字ならいくらくらいなのかもわかるもの。それにより生活費の補填でいくら必要かの計算ができます。
老後の備えは働き方を変えることで公的年金を増やすこともできますし、また私的年金や個人年金保険などで用意をしておくという方法もあります。年金見込み額を見たことで両方取り入れようとされる方もいるでしょう。
それ以外にも預貯金であったり、新NISAを利用して一部で資産運用をして備えるという方法もあります。
物価高の現代においては老後の不安も高まりますが、何も行動しないままでもその不安は減りません。まずは年金見込み額を調べたり、公的年金・私的年金・預貯金・資産運用…など「自分でできること」を調べて探してみたりすることで、不安が和らぐ場合もあるでしょう。今回の平均データを参考に、自身の老後について考える行動をとってみてくださいね。
参考資料
オリックスなどの国内金融機関出身。日本株アナリストおよび財務アドバイザーとして決算分析や資金調達を主導。「日経CNBC」出演などメディアを通じた相場解説の実績も豊富。企業財務に精通し、現在はモニクルリサーチで金融ニュースの深掘り記事を発信。
