【4~6月債の振り返り】10年債の利回りを整理
それでは4月~6月の10年債の利回りを時系列で振り返ってみましょう。
4月債
- 個人向け国債(変動10年): 1.55%(初回)
- 共同債(固定): 2.612%
- 千葉市(固定): 2.570%
- 神奈川県(固定): 2.570%
5月債
- 個人向け国債(変動10年): 1.67%(初回)
- 共同債(固定): 2.767%
- 千葉県(固定): 2.727%
- 静岡県(固定): 2.707%
6月債
- 個人向け国債(変動10年): 1.74%(初回)
- 共同債(固定): 2.832%
- 埼玉県(固定): 2.764%
- 神奈川県(固定): 2.729%
利率の移り変わり・まとめ
4月から7月にかけての動きを振り返ると、「金利の上昇スピードがさらに加速している」ことがハッキリとわかります。注目ポイントは以下の3点です。
地方債がついに「3%の大台」を突破!
一番のニュースは、7月の地方債の利回りがついに3%の壁を超えたことです。
機関投資家向けの発行ですが、個別銘柄では福井県債と広島県債が3.000%でローンチしています。
こうしたなかで、共同債の利回りが3.027%となり、7月登場の地方債として最も高い水準となりました。
4月(2.612%)からわずか3カ月で0.4%以上も上昇しており、債券市場としてはかなり劇的な変化です。
7月の千葉県(2.982%)や札幌市(2.972%)といった地方債も、一気に2.9%台後半まで乗せてきました。
4月時点では2.5%台だったことを考えると、こちらも驚くほどのハイペースで利率が上昇しています。
また、実質的な上乗せ幅が、4~6月に+18bpだったものが、+20bpへとシフトしている(ワイドニング)点にも注目です。
個人向け国債(変動10年)は手堅く1.80%へ
国が発行する一番安全な「個人向け国債」も、4月の1.55%から.67%→1.74%→1.80%と、毎月確実にステップアップしています。
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フィスコなどの金融専門誌出身。10年以上にわたり日経QUICKやブルームバーグ等で機関投資家向けの債券市場記事を執筆。企業調査レポートや決算などIR情報の発信に精通し、現在は経済メディア『LIMO』編集部で記事を執筆。
PROFILE
立教大学卒業後、海外専門の旅行会社に就職し、その後旅行業界専門誌の記者に転身。企業決算の記事などを手掛けるうちに金融マーケットに興味を持つようになり、株式や債券の発行市場をカバーする金融専門誌の記者に転職。債券市場の動向や市況について、10年以上にわたって数多くの記事を機関投資家に向けて日経QUICKやブルームバーグ等へ執筆した。その後、株式会社フィスコでアナリストが執筆する企業調査レポートの編集を手掛けるとともに、決算などIR情報の発信業務に携わる。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』のLIMO編集部に所属し、LIMOでも記事を執筆している。
