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大東建託が初の個人向け社債を発行へ、3年物で仮条件は「1.75~2.35%」

長期金利が約30年ぶりの高水準となるなか、激変する市場で個人投資家が「リテール債」を冷静に選ぶための判断基準とは?

執筆者高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者
12:30

なぜ初めて個人向け社債を発行するの?

今回、大東建託が「初の個人向け社債(愛称:大東建託債)」の発行に踏み切った主な目的は、調達した資金を今後の「さらなる事業成長」のために有効活用することです。

これまでの機関投資家中心の資金調達手法に加え、個人投資家という新たな資金調達の基盤を築くことで、長期的な成長投資への安定した原動力を確保する狙いがあります。

また、個人投資家に直接自社の債券を持ってもらうことで、企業としての認知度向上や、新たなファン層の拡大につなげたいという意図も背景にあるとみられます。

大東建託債の発行要項案をチェック

それでは、大東建託債の発行要項案をみていきましょう。

 現在、発行に向けて準備されている社債の主な内容は以下の通りです。

  • 社債の名称:大東建託株式会社第2回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(愛称:大東建託債)
  • 発行総額:100億円
  • 年限:3年
  • 利率(年率):未定(仮条件:1.75~2.35%(税引前))
  • 利払日:毎年1月27日、7月27日
  • 償還日:2029年7月27日
  • 申込期間:2026年7月10日~24日
  • 払込期日:2026年7月27日
  • 最低投資金額:10万円以上10万円単位
  • 予備格付:A(R&I)
  • 引受会社:SBI証券/三菱UFJモルガン・スタンレー証券/SMBC日興証券/大和証券

大東建託3年債の発行要項案

大東建託3年債の発行要項案
出所:提出書類より筆者作成

なお、同社が2021年12月に機関投資家向けに発行した前回債(第1回無担保社債)は、10年物の「グリーンボンド(環境債)」でした。

これは「余剰売電のための太陽光発電設備の新規設置」といった環境配慮型プロジェクトの設備投資に資金使途を限定した債券です。

当時の発行条件は、10年という長期年限でありながら利率はわずか「0.460%」でした。

今回の3年債(仮条件1.75〜2.35%)の条件や、足元の10年国債利回りが2.8%台に突入している現状を踏まえると、ここ数年で日本の金利環境がいかに劇的に変化したかが浮き彫りになります。

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