執筆者和田 直子編集者 株式会社モニクルリサーチ
19:32

オルカン・S&P500と利回りを比較してみると…

「コストが高いからやめとけ」と言われがちな世界のベストですが、実績はどうでしょうか。

分配金を再投資したと仮定したトータルリターン(ファンド本来の実力)を、2026年6月末基準で比較してみましょう。

トータルリターン比較

トータルリターン比較
トータルリターン比較
  • 世界のベスト(為替ヘッジなし・毎月分配型):1年 +23.22% / 3年 +77.83% / 5年 +153.08%
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):1年 +38.75% / 3年 +91.61% / 5年 +145.40%
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):1年 +36.85% / 3年 +94.16% / 5年 +167.03%

※各運用会社の最新マンスリーレポート(2026年6月末基準)より。分配金再投資ベースの累積騰落率。

この比較から見えてくるのは、次の2点です。

  • 直近1〜3年:米国の大型ハイテク株が市場を牽引した期間は、ハイテク比率の高いオルカンやS&P500が世界のベストを上回っています
  • 5年スパン:世界のベスト(+153.08%)はオルカン(+145.40%)を上回りました。ただしS&P500(+167.03%)にはやや及びません。米国以外にも分散している分、ドル高の恩恵がマイルドになっています

年率約1.9%という高いコストを差し引いた上でのこの実績ですから、運用チームの実力は本物といえるのではないでしょうか。

【注意】世界のベスト、毎月分配金を受けとる場合は複利効果が使えない

この実績(153.08%)は、あくまで「出た分配金を一度も受け取らずに、すべて再投資し続けた場合」の数字です。

もし、このファンドの醍醐味である「毎月分配金を受け取るコース」を選んだ場合、資産を雪だるま式に増やす「複利効果」が使えなくなります。

そのため、実際に手元に残る資産の伸びは、分配金を出さずに自動で再投資してくれるオルカンやS&P500を大きく下回ることになります。

「分配金をもらいながら、オルカン以上にも資産を増やせる魔法のファンド」というわけではない、ということは投資前に必ず知っておくべき重要なポイントです。

和田 直子編集者 株式会社モニクルリサーチ

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