齊藤 慧
60歳代単身世帯の約5割「年金だけでは日常生活費もまかなえない」と回答
実際に年金生活を送るシニア世代は、生活費についてどのように感じているのでしょうか。
J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」を見ると、年金生活の実態がうかがえます。
出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」をもとにLIMO編集部作成
「年金だけで不自由なく暮らせる」と感じる人は少数
60歳代・70歳代ともに、「年金でさほど不自由なく暮らせる」と回答した人は、二人以上世帯・単身世帯を問わず8~12%台にとどまっています。
単身世帯では「生活費を賄うのが難しい」という回答が目立つ
「日常生活費程度もまかなうのが難しい」と回答した割合は、二人以上世帯では26~33%台でした。
一方、単身世帯では60歳代が50.7%、70歳代でも35.5%となっており、一人暮らしほど生活の厳しさを感じる人が多いことが分かります。
ゆとりがない理由のトップは「物価上昇等」
年金生活にゆとりがない理由として最も多く挙げられたのは、すべての年代・世帯区分で「物価上昇等」でした。
いずれも5割を超え、これに「医療費の自己負担増」や「年金支給額の引き下げ」が続いています。
これらの結果から、多くのシニア世帯が物価高の影響を受け、年金収入だけではゆとりある生活を維持しにくい状況にあることがうかがえます。
元厚労省担当の専門紙の新聞記者。公的社会保障(年金・医療・介護)やNISA・iDeCoを横断分析。難解な一次データを生活者視点に翻訳し、知っておきたい家計防衛の知見と、安全で実用的な情報を提供。
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