65歳以上・無職夫婦世帯の家計収支と平均貯蓄額データ。国民年金・厚生年金の受給額と平均余命から考える家計管理
koumaru/shutterstock.com
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65歳以上・無職夫婦世帯の家計収支と平均貯蓄額データ。国民年金・厚生年金の受給額と平均余命から考える家計管理

統計データの実態。マクロな平均値の裏にあるシニアのリアルな生活水準と、手元資金を守るための計画的な取り崩しアプローチ

執筆者齊藤 慧編集者
12:00
65歳以上・無職夫婦世帯の家計収支と平均貯蓄額データ。国民年金・厚生年金の受給額と平均余命から考える家計管理
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「この年金額で、あと何年暮らしていけるのだろうか」。毎年夏に届く年金振込通知書や改定通知書を開き、夫婦の老後資金に対して言葉にできない焦りを感じる方は少なくありません。

私が厚生労働省記者クラブで社会保障専門紙の記者をしていた頃、役所の会議室では常に「モデル世帯の平均値」などを基準として年金政策が議論されていました。

しかし、データ分析と現場の取材を通して浮き彫りになったのは、国が提示するマクロな平均数字と、シニア層が直面するミクロな家計簿の間にある埋めがたいギャップです。

一部の富裕層が引き上げる平均貯蓄額を見てご自身の口座残高を悲観する必要は全くありません。

本記事では、公的機関の家計調査をもとに、65歳以上・無職夫婦世帯におけるリアルな収支実態や貯蓄分布を整理します。さらに、平均余命のデータを用いて、役所の数字に振り回されずに手元資金を守り抜くための客観的な家計管理の視点を解説します。

65歳以上の無職夫婦世帯における家計の収支状況

「老後の生活費」について具体的にイメージしてみましょう。総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」から「65歳以上の夫婦のみの無職世帯」家計収支について解説します。

夫婦二人暮らし・無職世帯の具体的な家計収支

65歳以上の生活費

毎月の収入額の内訳

  • 収入合計:25万4395円
  • うち社会保障給付(主に年金):22万8614円

毎月の支出額の内訳

  • 消費支出:26万3979円
  • 非消費支出:3万2850円

支出合計29万6829円

この世帯の毎月の収入は25万4395円で、その約9割にあたる22万8614円が年金などの社会保障給付です。

一方で支出は、生活費にあたる消費支出が26万3979円、税金や社会保険料などの非消費支出が3万2850円で、合計すると29万6829円となります。つまり、毎月約4万2000円の赤字です。

エンゲル係数から見る食費の割合と家計の状況

消費支出の内訳を見ると、食費が約3割(29.9%)を占めています。これはいわゆる「エンゲル係数」にあたり、生活水準や家計の余裕度を見る指標としてよく使われます。

また、住居費や光熱費、医療費などの固定的な支出も一定の割合を占めており、年金だけで生活する場合は家計が赤字になりやすい状況が見えてきます。

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齊藤 慧編集者株式会社モニクルリサーチ

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