中本 智恵
2026年度の公的年金額は、物価や賃金の上昇に合わせて、国民年金が前年度比で1.9%、厚生年金が2.0%の引き上げとなりました。
2026年度最新:4月分からの公的年金額は4連連続プラス改定
出所:日本年金機構「令和8年分からの年金額等について」1/8
年金額の増加自体は喜ばしいことですが、日々の買い物で食料品や日用品の値上がりを目の当たりにし、「もらえる額が増えても、生活が楽になった気がしない」と実感しているシニア世代は多いのではないでしょうか。
筆者も最近、スーパーでの会計時に思わず目を疑い、自分の老後家計をシミュレーションしてしまった一人です。
果たして、今の年金収入だけで安心した老後を過ごすことは可能なのでしょうか。
本記事では、厚生労働省などの最新データをもとに、年金受給額の実態やシニア家計の現在地をひも解き、これから必要となる老後対策について考えていきます。
基礎知識:日本の年金制度は「2階建て」
日本の年金制度は図のような2階建ての構造となっています。
公的年金制度の「2階建て構造」
日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」をもとにLIMO&ファイナンス編集部作成2/8
階部分は、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員が加入する「国民年金(基礎年金)」です。
そして2階部分が、会社員や公務員などが上乗せして加入する「厚生年金」となります。
自営業の方や専業主婦(夫)など、厚生年金に加入した期間がない方は、原則として1階の国民年金のみを受け取ることになります。
早大卒。証券外務員二種・相続診断士。15年の書籍校閲で培ったファクトチェック力を武器に、一次資料に基づく「お金と暮らし」の分析記事を担当する編集記者。認知症介護経験をいかし、読者目線に立った情報発信も。
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