この記事はここがポイント
- INPEX(1605)株価は2026年4月20日から7月17日、11.5%の下落。
- 2026年12月期1Q決算は売上収益5,018億円、営業・当期利益は減益。
- 事業等のリスクは原油・天然ガス価格、為替変動、気候変動など。
東証プライムに上場する鉱業銘柄のINPEX(1605)について、2026年4月20日から2026年7月17日まで保有した場合の株価推移や変動率について紹介します。
あわせて、INPEXの直近の2026年12月期1Q決算の概況も簡単に振り返ります。
※本記事中の株価は、過去の株式分割の影響を調整した値を使用しています。
それでは早速見ていきましょう。
INPEXの3か月間の株価推移
INPEXの3か月間の株価チャート(折れ線グラフ)
INPEXの株価は、2026年4月20日の3,843円から2026年7月17日の3,401円へと推移しました。
起点からは442円(-11.5%)下落した格好です。
3か月間の平均値は3,626円、最高値は2026年4月30日の4,150円(平均値との乖離率+14.5%)、最低値は2026年7月2日の3,204円(平均値との乖離率-11.6%)となっています。
- 起点(2026年4月20日):3,843円
- 終点(2026年7月17日):3,401円
- 期間平均値:3,626円
- 期間最高値(2026年4月30日):4,150円(平均値との乖離率+14.5%)
- 期間最低値(2026年7月2日):3,204円(平均値との乖離率-11.6%)
INPEXの直近の2026年12月期1Q決算
INPEXの2026年12月期1Q決算は、売上収益5,018億円(前年同期比-6.5%)、営業利益2,782億円(同-14.1%)、当期利益1,094億円(同-13.4%)でした。営業利益・当期利益はともに減益となりました。
- 売上収益:5,018億円(前年同期比-6.5%)
- 営業利益:2,782億円(前年同期比-14.1%)
- 当期利益:1,094億円(前年同期比-13.4%)
- EPS:94.08円
売上収益は、販売価格の下落により前年同期を下回りました。内訳では、原油売上収益、天然ガス売上収益ともに前年同期を下回りました。
販売数量は、原油が前年同期を下回った一方、天然ガスは前年同期を上回りました。天然ガスのうち、海外天然ガスは前年同期を上回り、国内天然ガスは前年同期を下回りました。
販売価格は、海外原油、海外天然ガス、国内天然ガスのいずれも前年同期から下落しました。一方で、売上収益の平均為替レートは前年同期に比べて円安となりました。
これらの結果、営業利益および親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同期を下回りました。円安による押し上げはあったものの、原油や天然ガスの販売価格の下落が減収減益につながったとうかがえます。
事業等のリスク
直近の有価証券報告書の「事業等のリスク」では、石油・天然ガス開発事業に固有のリスクとして、操業上の事故や災害、システム障害、探鉱・開発・生産が成功しない可能性、生産量が特定の地域・鉱区に依存していること、鉱区権益にかかる契約期限や埋蔵量の変動が示されています。
また、オペレーターや共同事業の遂行、開発に巨額の資金と長い回収期間を要すること、将来の廃鉱に関する費用も挙げられています。加えて、原油価格や天然ガス価格、為替、金利の変動が業績に与える影響も示されています。
さらに、気候変動やネットゼロへの移行に関するリスク、海外で事業を展開することに伴うカントリーリスク(産油国の情勢や契約条件の変更など)が挙げられています。
このほか、生産分与契約に関するリスクや、経済産業大臣が株式および拒否権を持つ甲種類株式を保有していることなど、国との関係に関する事項も示されています。
海外を中心に石油・天然ガスの探鉱・開発・生産を長期にわたり行うことを背景に、価格変動や資源・地政学に関わるリスクが幅広く整理されているとうかがえます。
INPEXの3か月間の株価まとめ
3か月間のINPEXは、3,843円から3,401円へと442円(11.5%)下落しました。
期間平均値は3,626円で、最高値4,150円(平均値との乖離率+14.5%)・最低値3,204円(同-11.6%)のレンジで推移しました。
直近の2026年12月期1Q決算では、売上収益5,018億円・営業利益2,782億円・当期利益1,094億円で着地しています。
株式投資において、日々更新される情報をリアルタイムに追うことは重要ですが、今回ご紹介したように時間軸を決めて過去を振り返ることも投資のヒントにつながります。
ぜひ参考にしてみてください。
3カ月で株価が1割弱下落したINPEX。直近決算も減収減益となりました。株価と業績の好転タイミングについて、今後も要注目です。
免責事項
- 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
- 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。
- 投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
- 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。
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オリックスなどの国内金融機関出身。日本株アナリストおよび財務アドバイザーとして決算分析や資金調達を主導。「日経CNBC」出演などメディアを通じた相場解説の実績も豊富。企業財務に精通し、現在はモニクルリサーチで金融ニュースの深掘り記事を発信。
PROFILE
2022年より株式会社モニクルリサーチに所属。企業財務や金融ニュースの深掘り記事を精力的に発信し、読者の客観的な事実判断をサポートしている。
以前は第四銀行(現・第四北越銀行)やオリックスで中小企業融資に携わった後、DZHフィナンシャルリサーチやフィスコにて日本株アナリストとして活躍。上場企業の決算・M&A分析、IPO企業の初値予想レポートなどを多数執筆した。
さらに財務アドバイザーとして資金調達やIRコンサルティングも主導。経済情報番組「日経CNBC」への出演やリフィニティブへのレポート寄稿など、メディアを通じた相場解説の実績も豊富に持つ。
くらしとお金の経済メディア「LIMO」でも記事を執筆している。
