厚生年金と国民年金の平均支給額
最後に、現在のシニア世代が実際に受け取っている年金の平均額もご紹介します。老齢年金生活者支援給付金の対象となる所得目安が月額で約7万円ほどだったので、このボーダーラインを超える人がどれほどいるのかにも注目しましょう。
厚生労働省の「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考にします。
厚生年金の平均受給月額
厚生年金の平均年金月額
全体の平均月額:15万289円
- 男性の平均月額:16万9967円
- 女性の平均月額:11万1413円
厚生年金の受給者であれば、平均でも15万円超なので年金生活者支援給付金の対象にならないように見えます。
ただし、実際にはグラフのとおり「月額7万円未満」という人も多く存在します。なお、こちらは国民年金を含んだ金額です。
国民年金の平均受給月額
国民年金の平均年金月額
全体の平均月額:5万9310円
- 男性の平均月額:6万1595円
- 女性の平均月額:5万7582円
国民年金の受給者であれば、年金生活者支援給付金の対象になる可能性が高いと考えられます。
ただし年金以外の所得があったり、繰下げ受給によって増額している場合は対象外になることもあります。
まとめにかえて
年金生活者支援給付金について解説しました。特に「金額」「誰がもらえるのか」は多くの方が注目するポイントです。
制度自体は難しく感じるかもしれませんが、基本的には対象者に請求書が送られてくる仕組みのため、書類を見逃さないようにすることが大切です。
すでに年金を受給している人のうち、新たに給付金の対象になる人に向けては、2026年9月に日本年金機構から「簡易な請求書(はがき型)」が入った封筒が届きます。
受け取った後に行うことは、主に以下の2つです。
- 郵便受けに届いた「日本年金機構からの封筒(またはハガキ)」をすぐに開封し、ご家族と内容を共有する。
- 太枠内に氏名、提出日、電話番号を記入し、返送する。
この簡単な手続きだけで、年間で数万円の収入増が見込めます。見逃さないように注意しましょう。
参考資料
地方公務員・保険代理店出身。証券外務員二種保有。自治体で国民健康保険の賦課や高額療養費、退職に伴う年金切り替え等の実務に従事。複雑な社会保障制度に精通し、現在はLIMO編集部で年金・貯蓄・退職金等の金融情報を発信。
