厚生年金、ひとりで「月30万円超」をもらえる人は希少な存在?「標準的な夫婦世帯」でも2人合算で月23.7万円
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厚生年金、ひとりで「月30万円超」をもらえる人は希少な存在?「標準的な夫婦世帯」でも2人合算で月23.7万円

執筆者太田 彩子LIMO&ファイナンス編集部記者
監修者和田 直子編集者 株式会社モニクルリサーチ
19:32
厚生年金、ひとりで「月30万円超」をもらえる人は希少な存在?「標準的な夫婦世帯」でも2人合算で月23.7万円
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この記事はここがポイント

  • 厚生年金を月30万円超で受給する人は全体の約0.12%、約800人に1人の希少な存在。
  • 大企業で高収入を得て厚生年金に長年加入し続けた元役員クラスなどが高額年金受給者層。
  • 令和6年度の厚生年金平均月額15万289円から、公的年金だけで老後生活費をまかなうのは困難な状況。

SNSでは「億り人」「配当金だけで生活」といった投資成功者の話題が目に入る一方、年金の世界にも"高額受給者"は存在します。

筆者は以前、自治体職員として多くのシニア世代の方々のお話を伺う機会がありました。

その中で強く実感したのは、年金の受給額は現役時代の働き方によって驚くほど個人差が大きいということ、そして「将来自分がいくらもらえるか」を早い段階で把握し、早くから準備をしていくことの大切さです。

「年金だけで月30万円」ならば、それだけで一般的な現役世代の手取りに近い水準です。

実際に、厚生年金を月30万円超もらっている人はいるのでしょうか。もしいるとしたら、どんな人がその金額を受け取っているのでしょうか。

今回は、厚生労働省の最新データをもとに、厚生年金を月30万円超で受給している人の割合について解説します。

老後に向けた資産準備は、預貯金やNISA、iDeCo、保険など選択肢が豊富で「正解」は人それぞれです。最適解は家族構成や資産、ライフプラン等で異なります。銀行員時代、私はお客さまとこれらの情報を整理し、伴走してきました。まずは年金額という「現実」を把握すること。その上で、自分に合った手段を組み合わせるオーダーメイドの計画づくりを、今から始めていきましょう。

厚生年金「月30万円超」の受給者はどれくらいいるのか

厚生労働省「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、厚生年金の受給額分布を確認しましょう。

「厚生年金」の平均年金月額

厚生年金:年金月額階級別の受給権者数

厚生年金:年金月額階級別の受給権者数
出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO&ファイナンス編集部作成
  • 〈全体〉平均年金月額:15万289円
  • 〈男性〉平均年金月額:16万9967円
  • 〈女性〉平均年金月額:11万1413円

※国民年金部分を含む

厚生年金「月30万円超」の受給権者数

階級別の受給権者数のうち、月額30万円以上のレンジは以下のとおりです。

  • 29万円以上~30万円未満:1万5158人
  • 30万円以上~:1万9283人

厚生年金の総受給権者数1608万5696人に対して、月30万円以上を受け取っているのは1万9283人。全体の約0.12%で、およそ800人に1人という希少さです。

参考までに、月20万円台後半(25万円以上〜30万円未満)まで広げても受給権者は約34.6万人、割合にして約2.15%にとどまります。月30万円超は、まさに厚生年金受給者のピラミッドの頂点に位置する層といえるでしょう。

該当するのは、大企業で長期間高収入を得ながら厚生年金に加入し続けた元役員クラスや、士業を法人化して厚生年金に長期加入した方など、限られたケースです。標準報酬月額の上限(65万円)に長年張り付いていたような人でも、ようやくこの水準に到達するイメージです。

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