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【年金】8月から発送「公金受取口座登録の意向確認書」が届くのはどんな人?正しい対応&2026年度の最新ルール

65歳以上の受給者に「茶色の封筒×簡易書留」で順次発送!届いた時の注意点や便乗詐欺への対策、見落としがちな給付金など、知っておきたいリアルな情報【金融・相続の有資格者が解説】

執筆者熊谷 良子編集記者
17:06

年金額は増えても実態は「目減り」?

支給額が増えたとはいえ、手放しで喜べる状況ではありません。

実は、2025年の消費者物価指数の変動率が「+3.2%」だったのに対し、名目手取り賃金の変動率は「+2.1%」にとどまりました。

現在の年金制度では、物価の上昇が賃金の上昇を上回る場合、年金の支え手である現役世代の負担能力に合わせ、低い方の「賃金変動率(+2.1%)」をベースに年金額を改定するルールになっています。

マクロ経済スライドによる調整イメージ:賃金・物価の上昇率が大きい場合

マクロ経済スライドによる調整イメージ:賃金・物価の上昇率が大きい場合
出所:日本年金機構「マクロ経済スライド」

さらにそこから、将来の年金財政を維持するための仕組み「マクロ経済スライド」が発動し、国民年金は▲0.2%、厚生年金は▲0.1%が差し引かれました。

結果として、「モノの値段は3.2%上がっているのに、年金は最大2.0%しか増えていない」という状態になり、実質的な生活水準は昨年よりも低下(目減り)しているのが現実です。

マクロ経済スライドとは、現役世代の減少や長寿化に合わせて、年金の伸びを物価や賃金の上昇より低く抑える仕組みです。

働くシニアを後押し!在職老齢年金「65万円の壁」への引き上げ

働きながら年金をもらっている方にとって、2026年4月に行われた実務上最もインパクトの大きい変更が、「在職老齢年金」制度の大幅な見直しです。

在職老齢年金とは、60歳以上で厚生年金に加入しながら働く方が、給与(賞与を含む)と老齢厚生年金の合計額が一定の基準を超えた場合、年金の一部または全額がカット(支給停止)される仕組みです。

在職老齢年金のイメージ

在職老齢年金のイメージ
出所:政府広報オンライン「もっと働きたい!に応えて、在職老齢年金制度の基準額が2026年4月から引上げに」

この基準額(支給停止調整額)が、これまでの月額51万円から、2026年度は「月額65万円」へと大幅に引き上げられました。

つまり、給与・賞与と年金の合計が月額65万円以下であれば、年金は1円もカットされずに全額受け取れるようになったのです。

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