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70代夫婦の貯蓄はいくら?平均2416万円・中央値1178万円の現実とシニアの家計収支

元・社会保障専門紙記者が解説。厚生・国民年金の階級別受給額分布と、毎月4万円の赤字から逆算する客観的な家計防衛術

執筆者齊藤 慧編集者
14:09
齊藤 慧
執筆者齊藤 慧編集者

【元記者の視点】「月4万円の赤字」を埋める、70代の新たな働き方

家計調査のデータを見ると「65歳以上の無職世帯は毎月約4万円の赤字になる」という事実が重くのしかかります。しかし、このデータには「無職世帯(年金のみで暮らす世帯)」という大前提があることを忘れてはいけません。

労働力調査の推移を取材してきた視点から言えば、現在の70代前半の就業率はすでに3割を超えており、「完全リタイアして貯蓄を取り崩すだけの老後」は唯一の正解ではなくなっています。

もし、健康の許す範囲で週に数日だけ働き、夫婦で「月4万2000円」の収入を得ることができれば、この家計調査の赤字を補填できます。

赤字がゼロになれば、貯蓄は手付かずのまま温存され、将来の介護や医療といった本当のピンチのための「純粋な防衛資金」として資産寿命を延ばすことができます。統計上のモデルケースに縛られず、「少額の勤労所得で赤字を止める」という選択肢を持つだけで、老後の精神的なゆとりは劇的に変化します。

まとめ

本記事のデータが示す通り、極端な富裕層を除いた貯蓄の中央値は約1178万円であり、まずはこの現実的な数字を基準に据えることが重要です。

また、無職世帯の『月約4万円の赤字』という統計も、健康なうちに無理のない範囲で少しの就労収入を得るだけで容易にカバーでき、大切な手元資金の寿命を大きく延ばすことが可能です。

世間の高い平均値やモデルケースに振り回される必要はありません。新しい保険証が届くこの時期を機に、ご自身の医療保障の期間を正確に把握し、年金と貯蓄、そして可能な範囲の就労を組み合わせながら、我が家だけの持続可能な収支バランスを整えていくことが、老後の安心を支える防衛策となります。

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