パーソナルファイナンスニュース

来月8月から何が変わる?高額療養費「月額上限と年間上限」FPが知っておきたい基本と変更ポイントを解説

ひと月あたりの「自己負担上限額」が引き上げへ

執筆者村岸 理美LIMO&ファイナンス編集部記者
17:30

2026年8月からココが変わる!知っておきたい3つのポイント

年間上限の新設

年間上限の新設
出所:厚生労働省「高額療養費の年間上限の新設」3/4

来月、2026年(令和8年)8月から高額療養費制度が一部見直されます。制度の持続可能性を確保するため、医療費の増加に合わせて上限額が引き上げられる一方で、長期で治療を続ける方へのサポートは強化されています。

具体的には、大きく分けて3つのポイントがあります。

ポイント①:ひと月あたりの「自己負担上限額」が引き上げへ

一人当たりの医療費の伸びなどに合わせ、月ごとの負担上限額が一部見直されます。

高額療養費制度の見直しについて

高額療養費制度の見直しについて
出所:厚生労働省「高額療養費制度の見直しについて(令和8年8月診療分から)」4/4

例えば、70歳以上で「年収約260万円~約370万円(標準報酬月額20~26万円)」の方を例に見ると、8月からは以下のように変わります。

  • 通常の上限額: 現在の57600円から 61500円 に引き上げ
  • 外来診療のみの上限額(外来特例): 現在の18000円から 22000円 に引き上げ

ポイント②:長期療養者の味方!新たな安心の仕組み「年間上限」がスタート

月額負担が引き上げられる一方で、長期療養の方の負担軽減策となる「年間上限」が新たに導入されます。

  • 対象期間: 毎年8月から翌年7月までの1年間
  • 仕組み: 月ごとの自己負担額が積み上がり、一定の「年間上限額」に達した場合、それ以上の医療費の支払いは不要になります(超過分は還付を受けられます)。
  • 上限額の目安: 先ほどの70歳以上(年収約260万~約370万円)の方の場合、年間上限は 53万円

多数回該当には当てはまらないものの、毎月継続して医療費がかかっている長期療養中の方などは、この年間上限によって負担が軽くなるケースがあります。

ポイント③:長期治療を支える「多数回該当」の金額はそのまま維持

直近12か月の間で3か月以上高額療養費の対象となった場合、4か月目以降の負担が軽くなる「多数回該当」の仕組み。こちらは、長期で治療を続ける方の経済的な負担が増えないよう、金額はこれまで通り据え置かれます(維持されます)。

村岸 理美LIMO&ファイナンス編集部記者株式会社モニクルリサーチ

関連タグ