「自分の現在地」に合わせた小さな一歩を
単身世帯の貯蓄データに見られる「平均値」と「中央値」の大きな開きは、資産を保有する層とそうでない層の二極化(貯蓄格差)をはっきりと示しています。
夏のボーナスが支給され、年の後半が始まったこのタイミングで、ご自身の貯蓄状況に応じて、まずは以下のステップから「一つだけ」行動に移してみてはいかがでしょうか。
【ステップ1】貯蓄が「中央値」に満たない方:まずは支出の可視化
アドバイス: 今月の支出明細を確認し、「何にいくら使っているか」を具体的に書き出してみましょう。
貯蓄がなかなか進まない単身世帯の場合、実は収入の低さよりも「毎月何にお金が消えているか(使途不明金)を把握できていないこと」が根本的な原因であるケースがほとんどです。
まずは1円単位でなくても構いません、お金の流れを「見える化」することから始めましょう。
【ステップ2】貯蓄が「中央値」前後の方:意志から「仕組み」への移行
アドバイス: 給料日に、使う前のお金が自動で別口座や投資回りに移動する「自動積立設定」が有効になっているか、改めて確認してみてください。
このレベルにいる方は、すでに貯蓄の習慣が身につき始めています。
ここからは、前述した通り「意志の力で頑張って貯める段階」を卒業し、お金が勝手に貯まっていく「仕組み」を最大活用する段階へシフトする時期です。
【ステップ3】貯蓄が「平均値」を超えている方:インフレに負けない「資産分散」
アドバイス: 保有している資産全体のバランスを見直してみましょう。
私が証券会社時代に出会った富裕層の方々で、資産のすべてを現金だけで眠らせている人は一人もいませんでした。
物価の上昇(インフレ)が続くいま、現金をそのまま持っているだけでは実質的に価値が目減りしてしまいます。
新NISAなどの税制優遇制度を賢く活用し、「資産を適切な場所に分散して配置する(投資に回す)」という考え方を身につけるのも1つの選択肢となるでしょう。
すべてを一人で準備するおひとりさまのライフプランを守る上で、最終的な拠り所となるのは、あなた自身の「資産管理能力(マネーリテラシー)」です。
今日始める日々の小さな積み重ねこそが、将来のあなたを支える生活基盤を築くことにつながります。
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SMBC日興証券(旧日興コーディアル証券)出身。証券外務員一種保有。富裕層や法人に向けた資産運用コンサルティングに従事。現在は「LIMO」編集部で金融ライターとして記事の企画・執筆・監修をしている。
PROFILE
一種外務員資格(証券外務員一種)保有。2005年にSMBC日興証券(旧日興コーディアル証券)へ入社し、富裕層や法人に向けた資産運用コンサルティングに従事。現在は、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」編集部にて、これまでの実務経験を活かし、官公庁の公的データなどに基づいた信頼性の高い金融記事を執筆。新NISAやiDeCoを活用した資産形成、公的年金(厚生年金・国民年金)の仕組み、社会保障制度などをテーマに、読者のライフプランに寄り添う実践的なマネー情報の企画・執筆・監修を行う。
