一度の年金支給日に「約47万5000円」振り込まれる標準的な夫婦とは?
1回の年金支給時に「約47万5000円」を受け取る「標準的な夫婦」について、厚生労働省は次のように定義しています。
男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45.5万円)で 40 年間就業した場 合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準です。引用:厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします ~年金額は前年度から国民年金(基礎年金)が 1.9%の引上げ 厚生年金(報酬比例部分)が 2.0%の引上げです~」
夫が40年間、平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円、年収にして546万円で就労していた会社員などのケースにあたります。そして妻は扶養内のパートや専業主婦などで、厚生年金への加入期間がなく、国民年金のみの受給となる場合です。
こうした夫婦の合計年金が23万7279円となり、2カ月分の合計が「約47万5000円」として支給される計算です。
なお、多くのケースでは、ここから住民税や介護保険料といった税や社会保険料が天引き(特別徴収)されます。
天引きされる内容や実際に振り込まれる金額は、毎年6月に送付される「年金振込通知書」などで確認しておきたいところです。1回の年金支給で「約47万5000円」となれば、まとまった金額に感じられるかもしれません。
しかし、これをひと月分に換算してみると、年金収入だけで暮らしを支えている世帯が多数派とは言い切れないという見方もできるでしょう。
夫婦の年金額は加入状況によってさまざま
厚生労働省の「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」では、多様なライフコースに応じた年金額の概算が示されています。
多様なライフコースに応じた年金額(概算)
例えば厚生年金期間中心(平均厚生年金期間が39.8年、平均収入が50万9000円)だったという人の場合、年金月額は
17万6793円であると試算されます。
もし夫婦ともに同じようにバリバリ働いたと仮定しましょう。この場合、夫婦の年金月額は35万3586円となり、1回あたりの支給額は70万円を超えます。
一方で、国民年金期間が中心(平均厚生年金期間が6.5年、平均収入が25万1000円)だったという人のケースでは、年金月額が6万1771円とされています。
一度は会社員として就職したものの、結婚や出産で退職した人・独立してフリーランスになった人などがあてはまるでしょう。
夫婦ともに同じような加入実績だった場合、夫婦の年金月額は12万3542円となり、1回あたりの支給額は25万円を下回ります。
実際の夫婦の年金額は、それぞれの加入状況によってさまざまであることがよくわかります。
地方公務員・保険代理店出身。証券外務員二種保有。自治体で国民健康保険の賦課や高額療養費、退職に伴う年金切り替え等の実務に従事。複雑な社会保障制度に精通し、現在はLIMO編集部で年金・貯蓄・退職金等の金融情報を発信。
