【権利付き最終日は9月28日】「推し活」の遠征費・エンタメ代・食費に効く株主優待7銘柄、JAL・ANA・東急・東京メトロ・トリドール・ラウンドワン・チムニーをチェック
KARYI YEAP/shutterstock.com
執筆者高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者
22:00
【権利付き最終日は9月28日】「推し活」の遠征費・エンタメ代・食費に効く株主優待7銘柄、JAL・ANA・東急・東京メトロ・トリドール・ラウンドワン・チムニーをチェック
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この記事はここがポイント

  • JAL・ANAは運賃半額、東急は片道乗車証など、推し活に役立つ株主優待7銘柄
  • 9月28日の権利付き最終日までに株式購入が必要
  • 必要株数や優待内容の確認、優待変更・廃止リスク考慮の余剰資金での投資を

推しのライブや舞台を追いかける「遠征」、コラボドリンクのノベルティコースターを集める「コンプ狙い」、終演後の「感想戦」――。「推し活」にかかるお金は、交通費やチケット代だけでは収まりません。

遠征のたびに交通費の見積もりを見てため息をついたり、コラボ企画のドリンクを何杯も頼んで気づけば会計がふくらんでいたり――そんな話は、推し活仲間からもよく耳にします。

そこで見逃せないのが株主優待です。

9月末に権利が確定する銘柄のなかには、交通費・食費という推し活の主な出費をカバーしてくれるものが揃っています。

しかもJAL・ANA・東急・東京メトロ・トリドールホールディングス・ラウンドワン・チムニーの7銘柄は、いずれも権利確定日が9月30日、権利付き最終日が28日とそろっています。

この記事では、遠征費やグッズ代を賢く浮かせられる「オタクに優しい」株主優待銘柄を7つ厳選して紹介します。

当落発表後の「交通費高騰」を防ぐ、JAL・ANAの株主優待割引

推し活最大の悩みどころは、チケットの当落発表を待ってから飛行機を手配すると早割が使えず、運賃が跳ね上がってしまうことです。かといってLCCは就航路線や時間帯が限られます。この悩みを解決してくれるのが、航空会社の株主優待割引です。

JAL<9201>・ANA<9202>:直前の予約でも運賃を半額前後に抑えられる

JALの株主優待割引券はフレックス運賃(普通席はタイプB)から50%引きで利用でき、ANAの株主優待割引もANA指定の基準運賃から約50%引きになります。どちらも搭乗当日まで予約可能なうえ、早割チケットと違って同一区間・同一運賃内であれば予約の変更もできます。「夜公演のチケットが急遽譲ってもらえることになったので、帰りの便を翌日に遅らせたい」といった、推し活特有の直前の予定変更にも対応できるのが強みです。

権利確定日はJAL・ANAともに3月末日・9月末日の年2回で、9月分の権利確定日は30日、権利付き最終日は28日。

渋谷の舞台・ミュージアム遠征に使える、東急の株主優待乗車証

2.5次元舞台やミュージカルの上演が多い「東急シアターオーブ」(渋谷ヒカリエ)や「Bunkamura」は、東急沿線に住んでいなくても、東急の優待乗車証を遠征の移動手段として活用できます。

東急<9005>:100株から年2回、片道乗車証が2枚もらえる

東急の株主優待乗車証(きっぷ式)は、最少単元の100株保有でも3月末・9月末の基準日ごとに年2回、2枚ずつ発行されます。

あとで紹介する東京メトロと異なり、最少単元でも9月分の優待がある点は使いやすいポイントです。

乗車区間は東急線各線で、区間の制限なく片道1回使えます。例えば横浜駅から渋谷駅までは片道310円(ICなら309円)なので、2枚使えば往復620円分がまるごと浮く計算です。

なお2026年3月末基準日からは、300株以上を保有する株主向けに東急グループの商品・サービスと交換できる「株主優待ポイント」(年間2,000~24,000ポイント)が新設されました。こちらは年1回、3月末基準日のみが対象です。

都内移動の「足」になる、東京メトロの株主優待乗車証

ロケ地巡りや、東京ドーム・代々木第一体育館などへのアクセスにも重宝するのが東京メトロの優待乗車証です。

東京メトロ<9023>:200株以上で全線きっぷ、10,000株以上なら定期タイプも

東京メトロの株主優待乗車証は200株(2単元)以上の保有が対象です。3月末・9月末の基準日ごとに、保有株数に応じて「全線きっぷ(片道1回限り)」が発行されます(200株以上400株未満で各3枚など)。

1枚で東京メトロ線内のどの区間でも片道1回使えるため、初乗り180円の区間はもちろん、最大300円の区間で使うほどお得度が上がります。

乗り放題タイプの「全線定期乗車証」がもらえるのは10,000株以上を保有する株主に限られ、少額保有では対象外です。

また、地下鉄博物館の無料入館券など関連施設の優待券は3月末基準日のみの発行で、9月末分は乗車証のみとなる点も覚えておきたいところです。

コラボドリンクの「コースター集め」にも効く、ラウンドワンの優待割引券

ラウンドワンはアニメ・VTuber・K-POPなどとのコラボキャンペーンを頻繁に開催しており、期間限定のコラボドリンクやフードを注文するとランダムでオリジナルコースターがもらえる企画を数多く展開しています。狙ったデザインを揃えようとドリンクを何杯も注文していると、会計はあっという間にふくらみます。

ラウンドワン<4680>:カラオケなどの精算に使える割引券が年4回

100株保有で「優待利用割引券」(1枚500円相当)と「健康ボウリング教室・レッスンの参加割引券」が年4回もらえます。優待利用割引券は精算金額が税込1,000円以上・クレジットカード払いの場合に1人1日1枚使え、カラオケの室料やドリンク・フード代を含めた会計にも充てられます(フードカウンターの券売機での購入代金やゲームのプレイ料金は対象外)。大画面プロジェクター付きのカラオケルームで推しのライブ映像鑑賞会を開いたり、推し仲間とのオフ会を開いたりする際にも、1人1枚ずつ持ち寄れば会計をまとめて抑えられます。

権利確定日は3月末日・6月末日・9月末日・12月末日の年4回で、9月分の権利確定日はJAL・ANA・東急・東京メトロと同じです。

感想戦の出費を抑える、トリドールとチムニーの優待券

終演後にオタク同士で語り合う「感想戦」も、遠征先でのご当地グルメも推し活の楽しみのひとつですが、「グッズ代に回したいから食事は安く早く済ませたい」という場面も多いものです。

トリドールホールディングス<3397>:全国の丸亀製麺で使える

全国どこにでもあり、安くて美味しく提供も早い「丸亀製麺」は、開演前の腹ごしらえにぴったりです。100株以上200株未満の保有で、3,000円相当の優待券が年2回(3月・9月の権利確定分、年間6,000円相当)もらえます。

チムニー<3178>:「はなの舞」など居酒屋グループ店舗で使える

海鮮系の居酒屋「はなの舞」「さかなや道場」などを全国450店舗以上展開するチムニーの優待は、100株保有でグループ店舗共通の食事割引券(デジタルクーポン、3,000円相当)が年2回もらえます。ランチタイムでも、曜日を問わず利用できるため、感想戦の締めや遠征帰りの一杯にも使いやすい優待です。

両銘柄とも9月分の権利確定日はほかの5銘柄と同じです。

7銘柄をすべて最少株数でそろえると「176万円超」

ここまで紹介した7銘柄すべてを、優待がもらえる最小株数で購入すると、8月28日の終値ベースで合計176万5,900円になります(JAL100株30万6,200円、ANA100株30万6,800円、東急100株16万4,650円、東京メトロ200株29万4,800円、トリドールホールディングス100株43万7,000円、ラウンドワン100株13万4,750円、チムニー100株12万1,700円)。

交通費・クレーンゲーム代・食費のすべてを優待でカバーしようとすると、まとまった金額が必要になるため、まずは自分がどの出費に一番お金をかけているか、どこを優先的に節約したいかを見極めたうえで、銘柄を絞り込むのがおすすめです。

推し活優待に利く優待一覧

推し活優待に利く優待一覧
出所:各データより筆者作成

優待投資を始める前に知っておきたい4つの注意点

権利付き最終日を必ず確認する

優待を受け取るには、各月の権利確定日の2営業日前にあたる「権利付き最終日」までに株式を購入し、保有している必要があります。この日程は決済ルールに基づく一般的な計算のため、実際に売買する際は証券会社などで最新の情報を必ず確認してください。

必要株数は銘柄ごとに異なる

同じ9月確定の銘柄でも、東急やトリドールホールディングスは100株から優待がもらえる一方、東京メトロは200株以上が対象です。最少単元(100株)だけでは優待が発生しない銘柄もあるため、購入前に必ず保有株数の条件を確認しましょう。

投資はあくまで「余剰資金」で

株式投資には価格変動リスクがあります。「次の遠征用にどうしても必要な貯金」をつぎ込むのは避け、当面の生活費や推し活資金とは別の余剰資金で始めるのが鉄則です。

優待制度は変更・廃止されることがある

今回紹介した優待内容は本記事執筆時点のものです。各社の判断で内容が変更・縮小・廃止される可能性もあるため、実際に投資する際は必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

銀行にお金を眠らせておくより、その一部を「推し活を快適にする株」に振り向けてみるのも、資産運用のひとつの形といえそうです。この秋は、自分の推し活スタイルに合った株主優待を取り入れて、より賢く豊かな推し活ライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。

記者コメント

推し活も株主優待も、突き詰めれば「好きなものと無理なく長く付き合っていくための工夫」だと感じています。

遠征のたびに交通費の高さに肩を落とす推し活仲間の声を聞くと、こうした優待をうまく組み合わせるだけで次の遠征をもう一回分増やせるかもしれない、と思うと少しワクワクしてきませんか。

まずは自分の推し活スタイルに一番効きそうな1銘柄から、気軽にチェックしてみてください。

免責事項

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
  • 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。
  • 投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
  • 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。
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高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者

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