パーソナルファイナンスニュース

70代夫婦世帯の貯蓄額データ(平均2416万円・中央値1178万円)と公的年金の受給分布を元記者が解説

元・社会保障専門紙記者が解説。65歳以上無職世帯の家計収支と、年齢とともに増加する医療費負担の備え方

執筆者齊藤 慧編集者
06:09

厚生年金の受給額はいくら?平均月額と受給者層の内訳

厚生労働省が公表している「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、厚生年金の平均的な支給月額を確認してみましょう。

厚生年金「平均年金月額&月額階級別受給権者」

厚生年金の被保険者はいくつかの種類に分かれていますが、ここでは民間企業などに勤務していた方が受け取る「厚生年金保険(第1号)」の支給月額についてご紹介します。

※この記事で紹介する厚生年金保険(第1号)の支給月額には、基礎年金である国民年金の部分も含まれています。

厚生年金の平均受給月額:男女差も確認

  • 〈全体〉平均年金月額:15万289円
  • 〈男性〉平均年金月額:16万9967円
  • 〈女性〉平均年金月額:11万1413円

男女別の平均額を見ると、男性が約17万円であるのに対し、女性は約11万1000円と、大きな差があることがわかります。

では、実際にどのくらいの金額を受け取っている人が多いのでしょうか。月額階級別の受給権者数は以下の通りです。

受給額の分布:月額階級別の受給権者数

  • ~1万円:4万3399人
  • 1万円以上~2万円未満:1万4137人
  • 2万円以上~3万円未満:3万5397人
  • 3万円以上~4万円未満:6万8210人
  • 4万円以上~5万円未満:7万6692人
  • 5万円以上~6万円未満:10万8447人
  • 6万円以上~7万円未満:31万5106人
  • 7万円以上~8万円未満:57万8950人
  • 8万円以上~9万円未満:80万2179人
  • 9万円以上~10万円未満:101万1457人
  • 10万円以上~11万円未満:111万2828人
  • 11万円以上~12万円未満:107万1485人
  • 12万円以上~13万円未満:97万9155人
  • 13万円以上~14万円未満:92万3506人
  • 14万円以上~15万円未満:92万9264人
  • 15万円以上~16万円未満:96万5035人
  • 16万円以上~17万円未満:100万1322人
  • 17万円以上~18万円未満:103万1951人
  • 18万円以上~19万円未満:102万6888人
  • 19万円以上~20万円未満:96万2615人
  • 20万円以上~21万円未満:85万3591人
  • 21万円以上~22万円未満:70万4633人
  • 22万円以上~23万円未満:52万3958人
  • 23万円以上~24万円未満:35万4人
  • 24万円以上~25万円未満:23万211人
  • 25万円以上~26万円未満:15万796人
  • 26万円以上~27万円未満:9万4667人
  • 27万円以上~28万円未満:5万5083人
  • 28万円以上~29万円未満:3万289人
  • 29万円以上~30万円未満:1万5158人
  • 30万円以上~:1万9283人

月額階級別の受給権者数を見ると、最も人数が多いのは「10万円以上~11万円未満」の層で、約111万人にのぼります。

その次に「11万円以上~12万円未満」が約107万人、「17万円以上~18万円未満」が約103万人と続いています。

国民年金の受給額はいくら?平均月額とボリュームゾーン

次に、自営業者や専業主婦(主夫)など、厚生年金の加入期間がなかった方が受け取る国民年金(老齢基礎年金)の月額について見ていきましょう。

国民年金「平均年金月額&月額階級別受給権者」

国民年金の平均受給月額

  • 〈全体〉平均年金月額:5万9310円
  • 〈男性〉平均年金月額:6万1595円
  • 〈女性〉平均年金月額:5万7582円

受給額の分布:月額階級別の受給権者数

  • 1万円未満:5万1828人
  • 1万円以上~2万円未満:21万3583人
  • 2万円以上~3万円未満:68万4559人
  • 3万円以上~4万円未満:206万1539人
  • 4万円以上~5万円未満:388万83人
  • 5万円以上~6万円未満:641万228人
  • 6万円以上~7万円未満:1715万5059人
  • 7万円以上~:299万7738人

国民年金の受給額で最も人数が多いボリュームゾーンは「6万円以上7万円未満」で、受給権者全体の約半数を占めています。一方で、月額5万円未満の層を合計すると全体の約21%となり、約2割に達します。

また、月額7万円以上を受け取っている人は約300万人で、全体の約9%です。

このように国民年金の受給額は、満額に近い層が中心ではあるものの、保険料の納付期間や免除期間などに応じて、受給額には幅広く個人差があることがわかります。

齊藤 慧編集者株式会社モニクルリサーチ

関連タグ