NISAで「金(ゴールド)の投資信託」を選ぶ3つのメリット
金への投資方法には、現物をコツコツ買い付ける「純金積立」や、取引所に上場している「金ETF(上場投資信託)」などもあります。
もしNISAの「成長投資枠」を活用していなければ、「金(ゴールド)の投資信託」という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。
「NISA×投資信託」で金に投資する3つのメリットを確認していきます。
※2026年7月現在、NISAの「つみたて投資枠」対象商品に金ファンドは含まれていません。運用の際は「成長投資枠」を利用します。
運用益(売却益)がすべて非課税になる
通常、純金積立など現物の売却益は原則「総合課税の譲渡所得」となり、給与等の所得と合わせて課税されます。
年間50万円の特別控除があり、保有期間が5年を超えると課税対象が半額になる仕組みですが、営利目的の継続取引とみなされれば事業・雑所得となるケースもあります。
また、現物を受け取らない「金投資口座」等の利益は、一律20.315%の源泉分離課税(確定申告不可・扶養判定の所得からも除外)となります。
一方、NISA口座で金の投資信託を運用すれば、どれだけ値上がりしても売却益は完全に非課税です。複雑な税金計算や確定申告の手間を一切気にせず、得られた利益を丸ごと手元に残せます。
手数料(コスト)を大幅に抑えられる
コストの低さも投資信託の大きな魅力です。現物の純金積立と比較してみましょう。
- 純金積立(現物): 購入時に2〜3%程度の手数料がかかるのが一般的。
- 金の投資信託: ネット証券などでノーロード(購入手数料無料)のインデックスファンドを選べば、購入時のコストは0円。保有コスト(信託報酬)も年率0.1〜0.2%程度と格安のファンドが登場しています。
長期で積み立てるほど、この数パーセントのコストの差が将来の運用成果に直結します。
ただし、NISAの「成長投資枠」には、つみたて投資枠のような「ノーロード限定」という厳格な縛りがありません。
そのため、銀行や大手対面証券の窓口で勧められるファンドや一部のアクティブファンドでは、1〜2%前後の購入手数料がかかるケースもあります。コストを徹底的に抑えたいなら、「ノーロードのインデックスファンド」から選ぶと良いでしょう。
月々1000円からの「少額積立」が可能
金ETFもNISAで運用可能ですが、購入単位に端数が出たり、分配金の再投資に手間がかかるなど、どちらかというと中級者向けです。
その点、投資信託であれば月々1000円(証券会社によっては100円)から設定可能。一度設定してしまえば、自動で買い付けが行われるため、手間なく「金の積立」を続けられます。
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三菱UFJ銀行・三井住友信託銀行で15年以上のキャリアを築き、自身も20年以上の投資経験を持つ。現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『LIMO』でお金に関する記事を企画・執筆・監修中。
PROFILE
一種外務員資格(証券外務員一種)。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行にて後方事務や法人営業部門のアシスタント事務を経験。その後、三井住友信託銀行に転職し、資産運用アドバイザー業務に約10年間従事。現役世代からシニア層、富裕層まで延べ1000名以上の個人顧客に対し、資産運用コンサルティングや承継対策を提案。社内表彰歴多数。
15年以上の金融機関キャリアに加え、自身も20年以上の投資経験(投資信託・株式・FX・金など)を持つ。現在は、くらしとお金の経済メディア『LIMO(リーモ)』、および専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』にて、企画・執筆・編集・監修を幅広く担当している。
金融のプロ・現役投資家・生活者(出産・育児経験)の3つの視点から、NISAや投資信託をはじめとするファイナンス領域を主軸に、その土台となる年金制度や社会保障、住宅ローン、相続まで横断的に分かりやすく解説。