厚生年金「月15万円以上」もらえる女性の割合は?男女格差も
厚生年金の受給額は、現役時代の働き方に大きく左右されます。
厚生労働省の「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、厚生年金(老齢基礎年金を含む)の平均受給月額は全体で15万289円です。
厚生年金の平均受給額:男女で大きな差
厚生年金(男女別)_2026_1MR_mens_womens.jpg
- 全体:15万289円
- 男性:16万9967円
- 女性:11万1413円
男女別で比較すると、女性の平均額は男性よりもかなり低いことがわかります。
では、一つの目安となる月額15万円以上を受け取っている女性は、どのくらいの割合なのでしょうか。
女性で月15万円以上を受け取る人の割合
- 女性の受給権者総数:540万5752人
- このうち月額15万円以上を受給している女性:66万4486人
- 割合:約12.3%
厚生年金を月15万円以上受け取っている女性は全体の約12.3%で、およそ8人に1人という計算になります。
これに対して、男性で同じ条件を満たす人の割合は約68.8%にのぼり、受給額に著しい男女差があることが見て取れます。
女性の厚生年金受給額の分布状況
- ~1万円未満:1万2953人
- 1万円以上~2万円未満:3880人
- 2万円以上~3万円未満:2万9993人
- 3万円以上~4万円未満:6万3025人
- 4万円以上~5万円未満:6万1945人
- 5万円以上~6万円未満:6万9313人
- 6万円以上~7万円未満:18万892人
- 7万円以上~8万円未満:34万8764人
- 8万円以上~9万円未満:54万1901人
- 9万円以上~10万円未満:75万1358人
- 10万円以上~11万円未満:81万3990人
- 11万円以上~12万円未満:69万5128人
- 12万円以上~13万円未満:52万2466人
- 13万円以上~14万円未満:37万4169人
- 14万円以上~15万円未満:27万1489人
- 15万円以上~16万円未満:20万322人
- 16万円以上~17万円未満:14万7604人
- 17万円以上~18万円未満:10万5489人
- 18万円以上~19万円未満:7万1561人
- 19万円以上~20万円未満:4万8617人
- 20万円以上~21万円未満:3万3387人
- 21万円以上~22万円未満:2万1931人
- 22万円以上~23万円未満:1万4116人
- 23万円以上~24万円未満:8813人
- 24万円以上~25万円未満:5491人
- 25万円以上~26万円未満:3233人
- 26万円以上~27万円未満:1811人
- 27万円以上~28万円未満:927人
- 28万円以上~29万円未満:479人
- 29万円以上~30万円未満:223人
- 30万円以上~:482人
厚生年金を月15万円以上受け取っている女性は全体の約12.3%で、およそ8人に1人にとどまります。
これに対して、男性で同じ条件を満たす人の割合は約68.8%にのぼり、著しい男女差があることが見て取れます。 分布全体を見ても、女性の受給者数が最も多いボリュームゾーンは「10万円以上~11万円未満(約81万人)」となっており、15万円以上受け取っている女性はごく少数派です。
女性は結婚や出産、育児といったライフイベントで働き方が変わることが多く、それが受給額の差につながっていると考えられます。
要注意!年金から「天引き」される税金と社会保険料
老後の資金計画を立てる上で忘れてはいけないのが、年金は「額面通りに全額受け取れるわけではない」という事実です。
年金からは介護保険料や健康保険料、住民税などが天引きされるため、実際に振り込まれる手取り額は額面の85〜90%程度になる点に注意が必要です。
例えば、見込額が15万円でも手取りは13万円前後になることも珍しくありません。
関連タグ
証券外務員二種・相続診断士・認知症介助士。厚生労働省等の一次資料分析や「お金と暮らし」に関する記事を執筆。15年超の校閲経験と自身の介護知見を活かした、正確で信頼性の高い発信に強み。早稲田大学卒。
PROFILE
【保有資格】 二種外務員資格(証券外務員二種)、相続診断士、認知症介助士、日本園芸協会認定ガーデンコーディネーター 【経歴】 早稲田大学第一文学部史学科卒。書籍校閲者として人文・社会系一般書籍や教育教材などの制作に15年以上従事。 現在は金融メディア『LIMO(リーモ)』にて編集・執筆を担当。総務省や厚生労働省などが公表する「一次データ」を読み解く分析記事を得意とする。長年の紙媒体で培った編集力と、自身の家族介護から得たリアルな知見を掛け合わせ、「お金とくらし」にまつわる情報を読者目線で丁寧に発信している。 趣味は俳句とガーデニング。「言葉と暮らしを丁寧に紡ぐこと」をライフワークとしている。