この記事はここがポイント
- 所得1000万超20.2%が税額88.5%を負担する所得税の偏重構造。
- 給与所得者5137万人の平均給与478万円。所得分布は中間層に集中。
- 世帯年収3000万の新富裕層は、資産形成と自己成長へ戦略的消費行動が特徴。
毎年この時期になると、住民税や所得税の金額を気にされる方が増えていきます。住民税は前年の所得に応じて金額が決定し、6月より新しい金額での引き去りがスタートします。
IFAとして日々お客様のマネープランに携わる中でも、「今年の税金が高くて驚いた」「周りはどれくらい払っているのか」といったご相談をよくいただきます。一般的に所得が増えると支払う税金も増えていきますが、実は日本の税金負担には大きく偏りがございます。
この記事では、国税庁や博報堂の調査結果をもとに、日本の税収を支えている「新富裕層」の人数分布や、彼らのお金の使い方について、私自身の実務経験も交えながらみていきます。
【申告納税者516万人】税額の約88%を負担する「所得1000万円超」の実態
国税庁の「申告所得税標本調査」によると、日本の所得税の負担バランスは極めて極端な「超・偏重構造」になっています。
所得階級別構成割合
全体の申告納税者数は約516万人ですが、所得「1000万円超」の高所得層は人数割合で全体のわずか20.2%に過ぎません。しかし、彼らが負担する税額は全体のなんと88.5%を占めており、ごく一部の人々が国の税収を支えていることがわかります。
最多は「年収300万~500万円」高所得になるほど急減
では、この税収を支える約516万人の納税者たちは、具体的にどのような人数分布になっているのでしょうか。
所得階級別申告納税者数の累年比較
詳細なデータを見ると、最も多いボリュームゾーンは「300万円超〜500万円以下」で約140.2万人(全体の27.2%)となっています。次いで「500万円超〜1000万円以下」が約130.7万人(25.3%)と、中間層に大多数が集中しています。一方で、所得が1000万円を超えると人数は急激に絞られ、最上位の「1億円超」ともなるとわずか約3.2万人(0.6%)しか存在しません。高所得になるほど人数がごくわずかになるという、日本社会のリアルなピラミッド構造が浮き彫りになっています。
ファイナンシャルアドバイザー。一種外務員資格及びFP2級保有。第一生命出身。現在はIFAとして、若年層から高齢層までの幅広い世代へ向けたファイナンシャルプラニングから投資信託・債券・保険を活用した個人向け資産運用コンサルティング業務を行う。
日本生命保険相互会社出身。元マネースクール講師、現役FP(CFP®・1級FP技能士)でJ-FLEC認定アドバイザー。保険から年金、資産運用まで幅広い知見を持ち、「お金の先生」としてLIMO&ファイナンス編集部にてわかりやすく信頼できる記事をお届けします。
