60歳代・70歳代「ふたり以上世帯の貯蓄」平均いくら?年金・介護費用から見る老後家計のリアル
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60歳代・70歳代「ふたり以上世帯の貯蓄」平均いくら?年金・介護費用から見る老後家計のリアル

「口座凍結されたらどうしよう…」ずっと不安でした。介護経験者が語る《親が元気なうちにやっておきたいこと》

執筆者熊谷 良子編集者
17:16
60歳代・70歳代「ふたり以上世帯の貯蓄」平均いくら?年金・介護費用から見る老後家計のリアル
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2026年5月に公表された最新の「家計調査報告」によれば、二人以上世帯における平均貯蓄額は2059万円に達したと報告されています。

この数字は、かつて社会的な関心を集めた「老後2000万円問題」の基準を超えるものですが、実際にリタイア期を迎えるシニア世代の暮らしはどのような状況なのでしょうか。

筆者自身、数年前に親の介護と看取りを経験しました。

「子どもには迷惑をかけたくない」というのが親の口癖でしたが、なかかなか思うようにはいかないものです。

この記事では、最新の統計データを基に60歳代・70歳代の貯蓄額や年金受給額のるあるな数字をご紹介。

筆者の体験も交えながら、特に見落としがちな「介護費用」に対する親子の意識のズレについても考えていきます。

60歳代と70歳代以上、貯蓄と負債の平均額はどれくらい違う?

総務省統計局が公表した『家計調査報告(貯蓄・負債編)―2025年(令和7年)平均結果―(二人以上の世帯)』を基に、60歳代と70歳代以上の資産状況を比較してみましょう。

60歳代・70歳代以上の資産状況(二人以上世帯)

【年齢階層別】ふたり以上世帯の貯蓄と負債

【年齢階層別】ふたり以上世帯の貯蓄と負債
出所:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2025年(令和7年)平均結果―(二人以上の世帯)」

60歳代の貯蓄と負債(二人以上の世帯)

  • 貯蓄現在高:2843万円
  • 負債現在高:234万円
  • 純貯蓄額(貯蓄-負債):2609万円

70歳以上の貯蓄と負債(二人以上の世帯)

  • 貯蓄現在高:2471万円
  • 負債現在高:81万円
  • 純貯蓄額(貯蓄-負債):2390万円

60歳代から70歳代以上にかけて貯蓄額は減少しますが、負債も大きく減少するため、純貯蓄額で見ると両世代間に大きな差は見られません。

また、70歳代以上の貯蓄額2471万円は、二人以上世帯全体の平均値である2059万円を上回っています。

60歳代・70歳代のリアルな資産状況、金融資産の分布から実態を解説

平均値だけでは家庭の実情を正確に捉えることは困難です。

金融経済教育推進機構(J-FLEC)の『家計の金融行動に関する世論調査 2025年』から金融資産の保有分布を見ていくと、世代内での格差が広がっていることがわかります。

60歳代・二人以上世帯の金融資産保有額をチェック

60歳代・二人以上世帯の貯蓄額分布

60歳代・二人以上世帯の貯蓄額分布
出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」をもとにLIMO編集部作成
  • 平均: 2683万円
  • 中央値: 1400万円
  • 貯蓄ゼロ(金融資産非保有): 12.8%
  • 貯蓄2000万円以上: 39.6%

70歳代・二人以上世帯の金融資産保有額をチェック

70歳代・二人以上世帯の貯蓄額分布

70歳代・二人以上世帯の貯蓄額分布
出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」をもとにLIMO編集部作成
  • 平均: 2416万円
  • 中央値: 1178万円
  • 貯蓄ゼロ(金融資産非保有): 10.9%
  • 貯蓄2000万円以上: 37.5%

金融資産を2000万円以上保有する世帯は、60歳代・70歳代ともに約4割にのぼります。

その一方で、貯蓄が全くない世帯も約1割存在しており、シニア世代の家計状況は二極化しているのが現実です。

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