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半導体株急落でこそ光る「生活密着株」。イオン(8267)とセブン&アイHD(3382)、株主優待・配当・最新決算を徹底比較

1株→3株の分割で買いやすくなった国内小売2強。8月の権利確定で株主優待がもらえるのはどちらか、最新決算の数字とあわせて読み解きます

執筆者高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者
07:00

【セブン&アイHDの魅力】ヨーカ堂を分離し「世界のコンビニ株」へ大脱皮&累進配当

「セブンは身近なスーパーや銀行の会社」というイメージをお持ちなら、その認識は過去のものです。

同社は今、驚くべきスピードで「世界基準の成長株」へと生まれ変わっています。

イトーヨーカ堂などを切り離し、CVS特化型企業へ

セブン&アイHDは大胆な構造改革を断行しました。

2025年6月24日付でセブン銀行とその子会社を、さらに2025年9月1日付でイトーヨーカ堂やヨークベニマルなどを連結範囲から一挙に除外しました。

おなじみのスーパー事業や金融事業をあえて分離し、「コンビニエンスストア(CVS)事業」へ100%注力することで、グローバルでの成長を加速させる強固な体制を整えたのです。

2026年4月23日に開催された「IRDay2026Spring」でも、看板商品である米飯の差別化や「Live-Meal(できたて商品)」「7NOW(デリバリー)」の拡大といった、シャープな変革の道筋を提示しています。

還元スタンスは「累進配当」を明記!さらに力強い増配へ

投資家にとって最も心強いのが、持続的な利益成長に合わせて増配していく「累進配当」の実施を明確にコミットしている点です。

実際の配当計画も非常に力強く、2026年2月期の年間50.0円(中間25.0円・期末25.0円)に対し、翌2027年2月期(2026年度)は年間60.0円(中間30.0円・期末30.0円)へと増配する会社予想(計画)を公表しています。

株主優待は「共通商品券」

株主優待は、イトーヨーカドーやセブン‐イレブンなどの店舗で使える「共通商品券」です。

持株数に応じて、2,000円分~3,000円分がもらえます。

3年以上の保有では、さらに500円分が上乗せされます。

優待の権利確定は「2月」

株主優待の権利確定について、イオンが2月と8月の年2回であるのに対し、セブン&アイHDは2月の年1回です。

次回は2027年2月となり、具体的なスケジュールは以下の通りです。

  • 権利付き最終日(この日までに買い付け・保有が必要):2027年2月24日(水)
  • 権利落ち日(この日以降に売却しても権利は有効):2027年2月25日(木)
  • 権利確定日(株主名簿への登録が確定する日):2027年2月26日(金)

財務指標の比較:最新決算データ

次に両社の業績と財務の健全性を比較してみましょう。

イオンとセブン&アイHDの最新決算

イオンとセブン&アイHDの最新決算
出所:各資料より筆者作成1/1
イオンとセブン&アイHDの最新決算

イオン vs セブン&アイHD

【売上高】

  • イオン:2兆9,419億8,100万円(前年同期比+14.6%)
  • セブン&アイHD:2兆3,788億1,900万円(同 ▲14.3%)

売上高の伸長率においては、この四半期はイオンが大きく引き離しています。

【営業利益(本業の儲け)】

  • イオン:752億300万円(同+33.6%)
  • セブン&アイHD:1,050億3,900万円(同+61.4%)

本業で稼ぐ力の伸び率は、この四半期もセブン&アイが優勢です。

【経常利益】

イオン:635億8,200万円(同+32.3%)

セブン&アイHD:1,007億3,500万円(同+89.1%)

【純利益】

イオン:138億900万円(前年同期は▲65億7,000万円の赤字だったため、黒字転換)

セブン&アイHD:606億円(同+23.6%)

【1株当たり四半期純利益(EPS)】

イオン:4.99円

セブン&アイHD:26.21円

1株あたりの利益水準でも、セブン&アイが引き続き大きく上回っています。

【自己資本比率(財務の安全性)】

イオン:7.8%(金融を除くと13.8%)

セブン&アイHD:38.6%

財務の健全性・安定感は、この四半期もセブン&アイHDに軍配が上がります。

【BPS(1株当たり純資産)】

イオン:436.64円

セブン&アイHD:1,595.65円

結論

  • 規模のイオン:この四半期の売上高はイオンが上回り、前年同期の赤字から黒字転換した点も評価できる材料です
  • 利益率・財務のセブン&アイHD:営業利益・経常利益の伸び率、EPS、自己資本比率のいずれもセブン&アイHDが上回っており、効率よく稼ぐ力と財務の安定感は引き続き際立っています

どちらを選ぶかのポイントは「生活スタイル」次第

ここまで日本を代表する小売りの二大巨頭を比較してみました。

イオンが向いているタイプ

日々の生活費をダイレクトに浮かせたい実利派の方や、過去最高業績を叩き出す安定感を重視したい方に適しています。

また、なんと言っても普段の生活圏(イオン、マックスバリュ、ウエルシアやツルハなどのドラッグストア)で頻繁にお買い物をする方はイオンが選択肢の候補に挙がるでしょう。

セブン&アイ・ホールディングスが向いているタイプ

「優待」よりも、持続的な増配を目指す「累進配当」の方針を魅力に感じる「配当派」に向いています。

加えて世界展開するコンビニ事業の成長性に期待したいという向きや、とにかく財務の健全性・安定感が第一という方はセブン&アイに目を向けてみるのも一案です。

どちらの銘柄も株式分割によってグッと身近になりました。

ただし、株式投資には株価下落などのリスクも伴います。

優待の魅力だけでなく自己責任の原則をしっかり頭に置いたうえで、ご自身のライフスタイルに合った銘柄選別を行ってください。

参考

免責事項

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
  • 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。
  • 投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
  • 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。
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