【継続保有者限定】年4回の応募式抽選会
バルニバービには、電子優待とは別に「応募式抽選会」という制度もあります。
対象となるのは、毎年7月末日を基準日として、そこから起算して権利確定日まで同一の株主番号かつ100株以上を継続して株主名簿に記載された株主です。
こちらは電子優待と異なり、継続保有が条件となっています。
抽選会は年4回開催され、権利確定日と開催予定月の関係は次のとおりです。
- 権利確定日:10月末日/開催月(予定):11月/当選連絡(予定):12月
- 権利確定日:1月末日/開催月(予定):2月/当選連絡(予定):3月
- 権利確定日:4月末日/開催月(予定):5月/当選連絡(予定):6月
- 権利確定日:7月末日/開催月(予定):8月/当選連絡(予定):9月
商品例としては、系列レストランのコース料理(1万円相当)やホテルのペア宿泊券、キャンドルテーブルの利用チケットなどが挙げられています(時期によって内容は変更されます)。
応募は公式サイトの申込フォームから行う形式で、落選した場合の食事券贈呈などのフォローはありません。
また、婚姻・転居や証券会社の変更などで株主番号が変わると継続保有とみなされなくなる可能性があるため、該当する場合は事前に会社への確認が推奨されています。
権利確定スケジュール(2026年7月末基準の例)
7月末の権利を取るには、権利付最終日までに株式を購入しておく必要があります。2026年7月末を基準とする場合のスケジュールの目安は、次のとおりです。
バルニバービの権利確定スケジュール
7月29日(水):権利付き最終日【最も重要な日です】
- 権利付き最終日(7月29日)の大引け時点で100株以上を保有していれば、今回(2026年7月末基準)の株主優待(電子チケット等)を受け取る権利が得られます
7月30日(木):権利落ち日
- 権利付き最終日の翌日です
- この日に株を売却しても、前日(29日)時点で保有していれば7月末の株主名簿には記録されます
7月31日(金):権利確定日(基準日)
- 帳簿上で株主名簿が確定する日です
権利確定後のスケジュール
過去の基準日(2024年7月末基準)の案内を参考にすると、優待の到着からお届けまではおおむね次のような流れになります。
- 10月末頃:優待受け取り用のQRコードやURLが届く
- 有効期限:翌年(2027年)9月末まで(お食事券・EC割引コード・オリジナル商品申込)
- オリジナル商品のお届け:翌年(2027年)10月末まで
なお、応募式抽選会の対象となるには、7月末基準日から次の基準日(10月末)までの継続保有が必要になるため、抽選会への応募を意識する場合はあわせて確認しておきたいポイントです。
バルニバービ(3418)の最新決算、2026年7月期第3四半期は増収も大幅減益
続いて、直近の業績です。2026年6月12日に開示された2026年7月期第3四半期累計(2025年8月〜2026年4月)の連結決算は、次のとおりです。
- 売上高:110億8,599万円(前年同期比+5.3%)
- 営業利益:2億7,927万円(同▲35.0%)
- 経常利益:2億3,615万円(同▲41.5%)
- 四半期純利益:1億6,952万円(同▲40.0%)
売上高は前年同期を上回ったものの、営業利益以下の各利益は前年同期比で大きく減少する結果となりました。
セグメント別に見ると、主力の「レストラン事業」は売上高101億9,634万円(前年同期比+6.9%)と増収でしたが、セグメント利益は2億5,141万円(同▲27.2%)と減益。
「エステートビルドアップ事業」(地方創再生・エリア開発を手がける事業)は売上高11億6,863万円(同▲4.1%)、セグメント利益2,786万円(同▲66.8%)と、こちらも減収減益となりました。
2026年3月には東京都港区南青山に「LA & LE」、神奈川県相模原市に「CAFFE ITALIANO LOCALE」を新規出店するなど、レストラン事業では新規出店による事業成長を継続。
一方でエステートビルドアップ事業では、淡路島や島根県出雲市のプロジェクトで新施設の開業を進めています。第3四半期連結会計期間末時点の店舗数は104店舗となりました。
なかでも淡路島事業では、北西海岸の「Frogs FARM ATMOSPHERE」で2026年4月にサウナ付きヴィラ型宿泊施設「KAMOME SLOW HOTEL POOL HOUSE」を開業しました。南岸エリアでも2024年7月開業のレストランを核に、2025年4月開業の5棟のコテージホテルが稼働しており、新ホテル開業に向けた準備も進行中です。食を起点に宿泊・観光需要を取り込み、地域活性化を目指すプロジェクトです。
通期の連結業績予想については、2025年9月12日公表の通期計画から修正はなく、次の水準が据え置かれています。
- 売上高:150億9,500万円(前期比+5.3%)
- 営業利益:7億4,000万円(同+15.9%)
- 経常利益:6億8,300万円(同+9.9%)
- 当期純利益:4億4,300万円(同+3.5%)
配当予想については、期末5.00円、年間合計7.50円(前期と同額)で据え置かれています。
外食業界全体としては、日本フードサービス協会が公表した2025年(令和7年)の外食産業市場動向調査によれば、円安を背景とした物価高・原材料高を受けたメニュー価格改定が続き、業界全体の客単価は前年比104.3%、売上高は同107.3%となっています。
一方で消費者の節約志向も強まっており、客数の伸びは頭打ち傾向にあるとされ、業界全体としても「客単価は上がるが客数は伸び悩む」構図が続いていることがうかがえます。
バルニバービの営業利益以下の減益についても、こうした人件費・原材料価格の高止まりが影響している可能性がある点は念頭に置いておきたいところです。
株価・バリュエーションの見方
株価水準についても触れておきます。
2026年7月22日終値は「1142円」でした。
2026年7月期第3四半期末の1株当たり純資産は559.59円のため、この株価をもとに単純計算するとPBR(株価純資産倍率)は2.04倍となります。
また、年間配当予想7.50円をこの株価で割った配当利回りは0.66%です。
優待利回りは、取得する株価と保有株数によって変わります。
たとえば100株(3,000円相当の優待)を株価1,142円×100株=11万4,200円で取得した場合、優待分+配当の利回りはおよそ3.28%となる計算です。
これらの指標は株価の変動によって日々変わるため、最新の株価・配当・優待利回りは、日本取引所グループ(JPX)や証券会社が提供する公式情報、バルニバービのIR情報であわせて確認してください。
まとめ
バルニバービ(3418)は、7月末に株主優待の権利確定日を控えています。
優待は「お食事券(電子チケット)」「ECサイト割引コード」「オリジナル商品」を組み合わせ選択できる形式で、100株保有で3,000円相当から、保有株数に応じて優待金額が増えていく仕組みです。
電子優待自体の受給に継続保有は不要ですが、別途用意されている応募式抽選会に参加するには、同一株主番号での継続保有が条件となります。
権利付最終日は基準日の2営業日前にあたるため、権利取りを検討する場合はスケジュールを確認しておきたいところです。
直近の第3四半期は増収となったものの、営業利益以下は前年同期比で大幅な減益となりました。会社は通期計画・配当予想に変更はないとしています。
優待・配当の利回りは株価によって変わります。最新の情報を公式のIR・開示資料で確認しながら、ご自身の判断の参考にしてください。
参考
免責事項
- 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
- 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。
- 投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
- 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。
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フィスコなどの金融専門誌出身。10年以上にわたり日経QUICKやブルームバーグ等で機関投資家向けの債券市場記事を執筆。企業調査レポートや決算などIR情報の発信に精通し、現在は経済メディア『LIMO』編集部で記事を執筆。
PROFILE
立教大学卒業後、海外専門の旅行会社に就職し、その後旅行業界専門誌の記者に転身。企業決算の記事などを手掛けるうちに金融マーケットに興味を持つようになり、株式や債券の発行市場をカバーする金融専門誌の記者に転職。債券市場の動向や市況について、10年以上にわたって数多くの記事を機関投資家に向けて日経QUICKやブルームバーグ等へ執筆した。その後、株式会社フィスコでアナリストが執筆する企業調査レポートの編集を手掛けるとともに、決算などIR情報の発信業務に携わる。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』のLIMO編集部に所属し、LIMOでも記事を執筆している。
