この記事はここがポイント
- NTT株主優待は100株以上保有者へ、最大3,000ポイントのdポイント進呈。
- NTTの2026年3月期決算は、営業利益・純利益とも増益着地。
- NTTは5年連続増配、配当性向42.0%は情報・通信業平均以上。
東証プライムに上場する情報・通信業銘柄のNTT<9432>について、2026年4月15日から2026年7月14日まで保有した場合の株価推移や変動率について紹介します。
あわせて、NTTの直近の2026年3月期通期決算の概況や株主還元についても振り返ります。
※本記事中の株価は、過去の株式分割の影響を調整した値を使用しています。
それでは早速見ていきましょう。
NTTの3カ月間の株価推移
NTTの3か月間の株価チャート(折れ線グラフ)
NTTの株価は、2026年4月15日の154円から2026年7月14日の150円へと推移しました。
起点からは4円(-2.5%)下落した格好です。
3か月間の平均値は149円、最高値は2026年5月20日の157円(平均値との乖離率+5.0%)、最低値は2026年7月1日の143円(平均値との乖離率-4.2%)となっています。
- 起点(2026年4月15日):154円
- 終点(2026年7月14日):150円
- 期間平均値:149円
- 期間最高値(2026年5月20日):157円(平均値との乖離率+5.0%)
- 期間最低値(2026年7月1日):143円(平均値との乖離率-4.2%)
NTTの直近の2026年3月期通期決算
NTTが2026年5月8日に発表した2026年3月期通期決算は、営業収益14兆4,091億円(前年同期比+5.1%)、営業利益1兆7,062億円(同+3.4%)、純利益1兆370億円(同+3.7%)でした。営業利益・純利益はともに増益となりました。
- 営業収益:14兆4,091億円(前年同期比+5.1%)
- 営業利益:1兆7,062億円(前年同期比+3.4%)
- 純利益:1兆370億円(前年同期比+3.7%)
- EPS:12.61円
当期の営業収益は前期を上回りました。各事業セグメントにおける法人向けビジネスの拡大や、総合ICT事業のスマートライフ事業の増加、データセンター資産の不動産投資信託(REIT)への譲渡に伴う増収などが寄与しました。
営業費用は、グローバル・ソリューション事業の事業拡大に伴う人件費や、コンシューマ通信事業の顧客基盤強化のための施策費用、地域通信事業の収益連動費用などにより、前期を上回りました。
金融損益は、支払利息の増加などにより損失(純額)が前期から拡大しましたが、持分法による投資損益の増加などにより税引前利益は前期を上回り、同社に帰属する当期利益も前期を上回りました。
セグメント別では、グローバル・ソリューション事業と地域通信事業が増益となった一方、総合ICT事業は顧客基盤強化などの費用増により減益となりました。
法人向けビジネスやスマートライフ事業の拡大が増収と増益を支えた一方、通信事業の顧客基盤強化に向けた費用が利益を押し下げる面もあったとうかがえます。
事業等のリスク
直近の有価証券報告書の「事業等のリスク」では、経営戦略に係るリスクとして、市場構造の変化や競争の進展への対応、AI活用ビジネスやIOWNが想定どおりに拡大しない可能性、グループ全体のガバナンスが意図どおりに機能しない可能性が示されています。
加えて、環境(気候変動)への対応や、顧客体験(CX)・従業員体験(EX)の高度化に関するリスクも挙げられています。
事業環境に係るリスクとしては、金融市場の変動による資金調達や保有資産への影響、自然災害・テロ・感染症などの偶発的な被害、国際情勢に伴う地政学リスク、知的財産に関するリスクが示されています。
事業活動に係るリスクとしては、通信ネットワークや情報システムの不具合、サイバー攻撃などによるセキュリティインシデント、広報対応、人権、コンプライアンス、契約締結、AIの不適切な利用に関するリスクが挙げられています。
さらに、電気通信関連の規制の変更や、事業に必要な周波数の確保、政府による当社株式の保有などが事業に影響を与える可能性も示されています。
生活基盤を支えるサービスを国内外で提供することを背景に、幅広いリスクが整理されているとうかがえます。
NTTの配当情報・株主還元
NTTの5年配当推移
NTTの1株当たり配当金の5年推移は以下の通りです(株式分割の影響を反映した分割調整後値)。
- 2022年3月期:4.6円
- 2023年3月期:4.8円
- 2024年3月期:5.1円
- 2025年3月期:5.2円
- 2026年3月期実績:5.3円
- 2027年3月期予想:5.4円
NTTの配当関連指標
- 1株当たり実績配当(2026年3月期):5.3円
- 1株当たり予想配当(2027年3月期):5.4円
- 配当性向(対純利益):42.0%
- DOE(対純資産配当率):4.7%
- 配当総額(2026年3月期発表ベース):4,346億円
情報・通信業内の還元姿勢比較
情報・通信業292社のmedian(中央値)との比較は以下の通りです。
- 配当性向:NTT 42.0%/情報・通信業median 36.6%
- DOE:NTT 4.7%/情報・通信業median 4.3%
NTTの株主優待は「dポイント」
NTTの株主優待は、コンビニやネットショッピングなど幅広く使える「dポイント」です。
条件は非常にシンプルですが、もらえるタイミングに特徴があります。
- 対象者: 基準日(毎年3月31日)時点で100株以上を保有している株主
もらえるポイントと保有期間は以下の通りです。
- 2年以上~3年未満: 1,500ポイント
- 5年以上~6年未満: 3,000ポイント
「dポイント」はどこで使える?
進呈されるdポイントは、街中の多くのお店やオンラインサービスで利用可能です。
- コンビニ:セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートなど
- ドラッグストア:マツモトキヨシ、ウエルシア、スギ薬局など
- 飲食店:吉野家、ガスト、ミスタードーナツなど
- その他:ドコモの携帯料金支払い、Amazon(d払い経由)、JALマイルへの交換など
NTTの3カ月間の株価まとめ
3カ月間のNTTは、154円から150円へと4円(2.5%)下落しました。
期間平均値は149円で、最高値157円(平均値との乖離率+5.0%)・最低値143円(同-4.2%)のレンジで推移しました。
直近の2026年3月期通期決算では、売上高14兆4,091億円・営業利益1兆7,062億円・純利益1兆370億円で着地しています。
株式投資において、日々更新される情報をリアルタイムに追うことは重要ですが、今回ご紹介したように時間軸を決めて過去を振り返ることも投資のヒントにつながります。
ぜひ参考にしてみてください。
株主還元の姿勢が同業種内で相対的に強いので、優待の「dポイント」はもちろん、今後の配当動向も要注目です!
参考
- NTT「株主さまへのdポイント進呈」
免責事項
- 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
- 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。
- 投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
- 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。
フィスコなどの金融専門誌出身。10年以上にわたり日経QUICKやブルームバーグ等で機関投資家向けの債券市場記事を執筆。企業調査レポートや決算などIR情報の発信に精通し、現在は経済メディア『LIMO』編集部で記事を執筆。
