この記事はここがポイント
- INPEX、中東緊迫化と原油高で急騰、終値3,524円は1カ月ぶり高値
- 配当利回り3.06%、2026年12月期は年間108円増配予想
- PBR0.84倍の割安感、地政学リスクでインカム・キャピタルゲイン狙いも
2026年7月14日の東京株式市場は、前日の米ハイテク株安の流れを引き継ぎつつも反発し、半導体から通信、銀行など幅広い業種へ資金が循環する底堅い展開となりました。
こうしたなか、中東情勢の緊迫化による原油価格の上昇を背景に、前日比4%近く急伸して取引を終えたのがエネルギー大手のINPEX(1605)です。
再び「資源高」が株式市場のテーマとして意識されるなか、同社株の今後の行方が気になるところではないでしょうか。
そこで今回は、INPEXの14日の取引概況を振り返るとともに、株価チャートの動きや今後の注目ポイントについて詳しく解説します。
INPEX(1605)の7月14日株価終値は「3,524円」
INPEX株の取引概況は以下の通りです。
前日から4%近い大幅高となり、続伸して取引を終えました。
終値「3,524円」は、6月12日(終値3,559円)以来、約1カ月ぶりの高値水準となります。
- 株価(終値):3,524円
- 前日比:+3.92%
- 始値:3,455円
- 高値:3,550円
- 安値:3,452円
- 出来高:6,930,300株
- 時価総額:4,437,196百万円
- 売買代金:24,297百万円
- PER(会社予想):11.71倍
- PBR(実績ベース):0.84倍
- 配当利回り:3.06%
INPEX(1605)の年間チャートもチェック
直近1年の値動きを振り返ります。
緩やかな右肩上がりで推移していましたが、米国のトランプ大統領が2026年3月1日にイランに対する大規模な軍事行動の実行を発表し、中東情勢が緊迫化すると原油価格が高騰。
同社株は急騰し、3月30日には4,955円と、上場来高値を更新しました。
その後、徐々に事態が鎮静化するに伴って株価も緩やかな調整が続きました
ところが、7月13日にトランプ大統領がホルムズ海峡の逆封鎖と通行料徴収を宣言し、再び全面的な衝突のリスクが高まっていることを受けて、株価は上昇基調に転じています。
INPEXの年間チャート
INPEX株の配当予想はいくら?
こうしたチャートの動きから、株価の上昇トレンド(キャピタルゲインの期待)も確認できますが、INPEXの投資妙味はそれだけにとどまりません。
もう一つの大きな柱である「配当(インカムゲイン)」、そして高い株主還元姿勢です。
14日終値時点での配当利回りは「3.06%」と高い水準になります。
ここでは、投資家にとって極めて重要な「配当」の最新実績と今後の予想について詳しくチェックしていきましょう。
INPEXの配当実績と予想
INPEXの配当金の推移と配当予想
- 2025年12月期(中間配当):50.00円
- 2025年12月期(期末配当):50.00円
- 2026年12月期(中間配当)予想:54.00円
- 2026年12月期(期末配当)予想:54.00円
2026年12月期については、中間・期末ともに増配の予想となっています。
まとめ
中東情勢の緊迫化に伴う原油高を背景に、足元で再び強い存在感を示しているINPEX(1605)。
3月に記録した上場来高値からの調整を経て、地政学的リスクの再燃とともに株価は再び上値を追う展開となっています。
同社株の魅力は、こうした原油相場連動によるキャピタルゲインの期待だけではありません。
PBR0.84倍という割安感に加え、2026年12月期は年間108円への増配が予想されており、足元の配当利回りは3%を超える高水準を維持しています。
ボラティリティの激しい資源関連株において、この手厚い株主還元姿勢は投資家にとって下値を支える強力な後ろ盾となるでしょう。
緊迫する中東の最新動向や原油価格の推移を慎重に注視しつつ、インカムゲインとキャピタルゲインの双方を狙える中長期の投資先として、同社の今後の株価動向に引き続き注目が集まります。
参考
免責事項
- 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
- 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。
- 投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
- 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。
フィスコなどの金融専門誌出身。10年以上にわたり日経QUICKやブルームバーグ等で機関投資家向けの債券市場記事を執筆。企業調査レポートや決算などIR情報の発信に精通し、現在は経済メディア『LIMO』編集部で記事を執筆。
