手取り収入から貯蓄や投資へ回すことを「継続するための3つのポイント」
厳しい物価高のなかで、手取り収入から少しでも貯蓄や投資に回していくためには何から始めればよいのでしょうか。
多くの資産形成をご提案してきた経験から言うと、「継続しやすい仕組み」を最初に作ることが大切です。
手取り収入から貯蓄や投資へ回すことを「継続するための3つのポイント」をご紹介します。
1. 自動的に貯まる「先取り貯蓄」の仕組み化
給与が振り込まれたら、使う前に一定額を貯蓄・投資用の口座へ自動的に移す仕組み(自動積立や財形貯蓄など)を作ります。
「余ったら貯める」のではなく、「先取りした残りの金額で生活する」習慣をつけることで、ストレスなく自然に資産形成を続けやすくなります。
2. 家計の土台を整える「固定費の見直し」
食費や交際費などの「変動費」を無理に削ると長続きしません。
まずは通信費、保険料、サブスクリプションなど、毎月決まってかかる「固定費」を点検してみましょう。
固定費は一度見直せばその先ずっと節約効果が続く傾向にあるため、無理なく貯蓄や投資に回せるお金を生み出すことが期待できます。
3. 「新NISA」や「iDeCo」など税制優遇制度の賢い活用
効率よく資産を増やすためには、国が用意した税制優遇制度(新NISAやiDeCo)の活用も選択肢の1つとなるでしょう。
ただし、投資には必ず価格変動リスクなどが伴います。
まずは生活防衛資金(数カ月分の生活費など)を確保した上で、「当面使う予定のない余裕資金」を使い、長期的な視点でじっくり取り組むことが大切です。
40代・50代の貯蓄格差と「これから」の備え
今回のデータを振り返ると、40代・50代(二人以上世帯)のリアルな貯蓄事情が見えてきました。
- 40代の貯蓄額: 平均値 1486万円 / 中央値 500万円
- 50代の貯蓄額: 平均値 1908万円 / 中央値 700万円
平均値と中央値に大きな開きがあることから、一部の富裕層が平均を押し上げており、実際には世帯ごとの「貯蓄格差」が広がっている実態がうかがえます。
手取り収入からどれくらいを貯蓄や投資に回せているかも世帯によってさまざまですが、大切なのは周りの数字に一喜一憂しないことです。
物価の上昇が続くいまだからこそ、毎月の手取りと支出を改めて見直し、少しずつでも「将来のためのお金」を確保する工夫を始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
関連タグ
SMBC日興証券(旧日興コーディアル証券)出身。証券外務員一種保有。富裕層や法人に向けた資産運用コンサルティングに従事。現在は「LIMO」編集部で金融ライターとして記事の企画・執筆・監修をしている。
PROFILE
一種外務員資格(証券外務員一種)保有。2005年にSMBC日興証券(旧日興コーディアル証券)へ入社し、富裕層や法人に向けた資産運用コンサルティングに従事。現在は、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」編集部にて、これまでの実務経験を活かし、官公庁の公的データなどに基づいた信頼性の高い金融記事を執筆。新NISAやiDeCoを活用した資産形成、公的年金(厚生年金・国民年金)の仕組み、社会保障制度などをテーマに、読者のライフプランに寄り添う実践的なマネー情報の企画・執筆・監修を行う。
