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いまどき70歳代の年金事情。「平均受給額・世帯所得・働き方別の受給額例」を元証券・富裕層担当が解説

現役時代の働き方はどう影響する?厚生年金と国民年金のライフコース別モデル5つ

執筆者安達 さやかLIMO&ファイナンス編集部記者
13:57

厚生年金と国民年金の「加入対象者」とは?

日本の年金制度は「1階部分の国民年金(基礎年金)」と「2階部分の厚生年金」で構成されています。

厚生年金と国民年金の仕組み

厚生年金と国民年金の仕組み

出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」

1階部分にあたる「国民年金(基礎年金)」の概要

  • 加入対象者:原則として日本に住む20歳以上60歳未満のすべての方
  • 年金保険料:国民年金保険料は一律の金額です。ただし、金額は年度ごとに見直されます(2026年度月額:1万7920円)
  • 受給額:保険料を40年間すべて納付すると満額を受け取れます(2026年度月額:7万608円)

国民年金の加入者は第1号被保険者から第3号被保険者に区分されます。

このうち第2号被保険者が、後ほど説明する厚生年金に加入します。

厚生年金保険料を支払っている方は、別途国民年金保険料を支払う必要はありません。

また、第3号被保険者にも保険料の納付義務はありません。

2階部分にあたる「厚生年金」の概要

  • 加入対象者:会社員や公務員のほか、パートなどで特定適用事業所(※1)に勤務し、一定の要件を満たした方が国民年金に上乗せして加入します
  • 年金保険料:収入に応じて厚生年金保険料が変動します。ただし、上限が設けられています(※2)
  • 受給額:加入期間や納めた保険料によって個人差があります

※1 特定事業所:1年のうち6カ月間以上、適用事業所の厚生年金保険の被保険者(短時間労働者は含まず、共済組合員を含む)の総数が51人以上となる見込みの企業などを指します ※2 厚生年金の保険料額:標準報酬月額(上限65万円)と標準賞与額(上限150万円)に保険料率を掛けて計算されます。

なお、老後受給できる年金額は、加入している年金の種類だけでなく「現役時代の働き方」によっても異なります。

現役時代の働き方はどう影響する?ライフコース別・年金受給額モデル5つ

年金には個人差があるからこそ、全体の平均額だけでは把握しきれない部分もあります。

「将来、自分はどのくらいの年金を受け取れるのだろう?」と確認する一助となるよう、ここではライフコースごとの目安額を紹介します。

厚生労働省が2026年1月23日に公表した「多様なライフコースに応じた年金額の例」から見ていきましょう。

この資料では、年金加入経歴を5つのパターン(男性2パターン、女性3パターン)に分類し、年金額の概算が示されています。

ライフコース別のモデル年金額

ライフコース別のモデル年金額

出所:厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」

モデルケース1:厚生年金への加入が中心だった男性

《年金月額》17万6793円

  • 平均厚生年金期間:39.8年
  • 平均収入:50万9000円※賞与含む月額換算。以下同じ。
  • 基礎年金:6万9951円
  • 厚生年金:10万6842円

モデルケース2:国民年金への加入が中心だった男性

《年金月額》6万3513円

  • 平均厚生年金期間:7.6年
  • 平均収入:36万4000円
  • 基礎年金:4万8896円
  • 厚生年金:1万4617円

モデルケース3:厚生年金への加入が中心だった女性

《年金月額》13万4640円

  • 平均厚生年金期間:33.4年
  • 平均収入:35万6000円
  • 基礎年金:7万1881円
  • 厚生年金:6万2759円

モデルケース4:国民年金への加入が中心だった女性

《年金月額》6万1771円

  • 平均厚生年金期間:6.5年
  • 平均収入:25万1000円
  • 基礎年金:5万3119円
  • 厚生年金:8652円

モデルケース5:第3号被保険者期間が中心だった女性

《年金月額》7万8249円

  • 平均厚生年金期間:6.7年
  • 平均収入:26万3000円
  • 基礎年金:6万9016円
  • 厚生年金:9234円

厚生年金の加入期間や現役時代の平均収入によって、年金月額は大きく変動します。

特に、現役時代に国民年金と厚生年金のどちらを中心に加入していたかによって、老後の受給額は大きく変わることが見て取れます。

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