【iDeCo(イデコ)】運用資産残高が1700万円を超えた人はどんな運用をしているのか?~元銀行員がインタビュー~
carlosbarquero/shutterstock.com
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【iDeCo(イデコ)】運用資産残高が1700万円を超えた人はどんな運用をしているのか?~元銀行員がインタビュー~

60歳以降が働きたい理由1位は「生活費不足」の現実

執筆者三石 由佳2級FP技能士
19:44
【iDeCo(イデコ)】運用資産残高が1700万円を超えた人はどんな運用をしているのか?~元銀行員がインタビュー~
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2026年6月10日に公開された、PGF生命による「2026年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」の結果によると、60歳を迎える世帯の過半数が「貯蓄500万円未満(中央値は300万円)」で老後へ突入しているというシビアな現実があります。

こうしたリアルな数字を見ると焦りを感じますが、「日々の物価高や教育費で手一杯で、老後のために投資に回す余裕なんてない!」というのが現役世代の正直な本音ではないでしょうか。

そんな「手元にお金は残したい、でも老後も不安」というジレンマを抱える私たちが、無理なく老後資金を作るため方法として検討したいのは「iDeCo(個人型確定拠出年金)」です。

とはいえ、「毎月の積み立てで本当に資産は育つの?」と疑問に思う方も多いはず。

そこで今回は、実際にiDeCoで長期間運用し、2026年6月17日時点で運用資産残高1,700万円を突破したRさん(40代・男性・会社員)に、気になる「iDeCoのリアル」を直撃インタビューしました。

iDeCoをはじめたきっかけは?

ー iDeCoをはじめたきっかけは何だったのでしょうか

以前勤務していた金融機関には企業DCの制度があったのですが、その後、転職した会社では企業DCの制度がなく、仕方なくiDeCoに切り替えました。

したがって、先の拠出金累計額は企業DCからの分と、その後にiDeCoでの拠出分が含まれています。

スタートする前に、どのような情報収集をしましたか?

ー iDeCoをスタートする前にどのような情報収集をしていましたか

iDecoを始めるためには、まずどの運営管理機関が良いかを決めなくてはいけません。

運営管理機関を選ぶ上で、運用商品のラインナップを参考にすることも大切ですが、私は維持手数料が安いことを優先して探しました。長期投資になるので、手数料はできるだけ抑えておきたいと考えたためです。

結果、手数料が安いのはやはりネット証券だなと確信したので、ネット証券で口座開設することにしました。

初期設定時にどのような商品を選定しましたか?

ー はじめに選定した商品を教えてください

実は、最初はiDeCoで運用することは全く考えていなかったので、元本確保型でしばらくそのまま放置していました。

2012年頃iDeCoに移換して2018年までそのままにしていたんです。

自動移換されてしまう前に早くiDeCoを始めたかったのが本音なんです。その頃から運用をスタートしていたら、「長期投資の恩恵をもっと受けることができたのに…」と思う時もあります。

運用を開始してからはどのような運用をしましたか?

ー 2018年頃から運用を開始されてからはどのような運用をしていましたか

私のケースでは、毎月の掛金は制限いっぱいの2万3000円です。

世界株式に投資ができるインデックスファンドとアクティブファンドの両方に大体半分ずつくらい投資をしています。

私は40代なのですが、自分の年齢を考えると、20年以上といった長期で資産ができていればいいと思うので、債券ファンドや債券が組み込まれているバランス型ファンドには興味はないですね。

個人的な意見でいえば、資産形成層は資産を分散しないで株式に集中して資産拡大を狙った方がいいかと思います。

iDeCoでの運用をどのように考えているのでしょうか?

ー iDeCoでの運用をどのようにとらえているか教えてください

iDeCoの制度上では、スイッチングに手数料がかかりません。

そのため、都度、投資信託を入れ替えたり、一時的に運用商品を売却して現金比率(元本確保型の定期など)を増やしています。

ー 現金の確保にはこだわりがあるようですね

資金の現金比率を自在に操ることは、個人投資家の醍醐味です。

ITバブルやリーマンショックなどの歴史的な暴落時には資産価値が半減し得るため、常に市場環境に合わせて現金の割合をコントロールしています。

株価が急落した際には、この現金を使って買い増すという戦略です。iDeCoは枠内での商品の売買(スイッチング)が自由に行えるという利点があるため、相場状況に応じて機動的な運用を実践しています。

60歳以降は平均貯蓄1343万円、それでも働き続ける理由とは

PGF生命(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命 保険株式会社)が、2026年に還暦を迎える1966年生まれの男女2,000名を対象に行った調査から、これから定年後を生きるシニア層のシビアな経済実態が見えてきました。

平均値「1343万円」に対して、中央値はわずか「300万円」

現在の貯蓄額(配偶者がいる場合は夫婦合算)に関するデータを見ると、数字のマジックとも言える大きなギャップが存在します。

現段階の貯蓄額

現段階の貯蓄額
出所:PGF生命「2026年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」※PGF生命調べ

平均値だけを見ると「みんな1000万円以上はしっかり貯めているのか」と安心しそうになりますが、一部の富裕層が数字を大きく押し上げているに過ぎません。より一般的な実態に近いとされる「中央値」を見ると、その額はわずか300万円にとどまっているのです。

このような貯蓄状況の厳しさは、還暦以降の「働き方」に対する意識にも色濃く反映されています。

「60歳以降も働きたい」理由は、生活へのゆとり

同調査にて、「60歳以降も働きたい」と回答した人(1,279名)を対象にその理由を尋ねたところ、実に半数以上(53.9%)が「働かないと生活費が不足するから」という経済的な理由を挙げ、堂々のトップとなりました。

60歳以降も働きたい理由とは

60歳以降も働きたい理由とは
出所:PGF生命「2026年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」※PGF生命調べ

終わりの見えない物価高や円安、さらには「老後2,000万円問題」といった将来への不安がつきまとう中、公的年金と手元の蓄えだけでは生活が成り立たないと感じている還暦世代のリアルな実態が表れています。

なお、生活のための就労という理由に次いで多かったのは、「健康を維持したいから(42.1%)」「まだ元気に働けると思うから(40.4%)」「人との関わりを持ちたいから(32.0%)」といった、心身の充実や社会との繋がりを求める声でした。

生活のためだけでなく、心身の充実や生きがいのために「働く」という選択肢を持つためにも、現役時代から計画的に老後資産の形成を進めておくことがいかに大切かが分かります。

インタビューを終えて

今回は、iDeCoでしっかりと利益を積み上げているRさんにお話を伺いました。

「運用資産が1,000万円を突破した」というエピソードは、これからiDeCoを始める方や、いま頑張って積み立てている方にとって、とても魅力的でモチベーションの上がるお話だったと思います。

ぜひRさんの体験談をヒントにしながら、「自分らしい資産形成」について一度考えてみてはいかがでしょうか。

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三石 由佳2級FP技能士株式会社モニクルリサーチ

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