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NISA×オルカン「毎月5万円×20年間」で「1億円」は可能なのか?夢と現実、2つのシナリオでシミュレーション
和田 直子
長期投資においてコストは「確定したマイナス」として毎年積み重なります。両ファンドの信託報酬(年率・税込)を確認しましょう。
100万円を1年間保有した場合の信託報酬の目安は、オルカンが約578円、S&P500が約937円です。
差額は約360円と小さく見えますが、10年・20年の長期保有では複利の影響も加わり、手元に残る利益の差として積み上がっていきます。
一般的なアクティブファンドの信託報酬が年率1〜2%程度であることと比べると、両ファンドとも圧倒的に低コストの設計です。
コストの差だけを見るならオルカンが有利ですが、設定来のトータルリターンはS&P500が大きく上回っている点も踏まえてバランスよく判断したいところです。
2026年6月末時点のデータで比較すると、設定来・過去3年のトータルリターンはS&P500が優勢、過去1年・過去6カ月ではオルカンがわずかに上回るという結果でした。コストはオルカンの方が低く、分散の広さもオルカンが上です。
「どちらが正解か」を一言で言い切るのは難しいのですが、2つの視点でシンプルに整理できます。
ただし、両ファンドとも上位銘柄の顔ぶれが酷似しており、米国ハイテク株の動向に大きく左右される点では本質的に似ています。「分散効果」を過信せず、「下落局面でも売らずに持ち続けられるか」という自分のリスク許容度に合った選び方が、長期投資を続けるうえで何より大切ではないでしょうか。
【投資に関するご注意】
三菱UFJ銀行・三井住友信託銀行で15年以上のキャリアを築き、自身も20年以上の投資経験を持つ。現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『LIMO』でお金に関する記事を企画・執筆・監修中。