「自分名義のクレジットカードを作りたい」と考える大学生もいるでしょう。ネットショッピングやサブスクリプションの支払い、キャッシュレス決済の普及により、現代の大学生活においてクレジットカードは必須アイテムとなりつつあります。
しかし、学生のため「審査に通るのか」「限度額はいくらなのか」「使いすぎてしまわないか」といった不安を抱える方も少なくありません。本記事では、大学生におすすめのクレジットカードの選び方から、「学生にクレジットカードはやめとけ」と言われる理由とその対策、そして審査や限度額のリアルな事情まで、初心者にもわかりやすく徹底解説します。
自分のライフスタイルに合った「最適な1枚」を見つけて、お得で快適な学生生活をスタートさせましょう。
大学生はクレジットカードを作るべき?保有率や必要性とは
クレジットカードを初めて作る際、「本当に自分に必要なのか」「周りの大学生はどれくらい持っているのか」と疑問に思うかもしれません。ここでは、大学生のクレジットカード事情と必要性について解説します。
大学生のクレジットカード保有率は60%以上
一般社団法人日本クレジット協会「「大学生に対するクレジットカードに 関するアンケート(令和元年度)」 結果報告書 令和2年8月」の調査によると、大学生のクレジットカード保有率は61.1%でした。なお、保有している人のうち、自分名義のカードを持っている人は約8割です。
基本的には学年が上がるにつれて保有率は上昇傾向にあります。学年別でみると1年生の所持率が19.4%に対し、3年生は77.7%となっています。
大学生が自分名義のクレジットカードを作るべき理由
大学生がクレジットカードを作るべき最大の理由は、「利便性」と「お得さ」にあります。
Amazonや楽天などのネットショッピング、NetflixやApple Musicなどのサブスクリプションサービスの決済において、クレジットカードがあれば手数料無料でスムーズに支払いが可能です。
また、多くのカードにはポイント還元や学生限定の特典が用意されており、現金で支払うよりもお得に生活できます。海外旅行傷害保険が付帯しているカードもあるため、海外旅行や留学の際には役立つでしょう。
「自分名義のカード」と「家族カード」はどちらが良いか
親のクレジットカードに紐づく「家族カード」を持たせてもらうことも一つの手ですが、大学生には「自分名義のカード」を作成するのも一つです。自分名義のカードを利用して期日通りに支払いを続けることで、個人の「クレジットヒストリー(信用情報)」が構築されます。
学生時代から良好な信用情報を築いておけば、将来、社会人になってからゴールドカードを作りたい時や、住宅ローン・自動車ローンを組む際の審査で有利に働くという大きなメリットがあります。
「大学生にクレジットカードはやめとけ」と言われる理由とは?対策も
インターネット上や親戚などから「大学生のうちからクレジットカードを持つのはやめとけ」と忠告されることがあります。これには明確な理由がありますが、正しい知識と使い方を身につければ恐れる必要はありません。
リボ払いによる借金トラブルの危険性
最も多いトラブルの原因が「リボ払い(リボルビング払い)」です。リボ払いは、毎月の支払額を一定に抑えられる代わりに、高い手数料(年利15%程度など)が発生する仕組みです。支払いが長期化しやすく、気づかないうちに借金が膨れ上がってしまう危険性があります。
対策としては、カード申し込み時やアプリの設定で「一括払い」を選択することです。支払い方法については必ずしっかりと調べて設定をおこないましょう。リボ払い専用カードは選ばないようにや自動リボ設定をしないように注意してください。
金銭感覚の麻痺による使いすぎリスク
クレジットカードは手元に現金がなくても買い物ができてしまうため、金銭感覚が麻痺しやすく、自分の支払い能力を超えた出費をしてしまうリスクがあります。翌月の請求額を見て青ざめるという失敗は、学生によくあるケースです。
これを防ぐためには、カード会社のスマートフォンアプリを必ずダウンロードし、定期的に利用明細や利用可能額をチェックする習慣をつけることが大切です。また、使いすぎ防止機能(利用通知や上限設定)を活用するのも効果的です。
不正利用・詐欺のリスクと補償制度
フィッシング詐欺やカードの紛失・盗難による不正利用を心配する声も多くあります。しかし、クレジットカードには基本的に「不正利用補償制度」が付帯しています。万が一悪用された場合でも、カード会社に速やかに連絡し所定の手続きを行えば、原則として被害額は補償されます。
大学生向けクレジットカードの正しい選び方とは?
ひとくちに「大学生におすすめのクレジットカード」と言っても、目的によって選ぶべきカードは異なります。自分の重視したいポイントに合わせて選びましょう。
【新入生向け】完全年会費無料でセキュリティ・サポートが手厚いか
初めてクレジットカードを作る大学1〜2年生は、維持費が一切かからない「年会費永年無料」のカードを選ぶのが鉄則です。また、カード番号が券面に印字されていない「ナンバーレスカード」や、利用のたびにスマホに通知が来る機能があるなど、セキュリティ対策に力を入れているカードを選ぶと安心です。
【ポイ活層向け】自分の生活圏で高還元率を狙える「最強」カードか
日々の節約やポイ活を重視する学生は、基本還元率(1.0%以上が理想)の高さだけでなく、「自分がよく利用する店舗」でポイントが増えるかどうかに注目してください。例えば、コンビニやマクドナルド、スターバックス、Amazonなどで特別に還元率が高くなるカードを選ぶことで、効率よくポイントを貯めることができます。
【上級生向け】海外旅行保険の有無や限度額の柔軟性
卒業旅行や留学を控えている大学3〜4年生には、「海外旅行傷害保険」が付帯しているカードが必須です。その際、カードを持っているだけで保険が適用される「自動付帯」か、旅行代金をそのカードで支払う必要がある「利用付帯」かを確認しましょう。また、旅行費用などで一時的に大きな支払いが必要になる場合に備え、アプリから簡単に「一時増枠(限度額の引き上げ)」の申請ができるカードが便利です。
【2026年最新】大学生におすすめの最強クレジットカードを徹底解説!
ここでは、多くの大学生に支持されているおすすめのクレジットカードを、目的別に厳選してご紹介します。
迷ったらこれ!初めての1枚に最適な定番カード
三井住友カード(NL):年会費永年無料で、券面にカード番号が印字されないナンバーレス仕様のためセキュリティが万全です。対象のコンビニや飲食店でスマホのタッチ決済またはモバイルオーダーで支払うと、ポイント還元率が7%になるなど、学生の日常生活と相性が良いカードです。
- ※三井住友カード(NL)の詳細は、「三井住友カード(NL)の口コミ・評判を徹底調査!良い評判と悪い評判を包み隠さず紹介」をご確認ください。
- 楽天カード:基本ポイント還元率が1.0%と高く、どこで使ってもポイントが貯まりやすいのが魅力です。楽天市場での買い物ならさらにポイントがアップするため、ネットショッピングを頻繁に利用する学生にとって最強クラスのカードと言えます。審査も比較的スピーディーです。
- ※楽天カードの詳細は、「楽天カードの評判は?良い口コミ・悪い口コミ各5選!利用者の本音を徹底調査」をご確認ください。
ポイ活重視!学生特化の高還元率最強カード
JCBカードW:18歳〜39歳限定で入会できる年会費無料のカードです。通常のJCBカードの2倍のポイントが常に貯まるほか、Amazonやスターバックス、セブン-イレブンなどの優待店(JCBオリジナルシリーズパートナー)で利用すると、さらに大幅なポイントアップが狙えます。学生生活でのポイ活に最適です。
- ※JCBカードWの詳細は、「【39歳以下限定】JCB カード Wの評判が気になる!高評価の理由8選&不満点7選《口コミ徹底調査》」をご確認ください。
海外旅行・留学・大きな買い物におすすめのカード
エポスカード:年会費無料で、全国のマルイなどで優待を受けられるカードですが、最大の強みは充実した海外旅行傷害保険です。旅行代金をカードで支払うことで適用される利用付帯ですが、補償額が手厚く、海外にいく学生のお守りとして非常に人気があります。
- ※エポスカードの詳細は、「エポスカードの評判まとめ!良い口コミ・悪い口コミを徹底調査」をご確認ください。
【番外編】関大生協などの「大学・生協提携カード」の活用法
関西大学(関大生協)などをはじめ、多くの大学では生協組合員証とクレジットカードが一体化した「大学・生協提携カード」を発行しています。学食や購買での利用でポイントが貯まったり、生協のサービスをスムーズに受けられたりするメリットがあります。キャンパス内での利用に特化した「サブカード」として、一般のクレジットカードと併用するのがおすすめです。
大学生のクレジットカード審査と限度額のリアル
いざカードを作ろうと思ったときに気になるのが、「学生でも審査に通るのか」「限度額はいくらもらえるのか」という点です。
大学生は審査に通りやすい?アルバイト収入なしでも作れる理由
結論から言うと、基本的には大学生は社会人に比べてクレジットカードの審査に通りやすい傾向があります。これは、学生向けカードの審査では本人の収入よりも、「親(保護者)の支払い能力」が重視されるためです。ただし、クレジットカードの種類にはよるため注意しましょう。申し込み時の「年収」欄には、アルバイト収入がない場合は正直に「0円」と記入して大丈夫です。
大学生の初期利用限度額の目安は10万〜30万円
学生のクレジットカードの利用限度額(利用可能枠)は、初期設定で「10万円〜30万円」程度に設定されることが一般的です。収入のない学生の場合は、法律に基づく支払い可能見込額の算定ルールにより、上限が30万円となるケースが多くなっています。日常の買い物や少額の支払いには十分ですが、パソコンの購入や旅行費用の支払い時には限度額不足になる可能性があるでしょう。
学生でも限度額を50万以上に引き上げられる?
「クレジットカード 学生 50万」といった検索をする学生もいますが、学生で恒常的な限度額を50万円以上に引き上げるのは審査上、難しいのが現実です。
ただ、海外旅行や大きな買い物の予定がある場合、事前にカード会社に申請することで、一時的に利用限度額を引き上げてもらえる可能性もあります。しかし、クレジットカード会社の審査により、引き上げられるか、引き上げられないかやその金額などは異なるでしょう。
大学生はクレジットカードを何枚持つべき?
クレジットカードに慣れてくると、「複数枚持った方がいいのか」という疑問が湧いてきます。
「メイン1枚+サブ1枚」の2枚持ち
大学生が持つクレジットカードの枚数は、「メインカード1枚+サブカード1枚」の合計2枚がベストなバランスです。1枚のカードが磁気不良で使えなくなったり、紛失してしまったりした際のリスク分散になります。また、メインカードを「VISA」、サブカードを「JCB」や「Mastercard」といったように異なる国際ブランドにしておくことで、店舗によって特定のブランドが使えないというトラブルを回避できます。
複数枚持ちで限度額の合算とポイントのいいとこ取りを狙う
カードを2枚持つことで、それぞれのカードの限度額を別々に利用できるようになるため、実質的な利用可能枠を広げることができます(例:Aカード10万円+Bカード10万円=合計20万円分の買い物ができる)。
また、普段は基本還元率の高いカードを使い、Amazonで買い物をする時だけ特定のカードを使うなど、ポイント特典の「いいとこ取り」ができるのも複数枚持ちの強みです。
自分の学生生活に合った最強の1枚を選ぼう
大学生にとって、クレジットカードは単なる決済手段ではなく、キャッシュレス社会を賢く生き抜くためのツールとなるでしょう。「リボ払いをしない」「利用明細をチェックする」「紛失しないよう管理する」などの基本ルールを守れば、過度に恐れる必要はありません。
初めての一枚には「三井住友カード(NL)」や「楽天カード」のような年会費無料で使い勝手の良いものを、ポイ活を楽しみたいなら「JCB CARD W」などを選び、自分の学生生活をより豊かにする1枚を選んでみましょう。
参考資料
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有し、支店にて国内外株式、投資信託、債券、保険商品などの販売を通じてリテール向けの資産運用コンサルティング業務に従事し、個人のお金の悩みを解決してきた。特に投資信託や株式、債券などを用い、顧客ニーズにあわせた丁寧でわかりやすい資産運用提案が強み。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』の編集長であり、LIMOでも記事を執筆している。
