パーソナルファイナンスニュース
「50代から新NISAはもう遅い?」元銀行員が運用シミュレーションをもとに解説。
三石 由佳
男性の平均額の裏にあるシビアな現実。記者の目線で読み解く「女性の厚生年金」の実態と、将来への備え
日々、さまざまな経済データやマネーニュースを追いかけていると、全体の「平均値」の裏に隠されたシビアな現実にハッとさせられることがあります。
今回は男性の年金事情を中心に見てきましたが、女性の厚生年金の実態もその一つです。
厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、女性の厚生年金の平均受給額は「月額約11万1413円」にとどまり、男性(16万9967円)に比べて約6万円も低い水準です。
月15万円以上の厚生年金を受け取っている女性に至っては、全体のわずか12.3%しかいません。
結婚や出産、育児といったライフイベントで働き方を変えることの多い女性は、データで見ても将来の年金受給額が少なくなる傾向が顕著に表れています。
経済や物価の動向を見ていると、「配偶者の年金があるから大丈夫」と楽観視できる時代とは言い難いでしょう。
女性自身も自らのリアルな見込額を把握し、ボーナスなどのまとまった資金が入るタイミングで、NISAなどを活用した「自分名義の資産形成」を進めておくことが、これからの時代を生き抜く防衛策になると言えそうです。
早大卒。証券外務員二種・相続診断士。15年の書籍校閲で培ったファクトチェック力を武器に、一次資料に基づく「お金と暮らし」の分析記事を担当する編集記者。認知症介護経験をいかし、読者目線に立った情報発信も。