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”ふつうのシニア”、みんなは年金を「月いくら」もらってる?【年金一覧表】60歳代・70歳代・80歳代・90歳以上の平均受給額を一覧で解説

元銀行員の筆者がいまどきシニアの年金事情を深掘り

執筆者中本 智恵LIMO&ファイナンス編集部記者
19:51

年金だけで生活している高齢者世帯の割合は?

現在、年金を受給している高齢者世帯の中で、年金収入のみで生活しているのはどのくらいの割合なのでしょうか。

厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」によると、高齢者世帯(※)の平均的な所得のうち、「公的年金・恩給」が63.5%を占めています。次いで、仕事による収入である「稼働所得」が25.3%、「財産所得」が4.6%という構成です。

また、「公的年金・恩給を受給している世帯」に限定すると、全収入が「公的年金・恩給」である世帯は43.4%という結果でした。

※高齢者世帯:65歳以上の者のみで構成するか、又はこれに18歳未満の者が加わった世帯

総所得に占める公的年金・恩給の割合

高齢者世帯の総所得に占める「公的年金・恩給」の割合別世帯構成

高齢者世帯の総所得に占める「公的年金・恩給」の割合別世帯構成

出所:厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」II 各種世帯の所得等の状況

  • 公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%の世帯:43.4%
  • 公的年金・恩給の総所得に占める割合が80~100%未満の世帯:16.4%
  • 公的年金・恩給の総所得に占める割合が60~80%未満の世帯:15.2%
  • 公的年金・恩給の総所得に占める割合が40~60%未満の世帯:12.9%
  • 公的年金・恩給の総所得に占める割合が20~40%未満の世帯:8.2%
  • 公的年金・恩給の総所得に占める割合が20%未満の世帯:4.0%

このデータから、半数以上の世帯が年金以外の収入源を確保し、生活を補っている実態がわかります。

シニア世代が「年金にゆとりがない」と感じる理由とは?

老後は年金だけで暮らせるのでしょうか。実際に60歳代・70歳代の家計事情を見てみましょう。

60歳代・70歳代の約3割が「年金だけでは日常生活費もカバーできない」

金融経済教育推進機構(J-FLEC)の「家計の金融行動に関する世論調査 2025」では、二人以上世帯のうち60歳代の33.6%、70歳代の26.5%が、「年金だけでは日常生活費程度もまかなうのが難しい」と回答しています。

「年金にゆとりがない」と感じる理由とは?

「年金にゆとりがない」と感じる理由とは?
出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」をもとにLIMO&ファイナンス編集部作成

物価の上昇が続くなか、年金だけで家計をやりくりすることに不安を感じている世帯は少なくありません。健康や介護への備えなど、将来を見据えた支出もあることから、年金だけで生活を成り立たせるのが難しいケースも見られます。

老後の暮らしは、年金の受給額だけで決まるものではありません。貯蓄や支出の状況も含めて、自分に合った家計のバランスを考えておきたいですね。

元銀行員の筆者からのアドバイス!「平均に惑わされない」老後計画を

本記事では、公的年金の基本的な仕組みから、年齢別の平均受給額、さらに働き方による受給額の違いをモデルケースで解説しました。

全体の平均額は、ご自身の状況を客観的に見るための参考になります。しかし、私自身、銀行員時代の経験や現在の記者としての活動を通じても、将来への漠然とした不安を解消するには「ご自身が将来いくら受け取れるのか」を正確に把握することが何より重要だと感じています。

これまで見てきたように、年金の受給額は現役時代の働き方や加入期間に大きく左右されるため、個人差が非常に大きいという特徴があります。

ご自身の正確な年金見込額を知るためには、毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」や、オンラインでいつでも年金記録を確認できる「ねんきんネット」の活用が便利です。

平均額は目安の一つです。ねんきん定期便などで自分の受給見込み額を確認し、老後の資金計画に役立てましょう。

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中本 智恵LIMO&ファイナンス編集部記者

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