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JX金属(5016)5%近い急伸で3日続伸、銅の最高値更新などが手掛かりに

上場来高値からの急落を経て反発局面へ――半導体材料と銅高がカギを握る値動きを読む

執筆者高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者
04:30

年間ハイライトと株価推移の要約

実際のチャートと、大きく値が動いたタイミングでの出来事をまとめました。

  • 2025年7月23日(862.3円) ENEOS HDからのカーブアウト上場から4カ月が経過。当時は比較的落ち着いた値動き
  • 2026年5月11日(上場来高値 5,828円/終値 5,720円) 2026年3月期通期決算への強い期待から買いが先行し、最高値を更新
  • 5月12日〜20日(急落:5/月12日終値 4,762円 → 5月20日終値 3,779円) 親会社保有株の自社株TOBおよびCB発行を発表し、需給悪化懸念から急落へ転じました
  • 6月16日(ストップ高 4,466円) 4カ年で最大1,200億円規模となるInP基板の増産投資を発表し、材料視されてストップ高まで急伸
  • 7月16日〜17日(3,361円まで下落) 半導体関連株全体の連れ安に巻き込まれ、一時下値を模索する動きとなりました
  • 7月21日〜足元(3日連続で大幅続伸) 安値で底打ちを確認した後、連休明けより大幅な買い戻しが続いています

JX金属株の年間チャート

JX金属株の年間チャート
出所:各資料より筆者作成1/1

2026年7月現在の値動きは、以下の3つの要因が交錯するボラティリティの高い展開となっています。

①半導体株安の波及による大幅調整

同社は半導体向けスパッタリングターゲットの世界シェアの高さなどから、2026年5月に上場来高値5,828円を記録しました。

しかし、7月に入ると米国市場から波及したAI・半導体セクター全体の利益確定売りに押され、7月17日には一時3,300円台まで急落しました。

②「銅価格の過去最高値」を好感した反発

直近の急落を経て、7月23日の株価は前日比+5%近い力強い反発を見せ、一時節目の4,000円に迫る水準まで値を戻しています。この背景として、為替の円安や海外相場の高騰を受け、前日の22日に国内の銅建値がトン当たり237万円と史上最高値を更新したことが挙げられます。本業の非鉄金属事業の収益拡大への期待が、見直し買いを誘発しました。

③海外機関投資家の底堅い需要

7月上旬には、世界最大手の資産運用会社である米ブラックロックが同社株式を5.20%保有したことが大量保有報告書で判明しています。中長期的な成長を期待する海外勢の資金流入が確認されています。

急激な上昇の反動と、半導体関連セクターの調整局面に巻き込まれているものの、「半導体材料の成長期待」と「歴史的な銅価格の高騰」という2つの強固なファンダメンタルズが下値を支えています。急ピッチな過熱感が落ち着いた今こそ、企業本来の実力が試される局面と言えるでしょう。

まとめ

JX金属(5016)は2026年7月23日、前日比5%近い上昇となる3,946円で3日続伸しました。

同社は2025年3月にENEOSホールディングスからカーブアウト上場し、AI・データセンター向け需要拡大を背景に半導体材料事業が評価され株価を伸ばしてきました。

2026年5月には決算期待から上場来高値5,828円を記録しましたが、直後に親会社保有株のTOBやCB発行発表により需給悪化懸念が広がり急落。

6月にはインジウムリン基板への大型投資発表でストップ高となる場面もありました。

直近では半導体セクター全体の調整に巻き込まれ一時3,300円台まで下落したものの、銅価格の史上最高値更新や海外機関投資家の継続的な買いを背景に反発しています。

半導体材料の成長期待と銅価格高騰という二つのファンダメンタルズが下値を支えており、過熱感が落ち着いた今、同社本来の実力が問われる局面です。

参考

免責事項

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
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