【富裕層】全世帯のわずか3%「富裕層+超富裕層」あわせて保有資産「469兆円」新しい富裕層の2つのタイプもFPが解説
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【富裕層】全世帯のわずか3%「富裕層+超富裕層」あわせて保有資産「469兆円」新しい富裕層の2つのタイプもFPが解説

【家計の金融資産】過去最高「2386兆円」を突破!みんなのお家の資産が増えている?

執筆者村岸 理美LIMO&ファイナンス編集部記者
06:30
【富裕層】全世帯のわずか3%「富裕層+超富裕層」あわせて保有資産「469兆円」新しい富裕層の2つのタイプもFPが解説
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この記事はここがポイント

  • 全世帯3%の富裕層・超富裕層は純金融資産469兆円保有、全世帯資産の26.1%集中。
  • 2026年3月末、家計金融資産は過去最高の2386兆円、株式や投信が大きく伸長。
  • 「いつの間にか富裕層」「スーパーパワーファミリー」など、新しい富裕層が台頭。

本格的な夏を迎える7月中旬。ビジネスパーソンにとっては、上半期の振り返りとこれからの資産運用戦略をアップデートする絶好のタイミングです。筆者はFP(ファイナンシャルプランナー)として多くのご家庭の家計相談を承ってきましたが、給与収入だけでなく投資を通じて着実に資産を増やす方の増加を肌で感じています。

いま、日本全体の家計が持つ金融資産には、どのような地殻変動が起きているのでしょうか。今回は、先月6月25日に日本銀行が発表した最新の資金循環統計や、先に公表されたデータをもとに、過去最高を更新した「2386兆円」の行方と、それを牽引する新富裕層の実像に迫ります。

【家計の金融資産】過去最高「2386兆円」を突破!みんなのお家の資産が増えている?

日本銀行が2026年6月25日に発表した「資金循環統計(速報)(2026年第1四半期)」によると、日本の家計が保有する金融資産は急拡大を遂げ、過去最高を更新していることが分かります。

家計の金融資産

家計の金融資産
家計の金融資産

2026年3月末時点における家計の金融資産残高は、全体で過去最高の2386兆円に到達しました。その具体的な内訳は以下の通りです。※一部抜粋

  • 現金・預金:1126兆円(全体の約半分を占める不動のベース)
  • 株式等:398兆円(歴史的な株高の恩恵をダイレクトに受けて膨張)
  • 投資信託:165兆円(新NISAなどの追い風を受けて存在感を拡大)

特筆すべきは、資産残高全体が前年比で+7.1%伸びる中、「株式等」が前年比+28.6%、「投資信託」が同+25.7%という驚異的な伸び率を記録している点です。資産の半分近くを占める預金口座から「投資」へと資金がシフトしている傾向がみえてきます。

【富裕層】全世帯のわずか3%「富裕層+超富裕層」あわせて保有資産「469兆円」

野村総合研究所は、預貯金や株式から負債を引いた純金融資産保有額に基づき、世帯を以下の5段階に分類しています。

金融資産は、預貯金や株式など世帯が保有する資産の単純な合計額のことです。一方で純金融資産は、その金融資産の合計額から住宅ローンなどの負債を差し引いた、実質的な資産額を指します。

純金融資産保有額の階層別にみた「保有資産規模と世帯数」

純金融資産保有額の階層別にみた保有資産規模と世帯数
  • マス層(3000万円未満)
  • アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満)
  • 準富裕層(5000万円以上1億円未満)
  • 富裕層(1億円以上5億円未満)
  • 超富裕層(5億円以上)

純金融資産1億円以上の「富裕層」と「超富裕層」を合わせると、2023年時点で全世帯の約3%にあたる165万3000世帯に達します。保有資産の総額は前回調査から約3割増加して469兆円となりました。

その結果、全世帯の保有資産額の26.1%がこの2つの層に集中しています。

資産総額は【469兆円】へ急増!富裕層と超富裕層の推移

世帯数と資産総額は過去の金融危機などで一時的に落ち込む時期もありました。しかし2013年以降は継続的な増加傾向に転じています。

特に2021年から2023年にかけての伸びは顕著であり、合計世帯数は推計が開始された2005年以降で最多を記録しました。この背景には、株価上昇や円安による資産価値の増大があったと指摘されています。

2023年時点における全階層の世帯数と保有資産規模は以下の通りです。

  • 超富裕層:11万8000世帯(135兆円)
  • 富裕層:153万5000世帯(334兆円)
  • 準富裕層:403万9000世帯(333兆円)
  • アッパーマス層:576万5000世帯(282兆円)
  • マス層:4424万7000世帯(711兆円)

これらのデータから、ごく一部の世帯に多額の金融資産が集中している現状がうかがえます。

【新しい富裕層】いつの間にか富裕層とスーパーパワーファミリーとはどんな人たち?

富裕層の増加を牽引しているのが、これまでとは異なるアプローチで資産を形成してきた「新しい富裕層」たちです。彼らは大きく分けて2つの特徴的な層として台頭してきています。

いつの間にか富裕層

株式投資などを通じて富裕層の仲間入りをした、40歳代後半から50歳代の一般会社員を中心とする層です。高い金融リテラシーを持ち合わせて着実に資産を増やす一方で、富裕層向けの専門的な金融商品や高度な資産管理には不慣れな面もあるとされます。

スーパーパワーファミリー

都市部に住む年収3000万円を超える共働き世帯などに代表される層です。20歳〜30歳代の間は教育費や住宅ローンなどの支払いに苦労するものの、昇格・昇給により40歳前後から資産が急速に増加する傾向があり、高収入を背景に50歳前後で富裕層に到達する可能性が高いとされています。

これらの「新富裕層」に共通しているのは、親からの相続や元々の資産に頼らずとも、自分自身のキャリア形成や金融知識によって能動的に資産を築き上げている点です。過去最高の2386兆円という家計金融資産の背景には、自らの力で未来を切り拓く新しい資産家たちの力強い歩みがあると言えるでしょう。

参考資料

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村岸 理美LIMO&ファイナンス編集部記者株式会社モニクルリサーチ

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