執筆者菅原 美優ファイナンシャルアドバイザー/一種外務員資格/相続診断士
16:17

世帯年収3000万円が価値観の転換点?新富裕層に見られる4つの特徴的な消費スタイル

多額の税金を納めている高所得者層は、一般的な層とは異なる独自の価値観を持っていると指摘されています。博報堂富裕層マーケティングラボ(HAML)が公表した『新富裕層調査2025』によれば、「世帯年収3000万円」を境に、人々の意識や価値観、消費行動に大きな変化が現れることがわかっています。

具体的には、この年収ラインを超えると、次のような変化が見られるようになります。

1. 積極的なリスク資産への投資

世帯年収別の保有資産(金融資産・現物資産)

世帯年収別の保有資産(金融資産・現物資産)
世帯年収別の保有資産(金融資産・現物資産)

NISAのような安定志向の投資にとどまらず、暗号資産(21.8%)やアクティブファンド(20.9%)といったリスクの高い資産にも対象を広げ、金融資産1億円以上の「資産富裕層」(全体の51.6%)へと移行していく傾向が見られます。ただし、こうしたリスク資産は損失が出る可能性もあり、誰にでも当てはまる正解ではない点は押さえておきたいところです。

2. 「時間」と「健康」を重視した自己投資

タイムパフォーマンスを重視し、家事や育児などを外部サービスに任せる傾向が顕著になります。

3. 子どもの将来を見据えた教育投資

子どもを海外へ留学させたいという意向が強まるのが特徴です。

4. 商品の背景を重視する「ストーリー消費」

高価な品物をただ買うのではなく、その商品が持つ文化的な背景や開発ストーリーといった付加価値を大切にする消費スタイルです。

このように、一定の収入レベルに達した新富裕層の消費は、単なる贅沢や見栄のためだけではありません。自身の資産や時間をより効率的に活かすための、合理的な判断に基づいているといえるでしょう。

まとめ

この記事では、国税庁のデータをもとに、日本の所得税収を支える納税者の実態と、その負担構造について解説してきました。

納税者全体の約2割という少数の高所得層が、所得税収の約9割を負担しているという事実は、普段はあまり意識しない日本の財政状況をくっきりと映し出しています。

また、申告納税者約516万人の分布を見ると最多は「300万円超500万円以下」の層で、所得1億円超はわずか約3万2000人と、高所得者が少数派であることも分かりました。

そして「世帯年収3000万円」を境に、投資や自己投資、消費に対する価値観が変わっていくというデータも印象的でした。

国全体でお金がどう動いているのかという大きな視点を持ちながら、ご自身の今後の働き方や資産形成、ライフプランを改めて見つめ直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

参考資料

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菅原 美優ファイナンシャルアドバイザー/一種外務員資格/相続診断士

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