お金が貯まる人が「やらない」習慣とは
同じくらいの収入でも、貯蓄が増える人となかなか増えない人がいます。元証券会社社員、かつ長年経済や金融に関する記事の編集を行ってきた筆者が、お金が貯まる人が「やらない」習慣を挙げます。裏返せば、これらを避けるほど貯めやすくなるということです。
なんとなく買わない
「安いから」「なんとなく」で買い物を重ねると、少額でも積み重なって家計を圧迫します。買う前に「本当に必要か」をひと呼吸おいて考える習慣が、ムダな支出を抑えます。
家計を見えないままにしない
収入と支出、貯蓄残高を把握していないと、使いすぎに気づけません。家計簿アプリでも通帳でもよいので、月に一度は残高を確認する習慣をつけたいところです。
使ってから余りを貯めようとしない
「残ったら貯める」では、なかなか貯まりません。給料が入ったら先に一定額を貯蓄用の口座へ移す「先取り」にすると、確実に積み上がっていきます。
よく調べずに運用をはじめない、任せきりにしない
新NISAなどの制度は資産形成の選択肢になりますが、投資には元本割れのリスクがあり、金融商品や投資方法などによってリスクが異なります。中身を理解しないまま、また外部の情報を鵜呑みにし過ぎず、生活防衛資金を預貯金で確保したうえで、自分が納得できる範囲で始めることが大切です。また、都度運用金額などもライフスタイルなどにあわせて見なおすようにしましょう。
まとめにかえて
30〜60歳代おひとりさまの貯蓄は、平均で30歳代501万円・40歳代859万円・50歳代999万円・60歳代1364万円、中央値は100万〜300万円台でした。どの年代も蓄えのある人とない人に分かれており、平均の数字だけでは実感がつかみにくいことがわかります。
ひとりの家計は、自分の判断で管理できる身軽さが強みです。金融機関勤務経験の視点から、今日から取り入れたい点を提案します。
まずは家計の「見える化」から。毎月の収支と貯蓄残高がわかれば、貯蓄に回せる金額が見えてきます。次に「先取り」の仕組みづくり。給料日に自動で一定額を別口座へ移すだけで、貯蓄は着実に増えていきます。
さらに、「何のために・いつまでに・いくら」という目的を決めると、続ける力になります。老後資金など長期の目的には、新NISAなどの制度を活かす選択肢もありますが、投資には元本割れのリスクがあるため、当面の生活費を預貯金で確保したうえで、無理のない範囲で検討したいところです。
年代や今の貯蓄額にかかわらず、家計の習慣は今日から変えられます。まずは「なんとなくの支出」を一つ、やめてみることから始めてみませんか。
参考資料
野村證券株式会社出身。FP2級・証券外務員一種を保有。国内外株式、投資信託、債券、保険商品まで幅広い資産運用に精通し、現在は経済メディア『LIMO』編集長として記事も執筆。
