IFAからのアドバイス:老後資金を準備するための「仕組み化」のポイント
将来のために大切なのは、無理のない範囲で自分に合った方法を見つけ、「長期・継続的」に貯蓄や資産運用に取り組むことです。
とはいえ、老後資金の準備が大切だと頭では理解していても、日々の生活の中でモチベーションを維持し、自分の力だけで何年も貯蓄を続けるのは決して簡単なことではありません。
そこで、多くの方から資産運用や資産形成についてのご相談を受けてきたIFAとしての視点から、老後資金を準備するための「仕組み化」のポイントを2つお伝えします。
1. 忙しい現役世代こそ「自動積立」で先取りする
老後資金を確実に貯めるための鉄則は、毎月決まった額を自動で積み立てる仕組み(先取り貯蓄)を活用することです。
最初に金額や金融機関を設定する手間はかかりますが、一度手続きを済ませてしまえば、あとは意識せずとも自動で資産形成が進みます。
この方法は、仕事や家事で忙しい現役世代にとって、挫折しにくく有効な手段といえます。
2. リスク許容度に合わせて「資産運用」を取り入れる
積み立てる先は、一般的な預貯金だけとは限りません。
万が一の時に備える「生活防衛資金」としての貯蓄が一定額貯まったら、ご自身のリスク許容度に合わせて、「資産運用」を始めるのも1つの選択肢となるでしょう。
現在では、税制優遇を受けられる制度(NISAやiDeCoなど)も充実しており、これらを活用することで将来の資産を育てることが期待できます。
ただし、資産運用は利益が期待できるだけではありません。価格変動リスクなどが伴います。
金融商品ごとに異なる特徴をよく理解したうえで、保有している資産全体のバランスを考慮しながら検討することが大切です。
70歳代の貯蓄実態とこれからの資産形成
ここまで、J-FLEC(金融経済教育推進機構)の調査データをもとに、70歳代における単身世帯・二人以上世帯の金融資産保有額を解説しました。
70歳代の二人以上世帯の貯蓄額は、単身世帯よりも平均値で約1.6倍、中央値では約2.4倍となっていることがわかりました。
また、金融資産を3000万円以上保有している割合は、単身世帯は17.5%、二人以上世帯は25.2%を占めており、世帯の人数によって大きな開きが生じています。
貯蓄や資産形成など、「いつか始めよう」と思っているうちに、時間はあっという間に過ぎてしまいます。
夏休みなどの長期休暇は、日々の忙しさから離れて、将来のお金やライフプランとじっくり向き合うチャンスです。
ぜひこの機会に、現在の貯蓄方法や今後の資産形成のシミュレーションについて、一度見直してみてはいかがでしょうか。
参考資料
ファイナンシャルアドバイザー。一種外務員資格及びFP2級保有。第一生命出身。現在はIFAとして、若年層から高齢層までの幅広い世代へ向けたファイナンシャルプラニングから投資信託・債券・保険を活用した個人向け資産運用コンサルティング業務を行う。
