【最新】「iDeCoの掛金」みんな毎月いくら積み立てている?「月1万円」からでも意味はある?
Kenstocker/shutterstock.com
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【最新】「iDeCoの掛金」みんな毎月いくら積み立てている?「月1万円」からでも意味はある?

元銀行員が解説、「まとまったお金がない」人ほど早く始めるべき理由

執筆者三石 由佳2級FP技能士
17:44
【最新】「iDeCoの掛金」みんな毎月いくら積み立てている?「月1万円」からでも意味はある?
Kenstocker/shutterstock.com

将来の備えとして注目を集める「iDeCo」。正式名称を「個人型確定拠出年金」といい、会社が用意する「企業型確定拠出年金」の個人版にあたる制度です。

私が銀行員として確定拠出年金をレクチャーしていた頃、「老後の資金が不安で…」「退職金を運用するなんて自信がない」といったご相談を受けてきました。多くの方が関心を持ちながらも、一歩を踏み出せずに迷っているのを、現場で肌で感じてきました。

そこで今回は、現場で数多くのお客様の資産形成をサポートしてきた元銀行員の視点を交えつつ、発表されたばかりの最新データを紐解きながら「失敗しないiDeCoの始め方」を徹底解説します。

元銀行員が現場で見た「40代・50代の焦り」

老後資産形成に悩む方の多くは、実は40代後半から50代の方々でした。20代・30代の頃は日々の生活や教育費で手一杯で、セカンドライフが現実味を帯びてくる40代・50代になってから「本格的に老後資金を準備しなければ!」と焦るケースが圧倒的に多かったのです。

そして、そうした方々がiDeCoを始める際、現場でよく見てきた「典型的な2つの失敗パターン」があります。

金融機関を「いつもの銀行」で安易に決めてしまう

iDeCoは数十年にわたる長期投資です。毎月の口座管理手数料などのコストが最終的な手元資金に大きな影響を与えますが、手数料を比較せずに決めてしまう方が多くいらっしゃいました。

投資が怖くて「元本確保型(定期預金など)」で放置してしまう

税制優遇だけを目的にして、せっかくの運用益非課税のメリットを活かさず、インフレによる実質的な資産目減りリスクに気づいていないケースです。

制度のメリットを最大限に活かすためには、これらの落とし穴をうまく回避して運用を始める必要があります。

【最新】iDeCoでみんな毎月いくら積み立てている?

銀行の窓口でiDeCoのご相談を受ける際、最もよく聞かれたのが「みんなどれくらい掛けているの?」「いくらから始めればいいの?」という質問です。

ここで、最新の「加入者の掛金額階層別分布・平均掛金額」のデータを見てみましょう。

掛金額分布

掛金額分布
iDeCo(個人型確定拠出年金)の加入等の概況 (2026年5月)
掛金額分布

最新のデータを見ると、全体の平均掛金額は16,645円となっています。

掛金の分布で最も多いのは「20,000円〜(約179万人)」の層です。これは、会社員(企業年金なし・第2号加入者)の掛金上限が月額23,000円であるため、上限いっぱいで設定している人が多いことが大きく影響しています。

一方、「10,000円未満(約76万人)」や「10,000円〜(約109万人)」といった、1万円前後の少額から始めている層も非常に多いという点です。

「まとまったお金がないと意味がないのでは?」と思い込んでいる方も多いですが、そんなことはありません。

月々5,000円や10,000円といった無理のない少額からでも、まずは早く始めて「長期投資の恩恵」と「節税メリット」を長く受けることが何よりも大切なのです。

プロが教える「iDeCoで失敗しない」ための3つのポイント

これまでのデータと銀行員としての現場経験を踏まえ、これからiDeCoを始める方に必ず守っていただきたい「3つのポイント」をお伝えします。

ポイント1:金融機関は「手数料」でシビアに選ぶ

金融機関によって月額数百円の手数料の違いがあり、これが数十年続くと数万円もの差になります。プロの目から見ても、運営管理手数料が「無条件で0円」に設定されている主要なネット証券などを選ぶことが、iDeCoでは重要条件と言えます。

ポイント2:元本確保型での「放置」は避ける

投資が怖いからと元本確保型(定期預金など)でとりあえず放置してしまう人は少なくありません。しかし、現在はモノの値段が上がり続けるインフレ時代です。口座内の定期預金が100万円のまま「減っていなかった」としても、物価が上がればそのお金の「買える力」は実質的に目減りしてしまいます。

早い段階から投資信託等に振り分けてお金を働かせることが、長期投資の恩恵を受けるコツです。

ポイント3:少額でもいいから「早く」始める

「もう少しお金に余裕ができたら…」と後回しにするのが一番もったいないパターンのひとつです。iDeCoの節税効果と複利の力は、運用期間が長ければ長いほど雪だるま式に大きくなります。

「60歳まで引き出せない制限」に不安を感じているなら、ご自身の家計に負担のない最低額(月5,000円)からでも、まずはスタートを切ることが何よりの近道となります。

iDeCoで始める失敗しない老後資産形成とは

今回は、iDeCo加入者の最新データと、銀行員時代に見てきたリアルな現場の声をご紹介しました。

  • メイン層は40代・50代。「遅すぎる」ことはない。
  • 平均掛金額は約1.6万円だが、少額から始めている人も多い。
  • 手数料の安い金融機関を選び、投資信託でしっかり育てる。

「周りが始めているから」と焦る必要はありませんが、ただ漠然と不安を抱えているだけでは老後資金は育ちません。ぜひご自身に合ったペースで資産形成の一歩を踏み出してみてください。

参考資料

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三石 由佳2級FP技能士株式会社モニクルリサーチ

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