マツキヨココカラ&カンパニー、株主優待は9月30日基準で最大10,000円へ拡充!権利付き最終日9月28日を前に最新決算と稼ぎ頭事業を確認
beeboys/shutterstock.com
執筆者高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者
17:00
マツキヨココカラ&カンパニー、株主優待は9月30日基準で最大10,000円へ拡充!権利付き最終日9月28日を前に最新決算と稼ぎ頭事業を確認
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この記事はここがポイント

  • 2027年3月期1Qは純利益14.9%増の増収増益、マツモトキヨシグループが利益牽引
  • 9月30日基準の株主優待、2026年9月30日より1,000株3年超保有で最大10,000円に拡充
  • 9月28日権利付き最終日を挟む株価は、過去2回で底堅い動きと軟調な動き

権利付き最終日が近づき、個人投資家の関心は9月末を基準日とする株主優待・配当銘柄に向かい始めています。

3月期決算の企業にとって9月末は中間期にあたるため、この時期は配当や優待がもらえる銘柄が数多く並びます。

そのなかの一角を占めるのが、ドラッグストア国内最大手のマツキヨココカラ&カンパニー<3088>です。

8月10日に発表した2027年3月期第1四半期決算からは、稼ぎ頭となっている事業がどのように利益を押し上げているのかが見えてきました。

株主優待についても、2026年9月30日を基準日に長期保有者向けの拡充が控えています。

最新決算は4項目すべてで増収増益

2027年3月期第1四半期(4〜6月)の決算は、売上高が前年同期比5.7%増の2,893億4,800万円、営業利益が同8.5%増の214億8,700万円、経常利益が同8.8%増の228億2,200万円、四半期純利益が同14.9%増の148億6,500万円と、4項目すべてで増収増益となりました。

通期予想(売上高1兆1,550億円、営業利益875億円、経常利益915億円、純利益590億円)に対する進捗率は、売上高25.1%、営業利益24.6%、経常利益24.9%、純利益25.2%で、いずれも計画に沿ったペースです。

同社は「マツモトキヨシグループ事業」「ココカラファイングループ事業」「アンドカンパニー事業」「管理サポート事業」の4セグメント体制ですが、利益への貢献度が最も大きいのはマツモトキヨシグループ事業です。

第1四半期の売上高は前年同期比4.8%増の1,838億9,100万円、セグメント利益は同12.3%増の161億円に達し、営業利益率は8.76%と、同じ小売事業のココカラファイングループ事業(営業利益率5.6%)を上回りました。

この高い収益性を支えているのが、1億7,254万件にのぼる顧客接点を軸にした店舗とアプリ・オンラインストアの融合、そしてプライベートブランド(PB)の刷新です。「matsukiyo」誕生10周年を機に新ブランドビジョン「Go for WOW!」を掲げてパッケージデザインを一新したほか、ダイエット&デイリーケアの新ブランド「SPICA(スピカ)」を発売、既存の「matsukiyo LABサステナブルロカボライン」も「ロカボーティエ」としてリニューアルするなど、商品構成の見直しを進めています。

出店戦略も都市部の重点エリアと調剤併設化にシフトしており、2026年6月末時点の店舗数は国内1,992店舗(うち調剤薬局488店舗)、海外はタイ・台湾・ベトナム・香港・グアム・マレーシアの合計105店舗となりました。第1四半期だけで28店を新規出店する一方、閉店は6店にとどまっており、積極的な拡大姿勢が数字にも表れています。

他の2事業は次の通りです。ココカラファイングループ事業は売上高がほぼ横ばい(前年同期比△0.0%の974億5,300万円)でしたが、人的資本の再配置や店舗のスクラップ&ビルドが奏功し、セグメント利益は同9.0%増の54億3,600万円を確保しました。店舗数は1,536店舗から1,527店舗へと純減しています(出店8店・閉店17店)。

新たに区分された「アンドカンパニー事業」は、中間持株会社の株式会社アンドカンパニーを通じたM&Aによる規模拡大の受け皿です。

4月1日、東京都・埼玉県で19店舗を展開するユニバーサルドラッグ株式会社を子会社化したことで立ち上がったセグメントで、売上高61億8,100万円、店舗数131店舗(うち調剤薬局97店舗)となっています。

株主優待と中間配当は9月30日が基準日、優待は長期保有で最大10,000円分に拡充

マツキヨココカラ&カンパニー<3088>の株主優待は、毎年3月末・9月末現在の株主名簿に記載または記録された1単元(100株)以上保有の株主が対象です。

優待内容は、マツモトキヨシ・ココカラファインの各グループ店舗やオンラインストアで使える「マツキヨココカラポイント」、または同額を公益財団法人そらぷちキッズキャンプへ寄付するかを選べる仕組みです。

同社は5月13日にこの優待制度の一部拡充を発表しており、2026年9月30日を基準日とする今回が、制度変更後に最初に適用される回になります。

ただし拡充の対象は「1,000株以上を3年以上継続保有」する株主に限られ、100株以上500株未満、500株以上1,000株未満の優待内容に変更はありません。

保有株数・保有期間別の優待内容は以下の通りです。

所有株式数:保有期間:優待内容(1回あたり)

  • 100株以上500株未満:制限なし:2,000円分
  • 500株以上1,000株未満:制限なし:3,000円分
  • 1,000株以上:3年未満:5,000円分(現行どおり)
  • 1,000株以上:3年以上(新設):10,000円分(5,000円分拡充)

※「継続保有期間:3年以上」は、毎年3月末日・9月末日の株主名簿に同一株主番号で連続して7回以上記載または記録された株主が対象です。2023年9月30日以前の基準日から継続して1,000株以上保有していれば、今回の9月末の優待から新設分の対象になります。

普段からマツモトキヨシやココカラファインの店舗・オンラインストアで日用品や化粧品、医薬品を購入している人にとっては、もらったポイントをそのまま次回以降の買い物に充てられるため、実質的な節約になります。

一方で、優待だけを目的に株数を積み増す場合は、投資額に対する実質的なリターンが目減りする点は踏まえておく必要があります。

優待制度の内容や条件は今後変更・廃止される可能性があるため、優待取得を検討する際は公式サイトで最新情報を確認してください。

配当についても同じ9月30日が中間配当の基準日にあたります。同社は2026年3月期の実績として年間50円(中間24円・期末26円)を配当しており、2027年3月期は年間56円(中間28円・期末28円)を予想しています。この予想は5月13日の公表時点から修正はありません。

権利付き最終日は9月28日、権利落ち日は29日

株主優待や中間配当を受け取るには、基準日(2026年9月30日)に株主名簿に記載されている必要があります。

実際に株式を買っておくべき期限となる権利付き最終日は9月28日、その翌営業日である権利落ち日は29日です。

権利付き最終日を挟んだ値動きは?直近2回を振り返る

9月30日を基準日とする権利付き最終日を控えるいま気になるのは、実際に権利付き最終日の前後で株価がどう動くかです。

直近2回の基準日を対象に、権利付き最終日を挟んだ3営業日の値動きを振り返ってみます。

直近の基準日だった2026年3月31日(期末)を見ると、権利付き最終日の3月27日は前日比+51.5円(+2.11%)の2,488.5円で終え、翌権利落ち日の3月30日も+7円(+0.28%)の2,495.5円と続伸しました。

権利落ちを挟んでも株価はむしろ底堅く推移した格好です。

権利付き最終日と前後3営業日の株価推移(2026年3月)

権利付き最終日と前後3営業日の株価推移(2026年3月)

一方、その前の基準日である2025年9月30日(中間期)では、権利付き最終日の9月26日が前日比▲9円(▲0.29%)の3,083円、権利落ち日の9月29日は▲67円(▲2.17%)の3,016円まで下げており、権利落ちにかけて軟調な値動きとなりました。

 

権利付き最終日と前後3営業日の株価推移(2025年9月)

権利付き最終日と前後3営業日の株価推移(2025年9月)

同じ権利付き最終日を挟んだ場面でも、株価の反応は毎回一様ではなく、2026年3月は底堅さ、2025年9月は軟調さが目立つ結果になっていました。

記者コメント

今回の決算では、マツモトキヨシブランドの出店拡大とPB刷新が着実に利益を押し上げている一方、ココカラファインは店舗数を絞りながら収益性を高め、アンドカンパニーという新しい受け皿でM&Aによる規模拡大を進めるという、事業ごとの役割分担がはっきりと見えてきました。

株主優待については、9月末の基準日から長期保有者向けの優遇が新設される一方、恩恵を受けるのは1,000株以上を3年超保有する株主に限られます。

過去2回の権利付き最終日を振り返ると株価の反応は一様ではなく、優待や配当だけを目的に権利付き最終日直前で駆け込み購入する場合は、権利落ち後の値動きも踏まえて判断したいところです。

免責事項

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
  • 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。
  • 投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
  • 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。
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高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者

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