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NISA×オルカン「毎月5万円×20年間」で「1億円」は可能なのか?夢と現実、2つのシナリオでシミュレーション

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)設定来の平均利回りは年率19%

執筆者和田 直子編集者 株式会社モニクルリサーチ
20:32

NISAで運用すると「利益にかかる約20%の税金」がゼロになり、利益が丸ごと手元に残る

シミュレーションに入る前に、NISAの非課税メリットを確認しておきましょう。

通常の課税口座では、運用で生じた利益(売却益・分配金)に対して20.315%の税金がかかります。

NISAでは、この20%超の税金が0円になります。

利回りが高ければ高いほど、NISAの恩恵は大きくなります。

  • 利益が100万円の場合 → NISA:100万円まるごと手元に / 課税口座:約79.7万円(税金約20.3万円)
  • 利益が500万円の場合 → NISA:500万円まるごと手元に / 課税口座:約398.4万円(税金約101.6万円)
  • 利益が1000万円の場合 → NISA:1000万円まるごと手元に / 課税口座:約796.9万円(税金約203.2万円)

「利益が大きいほど、税金で持っていかれる金額も大きくなる」。この当たり前の事実が、長期・高利回り運用においては数百万円単位の差になって現れます。

シミュレーション①夢のケース:「もし年率19%が続いたら」

まず、設定来の年平均利回り(約19%)がそのまま20年間続いたと仮定した場合を試算します。

条件:月5万円を20年間積立×年率19%

NISA積立投資シミュレーション

NISA積立投資シミュレーション
出所:
NISA積立投資シミュレーション

  • 元本:1200万円
  • 運用収益:9562万円
  • 最終資産額:1億762万円
  • NISAで運用した場合の手取り収益:9562万円(税金0円)
  • 課税口座で運用した場合の手取り収益:約7619万円(税金約1943万円)
  • NISAと課税口座の差額:約1943万円

上記は、あくまで年率19%が20年間一直線に続いた場合の”夢のシナリオ”です。

現実の投資でこのような経路をたどることは、まずないと考えてよいでしょう。

良い年があれば、悪い年もある。下落の年に保有を続けられるかどうかが、長期投資の現実です。

シミュレーション②現実的なケース:「年率5%〜7%で考える」

国際分散投資の長期リターンとして、金融の世界でよく使われる目安は年率5〜7%程度です。

過去の世界株式の平均的な実績を参考にした水準で、「好調すぎず、悲観的すぎない」現実的なシナリオとして、こちらの数字を使うことをおすすめします。

条件:月5万円を20年間積立×年率5%

NISA積立投資シミュレーション

NISA積立投資シミュレーション
NISA積立投資シミュレーション

  • 元本:1200万円
  • 運用収益:829万円
  • 最終資産額:2029万円
  • NISAで運用した場合の手取り収益:829万円(税金0円)
  • 課税口座で運用した場合の手取り収益:約661万円(税金約168万円)
  • NISAと課税口座の差額:約168万円

条件:月5万円を20年間積立×年率7%

NISA積立投資シミュレーション

NISA積立投資シミュレーション
NISA積立投資シミュレーション

  • 元本:1200万円
  • 運用収益:1338万円
  • 最終資産額:2538万円
  • NISAで運用した場合の手取り収益:1338万円(税金0円)
  • 課税口座で運用した場合の手取り収益:約1066万円(税金約272万円)
  • NISAと課税口座の差額:約272万円

年率19%という実績を見せているいま、オルカンホルダーにとって年率5〜7%は地味な数字に見えるかもしれません。

しかし、仮に20年間、平均して年率5%または7%で運用できれば、元本1200万円に対して最終的に829万〜1338万円の利益が積み上がるのですから、十分に魅力的な水準といえます。

和田 直子編集者 株式会社モニクルリサーチ

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