ふつうの人は、年金をみんないくらもらっている?【60~90歳以上まで】年金の平均受給額一覧。日本の平均寿命は男性81.09年・女性87.13年に
出所:lielos_photograph/shutterstock.com
執筆者石津 大希アナリスト 株式会社モニクルリサーチ
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ふつうの人は、年金をみんないくらもらっている?【60~90歳以上まで】年金の平均受給額一覧。日本の平均寿命は男性81.09年・女性87.13年に
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老後資金について考えなければいけないことはわかっているものの、まだ具体的に考えられないという方もいるでしょう。しかし、公的年金や老後の貯蓄額などは個人差が非常に大きいからこそ、早くから「自分の状況」を確認して備えることが大切です。

老後の年金額は現役時代に国民年金に加入していたのか、厚生年金にも加入していたのかやその加入期間、また厚生年金であれば収入に応じて納めた保険料などにより、個人差があります。日本人の平均寿命は男性81.09年、女性87.13年であり、基本的には年々伸びていて長い老後となる可能性もあるからこそ、興味を抱き確認していきましょう。

今回は一般的な年金受給額を確認すべく、60歳代から90歳以上までの年金の平均受給額を見ていきます。また長い老後に備えるための考え方を、元銀行員がわかりやすく解説します。

公的年金は「2階建て」。まずしくみを確認しましょう

日本の公的年金は、しばしば「2階建て」にたとえられます。

厚生年金と国民年金の仕組み

厚生年金と国民年金の仕組み
厚生年金と国民年金の仕組み

1階は、20歳以上60歳未満のすべての人が加入する「国民年金(基礎年金)」です。保険料は一律で、40年間欠かさず納めると、65歳から満額の老齢基礎年金を受け取れます。

2階は、会社員や公務員などが上乗せで加入する「厚生年金」です。こちらは収入に応じて保険料が決まり、加入期間や納めた保険料によって、将来の受給額に個人差が出ます。

どのような働き方をしてきたかで、受け取る年金の姿は変わってきます。たとえば、会社員として長く厚生年金に加入してきた方と、自営業などで国民年金だけに加入してきた方とでは、受給額に差が生じやすいといえます。裏を返せば、ご自身がどの制度に、どれだけの期間加入してきたかを知ることが、老後の見通しを立てる第一歩になります。まずは、しくみの全体像を押さえておきましょう。

年金額は毎年度、改定される。2026年度(令和8年度)の年金額とは?モデル夫婦は月23万7279円

もう一点知っておきたいこととして、公的年金の額は物価や賃金の動向をふまえて、毎年度見直されます。

2026年度は前年度に比べて国民年金が1.9%、厚生年金が2.0%の引き上げとなりました。老齢基礎年金の満額は月7万608円、会社員の夫と国民年金のみの妻というモデル世帯では、夫婦2人分で月23万7279円です。

額面は増えましたが、手放しでは喜べない面もあります。というのも、物価の上昇率ほどは増額となっていないため、実質的には目減りとなっているからです。

公的年金は物価高にまで対応できていないからこそ、老後資金で備えていく必要があるのです。

ふつうの人はいくらもらっている?【60~90歳以上まで】厚生年金のリアルな平均受給額一覧

では、実際の平均額はどのくらいでしょうか。厚生労働省の令和6年度のデータでみると、まず厚生年金の全体の平均は月15万289円でした ※国民年金部分を含む。男女別では、男性が16万9967円、女性が11万1413円と6万円近い開きがあります。これは、働き方や賃金、加入期間の違いが年金額に反映されるためと考えられます。

年代別(受給権者)にみると、以下の通りです。

【60歳代(60〜69歳)】厚生年金の年金月額一覧表

60歳代の厚生年金の平均月額

60歳代の厚生年金の平均月額
60歳代の厚生年金の平均月額
  • 60歳:9万9664円
  • 61歳:10万4455円
  • 62歳:10万9323円
  • 63歳:6万8758円
  • 64歳:8万3901円
  • 65歳:14万9862円
  • 66歳:15万2378円
  • 67歳:15万2356円
  • 68歳:15万2709円
  • 69歳:15万1284円

※65歳未満の厚生年金受給者は、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢が引き上げられたため、報酬比例部分のみ受給している方も含む。

【70歳代(70〜79歳)】厚生年金の年金月額一覧表

70歳代の厚生年金の平均月額

70歳代の厚生年金の平均月額
70歳代の厚生年金の平均月額
  • 70歳:15万455円
  • 71歳:14万8371円
  • 72歳:14万6858円
  • 73歳:14万5583円
  • 74歳:14万7774円
  • 75歳:15万1410円
  • 76歳:15万1241円
  • 77歳:15万962円
  • 78歳:15万862円
  • 79歳:15万3115円

【80歳代(80〜89歳)】厚生年金の年金月額一覧表

80歳代の厚生年金の平均月額

80歳代の厚生年金の平均月額
80歳代の厚生年金の平均月額
  • 80歳:15万3729円
  • 81歳:15万5460円
  • 82歳:15万7744円
  • 83歳:15万9994円
  • 84歳:16万2555円
  • 85歳:16万3947円
  • 86歳:16万5577円
  • 87歳:16万5557円
  • 88歳:16万6200円
  • 89歳:16万6767円

【90歳以上】厚生年金の年金月額一覧表

90歳代の厚生年金の平均月額

90歳代の厚生年金の平均月額
90歳代の厚生年金の平均月額
  • 90歳以上:16万4027円

標準的な年金受給開始年齢は65歳となっています。65歳以降の各年齢で受け取れる厚生年金の平均年金月額は、14万円~16万円台でした。

みんな平均いくらもらっている【60~90歳以上まで】国民年金のリアルな平均受給額一覧をみる

続いて、国民年金(老齢基礎年金)について、各年齢で受給できる平均年金月額を見ていきます。

【60歳代(60〜69歳)】国民年金の年金月額一覧表

60歳代の国民年金の平均月額

60歳代の国民年金の平均月額
60歳代の国民年金の平均月額
  • 60歳:4万5186円
  • 61歳:4万6371円
  • 62歳:4万7784円
  • 63歳:4万7258円
  • 64歳:4万7896円
  • 65歳:6万1240円
  • 66歳:6万1369円
  • 67歳:6万1345円
  • 68歳:6万1293円
  • 69歳:6万978円

※65歳未満の国民年金(老齢基礎年金)受給者は繰上げ受給を選択した方。

【70歳代(70〜79歳)】国民年金の年金月額一覧表

70歳代の国民年金の平均月額

70歳代の国民年金の平均月額
70歳代の国民年金の平均月額
  • 70歳:6万1011円
  • 71歳:6万770円
  • 72歳:6万234円
  • 73歳:6万32円
  • 74歳:5万9813円
  • 75歳:5万9659円
  • 76歳:5万9555円
  • 77歳:5万9349円
  • 78歳:5万9124円
  • 79歳:5万8676円 

【80歳代(80〜89歳)】国民年金の年金月額一覧表

80歳代の国民年金の平均月額

80歳代の国民年金の平均月額
80歳代の国民年金の平均月額
  • 80歳:5万8623円
  • 81歳:5万8269円
  • 82歳:5万8003円
  • 83歳:5万7857円
  • 84歳:5万9675円
  • 85歳:5万9425円
  • 86歳:5万9228円
  • 87歳:5万9204円
  • 88歳:5万8756円
  • 89歳:5万8572円

【90歳以上】国民年金の年金月額一覧表

90歳代の国民年金の平均月額

90歳代の国民年金の平均月額
90歳代の国民年金の平均月額
  • 90歳以上:5万5633円

65歳以降の人が受給できる国民年金(老齢基礎年金)の平均年金月額は、5万円~6万円台となっています。一律の保険料を納めているので年齢差・男女差があまり出ていません。

日本の平均寿命は男性81.09年・女性87.13年

年金を考えるうえで、忘れてはならないのが「何歳まで受け取るか」という視点ではないでしょうか。厚生労働省が2025年7月に公表した「令和6年簡易生命表」によると、平均寿命は男性が81.09年、女性が87.13年でした。ここでいう平均寿命とは、その年に生まれた0歳の子どもが、平均してあと何年生きられるかを示した数字です。

平均寿命の推移

出所:厚生労働省「令和6年簡易生命表の概況」

長期的にみると、平均寿命は男女ともに大きく延びてきました。昭和22年には男性50.06年・女性53.96年だったことをふまえると、「人生100年時代」という言葉も、けっして大げさではないかもしれません。

寿命が延びることは、それだけ老後の期間が長くなることも意味します。裏を返せば、年金を受け取る期間も長くなるということです。だからこそ、平均額を眺めるだけでなく、長い老後をどう支えるかという視点で、早めに備えを考えておきたいところです。

受給開始から生涯受け取れるのは公的年金のメリット。それ以外の老後の備えも

今回は平均的な受給額をみてきましたが、平均や他人の額に一喜一憂するよりも、ねんきん定期便やねんきんネットで、ご自身の見込み額を確認することから始めてみましょう。そのうえで、足りない分をどう補うかを考えることになります。

公的年金に対する不安も叫ばれますが、メリットの一つが受給開始から生涯受け取れるということです。年金額の改定はありますが、生涯受け取れるということを踏まえて、現役時代から老後の年金額を増やす対策として国民年金のみであれば厚生年金に加入する働き方を考えたり、厚生年金であれば収入を増やすことを考えるのも一つです。

公的年金以外には、個人年金金やiDeCo、また国民年金のみであれば国民年金基金などといった私的年金に加入することで、老後の生活費などに備える方法もあります。

最近では長く働き続けている人もいますが、仕事による収入を長く得ることで、繰下げ受給を利用して年金の受け取りを66~75歳の間に遅らせ、年金を増額することも可能です。ただし本当に得になるかは個人差があるので慎重に検討しましょう。

また、「老後資金」と一口にいっても、先ほどご紹介した公的年金、私的年金のほかに、預貯金、投資信託、債券、株式などさまざまな種類があります。

実際に調べる前から「怖い」「めんどくさい」と資産運用を避ける方もいますが、実際に調べていく中で「この金融商品なら自分でも投資ができそう」と、自分に合った金融商品や投資対象が見つかる場合もあります。

iDeCoや新NISAの登場により、以前に比べれば資産運用は取り入れやすくなりました。平均寿命がのびる一方で、年金や物価高などの不安が高まる現代だからこそ、預貯金以外の備え方も調べてみてはいかがでしょうか。

参考資料

Google で優先するソースとして追加
石津 大希アナリスト 株式会社モニクルリサーチ

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