この記事はここがポイント
- 配当利回りは三井物産2.82%が最高、三菱商事2.54%、住友商事2.46%の順
- 割安度、PERは住友商事12.34倍、PBRは三井物産1.61倍で最低水準
- 7月23日終値時点での上場来高値からの下落率は三井物産が▲25.5%で最大
株式市場では、半導体・AI関連銘柄の値動きに、一喜一憂する日々が続いています。
上昇局面では利益を伸ばせても、急落の場面で含み益が一気に目減りしてしまうと、「このボラティリティの高さについていけるだろうか」と不安を覚える方も少なくないはずです。
そうした値動きの荒さから距離を置き、より落ち着いて向き合える銘柄を探したくなるのは、自然な心理ではないでしょうか。
こうした流れのなかで、資金の一部がバリュー株へと回帰する動きも見られます。
なかでも根強い人気を誇るのが「総合商社」です。
五大商社は7月末から8月初めにかけて2027年3月期第1四半期決算を控えており、「決算発表の内容を見極めてから、落ち着いて買い時を判断したい」と考えている個人投資家の方も多いのではないでしょうか。
もっとも、ひとくちに総合商社といっても、5社それぞれに個性があります。
配当の高さに惹かれる方もいれば、株価の割安さや今後の伸びしろに注目したい方もいるはずです。
ここでは、決算を前にした五大商社の主要指標を数字で比較しながら、それぞれの銘柄がどのようなニーズに応えてくれそうかを見ていきます。
五大商社の決算日と株価指標(7月23日終値時点)
まずは、決算発表日と主要な株価指標を一覧で確認しておきましょう。
※住友商事は2026年7月1日に1→4株、伊藤忠商事は2026年1月1日に1→5株の株式分割を実施済みです
五大商社比較一覧
三菱商事
- 決算発表予定日:8月3日
- 7月23日終値:4,916円
- PER:16.36倍
- PBR:1.91倍
- 配当利回り:2.54%
- 27年3月期年間配当予想:125.00円
伊藤忠商事
- 決算発表予定日:8月3日
- 7月23日終値:1,971円
- PER:14.41倍
- PBR:2.09倍
- 配当利回り:2.23%
- 27年3月期年間配当予想:44.00円
- 株式分割:2026年1月1日に1→5株
三井物産
- 決算発表予定日:8月4日
- 7月23日終値:4,970円
- PER:15.31倍
- PBR:1.61倍
- 配当利回り:2.82%
- 27年3月期年間配当予想:140.00円
丸紅
- 決算発表予定日:8月3日
- 7月23日終値:5,384円
- PER:15.18倍
- PBR:2.02倍
- 配当利回り:2.14%
- 27年3月期年間配当予想:115.00円
住友商事
- 決算発表予定日:7月31日
- 7月23日終値:1,629円
- PER:12.34倍
- PBR:1.68倍
- 配当利回り:2.46%
- 27年3月期年間配当予想:40.00円
- 株式分割:2026年7月1日に1→4株
ここからは、この一覧をもとに「配当」「割安度」「値動きの調整幅」という3つの切り口で、5社を比較していきます。
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フィスコなどの金融専門誌出身。10年以上にわたり日経QUICKやブルームバーグ等で機関投資家向けの債券市場記事を執筆。企業調査レポートや決算などIR情報の発信に精通し、現在は経済メディア『LIMO』編集部で記事を執筆。
PROFILE
立教大学卒業後、海外専門の旅行会社に就職し、その後旅行業界専門誌の記者に転身。企業決算の記事などを手掛けるうちに金融マーケットに興味を持つようになり、株式や債券の発行市場をカバーする金融専門誌の記者に転職。債券市場の動向や市況について、10年以上にわたって数多くの記事を機関投資家に向けて日経QUICKやブルームバーグ等へ執筆した。その後、株式会社フィスコでアナリストが執筆する企業調査レポートの編集を手掛けるとともに、決算などIR情報の発信業務に携わる。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』のLIMO編集部に所属し、LIMOでも記事を執筆している。
