この記事はここがポイント
- 神戸物産優待は10月31日基準日、100株以上保有で継続年数に応じたGyomucaカード
- 10月2日終値2995円、予想配当1株32円、利回り1.07%
- 「継続保有3年以上」の条件は、同一株主番号で名簿に連続7回以上の記載
10月に入り、10月末を基準日にした株主優待が近づいてきました。会社によっては、株主優待と期末配当の両方がこの日の名簿で決まります。持っている株数や、どのくらいの期間持ち続けているかで、受け取れる内容が変わる会社もあります。基準日が近づいたいま、ご自身がどの条件にあたるのかを、手元の数字で一度確かめておきたい時期です。
株式会社神戸物産<3038>は、業務スーパー事業を基幹事業とする会社です。事業年度は毎年11月1日から翌年10月31日までで、株主優待と期末配当の基準日はどちらも10月31日です。
今回は、神戸物産<3038>の株価と参考指標を確認したうえで、株主優待の中身と、優待の金額が上がる「継続保有3年以上」の数え方をみていきましょう。配当の推移と、9月に公表された自己株式の取得についても整理します。
なお、株価は日々動きますし、優待や配当の内容も会社の判断で変わることがあります。投資のご判断はご自身の責任でお願いします。
※記事中の株価はすべて終値です。
※株式分割の影響は遡及修正して調整しています。
神戸物産の株価は10月2日終値2995円。配当利回りは1.07%
最初に、株価と参考指標の数字をみておきましょう。
株価と参考指標(2026年10月2日時点)
- 終値 2995円
- 前日比 ▲0.50%
- 始値 3017円
- 高値 3031円
- 安値 2990円
- 時価総額 819,432百万円
- PER(会社予想) 22.52倍
- PBR(実績ベース) 3.80倍
- 配当利回り(予想) 1.07%
年初来高値は3974円で、つけたのは2026年1月20日です。年初来安値は2516円で、2026年6月19日でした。10月2日の終値2995円は、6月の年初来安値からは上がり、1月の年初来高値には届いていない位置にあります。
この日は始値3017円で始まり、高値は3031円でした。そこから下げて、安値2990円に近い2995円で取引を終えています。
配当利回りの予想は1.07%です。この記事では、利回りに加えて、10月31日を基準日とする株主優待の中身を詳しくみていきます。
神戸物産の株主優待はGyomucaカード。10月31日に100株以上を持つ株主が対象
株式会社神戸物産「株主優待」によると、優待の対象は、毎年10月31日時点の株主名簿に載っている株主のうち、1単元(100株)以上を持つ株主です。持っている株数と、続けて持っている年数に応じて、Gyomucaカードが贈られます。
株数別・継続保有年数別の優待の内容
- 100株以上1,000株未満 3年未満はGyomucaカード1,000円分、3年以上は3,000円分
- 1,000株以上2,000株未満 3年未満は10,000円分、3年以上は15,000円分
- 2,000株以上 3年未満は15,000円分、3年以上は20,000円分
同じ100株でも、継続保有が3年未満なら1,000円分、3年以上なら3,000円分です。Gyomucaカードは毎年1月中旬の発送が予定されています。
希望する株主は、Gyomucaカードを、カードの金額に相当するVJAギフトカードか、同社のグループ商品の詰め合わせに引き換えることもできます。引き換えは、届いたカードに同封される説明書きに沿って会社に連絡する形で、申し込みには期限が設けられています。グループ商品を選ぶ場合、1,000株以上を持つ株主には商品が分けて発送されます。
同じ株数でも、年数が変わると金額が変わります。100株の段では、3年未満と3年以上で金額が3倍になります。神戸物産の優待は株数と年数、両方で金額が決まる仕組みです。
もう1つ確認しておきたいのは、届いたあとの選び方です。
カードのまま使うほかに、ギフトカードやグループ商品と引き換える道もあります。引き換えには期限があるので、届いたら同封の説明書きを先に開いてみてください。グループ商品を選ぶ場合、保有株式数が1,000株以上では分けて届くことも、あらかじめ知っておくと戸惑わずに済みます。
優待の「継続保有3年以上」は同じ株主番号で7回以上連続。数え方に注意
金額が上がる「継続保有年数3年以上」について、会社は、期末日と中間期末日の株主名簿に、同じ株主番号で連続して7回以上記載または記録されることと定めています。名簿は年2回なので、1年に2回ずつ数えていく形です。
会社は例として、2025年10月31日時点で継続保有3年以上にあたるのは、2022年10月31日の名簿から続けて載っている株主だと示しています。2022年10月31日から2025年10月31日まで、年2回の名簿を数えると7回になります。
気をつけたいのは「同じ株主番号」という条件です。条件は同一の株主番号で連続して記載または記録されることなので、ご自身の株主番号がこれまで変わっていないかは、取引先の証券会社に確かめておきたいところです。
神戸物産の配当は期末の年1回。今期の予想は32円
株式会社神戸物産「2025年10月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」によると、1株あたりの年間配当金は次のとおりです。いずれも中間配当は0円で、期末配当だけの年1回です。
1株あたり年間配当金の推移
- 2024年10月期 23円
- 2025年10月期 30円(普通配当26円・特別配当4円)
- 2026年10月期(予想) 32円
2025年10月期の30円には、特別配当の4円が含まれています。今期の予想32円は、2026年9月11日公表の第3四半期決算短信でも、直近に公表されている配当予想からの修正はないとされています。
連結の配当性向は、2024年10月期が23.7%、2025年10月期が20.8%で、今期の予想は24.0%です。10月2日の終値2995円で、今期の予想32円をもとにした配当利回りの予想は1.07%です。
神戸物産は9月29日に自己株式の取得を決議。9月30日に678万4700株を取得
なお、株式会社神戸物産「自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ」によると、同社は2026年9月29日の取締役会で、自己株式の取得について決議したことを公表しました。内容は次のとおりです。
自己株式の取得に関する決議の内容
- 取得し得る株式の総数 1600万株(上限)。2026年7月31日時点の発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合は約7.21%
- 株式の取得価額の総額 400億円(上限)
- 取得期間 2026年9月30日から2027年4月30日まで
- 取得方法 東京証券取引所での市場買付け(立会外買付取引を含む)
翌日の9月30日には、立会外買付取引の「ToSTNeT-3」で、678万4700株を取得しています。取得価額の総額は201億4377万4300円でした。会社は、市場動向などにより、注文の一部または全部が執行されないことがあるとしています。
権利付き最終日は2026年10月28日
株主優待も期末配当も、10月31日の株主名簿をもとに決まります。10月31日の名簿に載るための買付けの期限(権利付き最終日)は、2026年10月28日になり、この日までに買い付けることになります。
優待のGyomucaカードは1月中旬の発送が予定されています。基準日から届くまでには時間があるので、届く時期の見当もつけておきたいところです。
優待の金額は、株数に加えて継続保有の年数でも変わります。すでに持っている方は、株数と持ちはじめた時期、株主番号が変わっていないかをあわせて確かめておきたいところです。
今回は株主優待と配当金に視点をあてましたが、会社の業績などにより優待や配当金は変更される場合もあります。株式投資はハイリスクですから総合的に考えて検討しましょう。
参考資料
免責事項
- 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
- 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。
- 投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
- 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。
野村證券株式会社出身。FP2級・証券外務員一種を保有。国内外株式、投資信託、債券、保険商品まで幅広い資産運用に精通し、現在は経済メディア『LIMO』編集長として記事も執筆。
