この記事はここがポイント
- クボタの年間配当金は、2021年12月期42円から2025年12月期50円へ増加、2026年12月期は年間52円(中間・期末各26円)の予想額。
- クボタの株価は10月2日終値2683円で、予想配当利回りは1.94%という状況。
- クボタの配当方針は「安定的な配当の維持及び向上」であり、中間配当基準日6月30日、期末配当基準日12月31日である点。
10月に入り、年内の残りは3カ月を切りました。12月決算の会社では、年末の基準日に向けて期末配当の話題が出てくる時期です。配当を目的に株式を保有する方にとっては、今期はいくら受け取れそうか、これまでどう動いてきたかが気になるところでしょう。
株式会社クボタ<6326>の事業年度は、毎年1月1日から12月31日までです。配当は、6月30日を基準日とする中間配当と、12月31日を基準日とする期末配当の年2回です。単元株式数は100株です。
今回は、クボタ<6326>の株価と参考指標を確認したうえで、直近5年の1株あたり配当金の推移と、今期の中間配当・期末配当の予想をみていきましょう。後半では、配当がどの名簿をもとに支払われるのか、どう受け取るのか、会社が掲げる配当の方針も整理します。
なお、株価は日々動きますし、配当の予想も会社の判断で変わることがあります。投資のご判断はご自身の責任でお願いします。
※記事中の株価はすべて終値です。
※株式分割の影響は遡及修正して調整しています。
クボタの株価は10月2日終値2683円。配当利回りは1.94%
最初に、株価と参考指標の数字をみておきましょう。
株価と参考指標(2026年10月2日時点)
- 終値 2683円
- 前日比 ▲1.40%
- 始値 2671円
- 高値 2722円
- 安値 2671円
- 時価総額 3,055,177百万円
- PER(会社予想) 10.54倍
- PBR(実績ベース) 1.08倍
- 配当利回り(予想) 1.94%
年初来高値は3268円で、つけたのは2026年2月13日です。年初来安値は2220円で、2026年1月5日でした。10月2日の終値2683円は、2月の年初来高値からは下がった位置にあります。
この日は始値2671円がそのまま安値で、いったん2722円まで上げたあと、2683円で取引を終えています。
配当利回りの予想は1.94%です。ここからは、この利回りのもとになっている配当金そのものに目を向けていきます。
クボタの配当金の推移。1株あたり年間配当金は2021年12月期の42円から2025年12月期は50円に
株式会社クボタ「主要財務データ」によると、1株あたりの年間配当金は次のように動いてきました。いずれも中間配当と期末配当を合わせた金額です。
1株あたり年間配当金の推移
- 2021年12月期 42円
- 2022年12月期 44円
- 2023年12月期 48円
- 2024年12月期 50円
- 2025年12月期 50円
- 2026年12月期(予想) 52円
2021年12月期の42円から、2024年12月期には50円まで増えています。1期ごとの増え方は、2円、4円、2円でした。2025年12月期は前の期と同じ50円で、据え置きでした。
5年分を並べると、42円から50円へ、金額は8円増えています。ただし、毎期同じ幅で増えてきたわけではなく、増え方の大きい期もあれば、前の期と同じ金額の期もありました。
今期にあたる2026年12月期は、年間52円の予想です。株式会社クボタ「2026年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)」によると、中間配当は26円で、期末配当も26円の予想とされています。前期は中間・期末とも25円だったので、どちらも1円ずつ増える計算です。前期も今期も、年間の金額を中間と期末で同じ金額に分けています。
クボタの配当は6月30日と12月31日が基準日。受け取り方は口座振込か配当金領収証
配当を受け取れるのは、基準日の株主名簿に記載または記録されている株主です。株式会社クボタ「株式情報」によると、中間配当金の基準日は毎年6月30日、期末配当金の基準日は毎年12月31日とされています。今期の中間配当は、2026年9月1日が支払開始予定日でした。
なお、実際には権利付き最終日までに買い付ける必要があるので注意しましょう。
受け取り方は、口座への振込と、郵便局の窓口での受け取りに分かれます。証券会社の口座で株式を持っている場合は、取引先の証券会社に申し出ると、銀行振込・ゆうちょ銀行振込・証券口座振込に切り替えられるとされています。
受取方法を指定していない場合は、支払いの時期に「配当金領収証」が届き、近くの郵便局で受け取る形です。払渡しの期間を過ぎた場合や、領収証をなくした場合は、株主名簿管理人の三井住友信託銀行で手続きをします。
クボタの配当方針は「安定的な配当の維持及び向上」。予想利回りは1.94%
株式会社クボタ「株主還元」によると、同社は安定的な配当の維持及び向上を、利益配分に関する基本方針とし、中間配当と期末配当の年2回の配当を行うことが基本となっています。
10月2日の終値2683円で、今期の予想52円をもとにした配当利回りの予想は1.94%です。株価が下がれば利回りは上がり、株価が上がれば利回りは下がります。利回りを見るときは、どの日の株価で計算した数字なのかを合わせて確かめておきたいところです。
クボタの期末配当の基準日は12月31日。いつまでに持っていれば名簿に載るのか
では、期末配当を受け取るには、いつまでに株式を持っていればよいのでしょうか。株式会社クボタ「配当手続き」によると、期末配当金は、支払いが決まった場合に、12月31日の最終の名簿に載っている株主に支払われます。
基準日の名簿に載るために、いつまでに株式を買っておく必要があるのか(権利付き最終日)は、取引先の証券会社の案内で、その年の日付を確かめられます。日付は年によって変わるので、毎年確かめておきたいところです。
なお、2026年12月の権利付き最終日は12月28日(月)です。
なお、期末配当を受け取れるのは、会社が期末配当の支払いを決めた場合です。今期の期末26円はあくまで予想であり、決まった金額は決算の発表で確かめられます。
配当金の推移を5年分並べると、1年ごとの数字だけでは見えにくい流れが見えてきます。
配当は会社の業績や判断で変わることがあります。予想の数字だけで決めず、決算の発表や会社の案内とあわせて見ていきたいところです。
参考資料
免責事項
- 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
- 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。
- 投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
- 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。
野村證券株式会社出身。FP2級・証券外務員一種を保有。国内外株式、投資信託、債券、保険商品まで幅広い資産運用に精通し、現在は経済メディア『LIMO』編集長として記事も執筆。

配当金の推移を見るときは、年間の金額だけでなく、その中身にも目を向けたいところです。年間配当金は、6月末の中間配当と12月末の期末配当を足したものです。
もう1つ気をつけたいのは、今期の52円がまだ「予想」だということです。中間の26円は9月1日が支払開始予定日とされていましたが、期末の26円は会社がこれから決めるものです。予想は変わることもあるので、決算の発表があったときに数字を見直すと、受け取る金額を見通す手がかりになります。
配当利回りも、株価が動けば変わります。配当金そのものの推移と、その日の株価で割った利回りは、別のものです。2つを分けて眺めると、配当が増えたのか、株価が動いたのかを読み違えにくくなります。