【100株でパス追加は今回で終了】オリエンタルランド、9月28日の権利付き最終日に株価は▲2.22%。2027年3月末は通常優待に戻り「500株以上」が条件に
Songsak C/Shutterstock.com
執筆者高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者
17:00
【100株でパス追加は今回で終了】オリエンタルランド、9月28日の権利付き最終日に株価は▲2.22%。2027年3月末は通常優待に戻り「500株以上」が条件に
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この記事はここがポイント

  • オリエンタルランドの100株特別優待は9月28日で終了、2027年3月末から通常優待は500株以上が条件変更
  • 9月28日の権利付き最終日は株価が前営業日比▲2.22%下落、前年▲2.85%下落と類似した動き
  • 第1四半期決算で営業利益が23.1%増、テーマパーク事業が連結営業利益の約8割を占める堅調な業績

東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド<4661>は、9月末の権利確定で上場30周年を記念した特別株主優待を実施していますが、この優待の権利を得る期限は、28日の権利付き最終日でした。

保有期間を問わず、100株以上を持つ株主に1デーパスポートを1枚上乗せするものでしたが、上場30周年を記念した今回限りの優待で、2026年9月30日の基準日で終わります。

この期限が過ぎ、次の基準日の2027年3月末からは、通常の株主優待制度だけに戻ります。

100株を持っているだけでは、3年の継続保有の条件を満たさないとパスポートはもらえません。

ここでは権利付き最終日の株価の動きを確認し、そのあと次回の優待条件を整理していきます。

権利付き最終日28日は2%超の下落に

9月28日の終値は2,902円で、前営業日比▲66円(▲2.22%)でした。

取引時間中には2,891.5円まで下げる場面もみられました。

出来高は984万1,100株と、25日の475万5,200株から2倍以上となりました。

この終値をもとにした指標は、次のとおりです。

  • PER(会社予想):41.8倍
  • PBR(実績):4.22倍
  • 配当利回り(会社予想):0.55%(1株配当16円予想)

前年9月は権利付き最終日に▲2.85%、権利落ち日は▲0.14%

2026年は権利落ち日を待たず、権利付き最終日に株価が下がりました。では、同じように100株から受け取れる特別優待があった前年の2025年9月は、どう動いたのでしょうか。

このときの基準日は9月30日(火)で、権利付き最終日は9月26日(金)、権利落ち日は9月29日(月)でした。

権利付き最終日に▲2.85%

権利付き最終日の26日終値は前日比▲104円(▲2.85%)3,541円でした。出来高は716万7,300株で、前日の373万3,800株の約1.9倍でした。

権利落ち日は小幅安、翌日は反発

権利落ち日の29日の終値は3,536円で、前営業日から▲5円(▲0.14%)の小幅な下げにとどまりました。翌30日(火)は3,567円で、31円(+0.88%)値を戻しました。

2026年も前年と近い形に

2026年9月28日の下落率は▲2.22%で、出来高は前営業日の約2.1倍でした。

下落率も出来高の増え方も前年に近く、権利落ち日より前に株価が下がる形は同じです。

9月29日の権利落ち日以降にどう動くかは、この後の値動きを見ていく必要があります。

通常の株主優待&長期保有優待制度の仕組み

特別優待は終了し、次回3月からオリエンタルランドが普段運用している優待制度(通常優待および長期保有株主向け優待)に戻ります。

通常株主優待制度(保有株数に応じた配布枚数)

基準日(3月末・9月末)ごとの保有株式数に応じた配布枚数は以下の通りです。

  • 500株以上:1枚/0枚
  • 2,000株以上:1枚/1枚
  • 4,000株以上:2枚/2枚
  • 6,000株以上:3枚/3枚
  • 8,000株以上:4枚/4枚
  • 10,000株以上:5枚/5枚
  • 12,000株以上:6枚/6枚

※配布枚数は「3月末基準日/9月末基準日」の順で記載

次回春(3月末)の基準日では、最低でも500株以上を保有していなければ通常の優待対象にならない点(9月は2,000株以上のみ対象)に注意が必要です。

長期保有株主向け優待制度

株式を長期間保有する株主を対象とした仕組みで、通常優待とは別枠で毎年1枚のパスポートが追加進呈されます。

 対象条件: 2023年9月30日を最初の基準日とし、100株以上を3年以上継続して保有している株主(毎年3月31日および9月30日の株主名簿に、同一株主番号で連続7回以上記載・記録されること)

100株以上500株未満の保有者は通常優待の対象外ですが、この長期保有条件を満たすことで追加の1枚を受け取ることができます。

オリエンタルランドの株主優待の条件一覧

オリエンタルランドの株主優待の条件一覧
出所:各データより筆者作成

最新決算からひも解く強み:テーマパーク事業が営業利益の約8割を稼ぐ

7月30日に発表した、2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)の最新決算は以下の通りです。

  • 売上高:1,807億3,400万円(前年同期比10.4%増)
  • 営業利益:477億1,600万円(同23.1%増)
  • 経常利益:583億900万円(同48.6%増)
  • 四半期純利益:412億9,700万円(同50.3%増)

経常利益と純利益は、営業利益よりも大きく伸びています。

これは経常利益と営業利益の差(営業外損益)が広がったためで、前年同期の4億8,400万円から105億9,300万円に増えました。

本業の稼ぎを見るには、営業利益の23.1%増が目安になります。

収益の柱は、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの2つのパークを運営するテーマパーク事業です。

1Qのテーマパーク事業の営業利益は378億6,500万円(同29.3%増)でした。連結営業利益477億1,600万円のおよそ8割を、この事業だけで稼いでいます。

通期の業績予想は据え置きで、増収減益を見込んでいます。

  • 売上高:7,243億1,200万円(前期比2.8%増)
  • 営業利益:1,607億7,600万円(同4.5%減)
  • 経常利益:1,680億5,700万円(同0.9%減)
  • 純利益:1,137億9,700万円(同6.6%減)

 1Q時点で、営業利益の通期予想に対する進捗率は29.7%です。年間配当は1株16円を予定しています。

記者コメント

100株から1デーパスポートを受け取れた上場30周年記念特別株主優待は、9月28日の権利付き最終日で権利取りが締め切られました。

前年の創立65周年に続く2年連続の特別優待でしたが、上場30周年記念の特別優待は今回限りで、次回2027年3月末の基準日は通常優待に戻ります。

2027年3月期1Qはテーマパーク事業が29.3%の増益となり、連結営業利益の約8割を稼ぎました。通期では増収減益の予想を据え置いています。

株価は、権利落ち日の前日である28日に▲2.22%下げ、2,902円で取引を終えました。前年9月も、下げが集中したのは権利付き最終日でした。

権利落ち後の下げを嫌気して、先回りした向きが一定数存在したようです。

次の基準日の2027年3月末にパスポートを受け取るには、500株以上を持つ必要があります。

9月28日の終値で計算すると145万1,000円で、今回の100株(29万200円)の5倍の資金になります。

次回の権利付き最終日は3月29日となり、今後取得を考える場合は、今回のように権利付き最終日の前に株価が動くことも頭に入れて、買うタイミングを検討したいところです。

免責事項

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
  • 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。
  • 投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
  • 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。
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高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者

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