28日に権利付き最終日せまる【オリエンタルランド】9月末は通常2,000株→100株でディズニーの1パスがもらえる特別優待!
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28日に権利付き最終日せまる【オリエンタルランド】9月末は通常2,000株→100株でディズニーの1パスがもらえる特別優待!

25日の株価終値は節目の3,000円割れ……去年9月も同じ特別優待、権利確定前後の値動きをおさらい

執筆者高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者
07:00
28日に権利付き最終日せまる【オリエンタルランド】9月末は通常2,000株→100株でディズニーの1パスがもらえる特別優待!
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この記事はここがポイント

  • 30周年記念優待、9月28日権利確定で100株保有者に1デーパスポート追加
  • 2026年3月期、売上比16.5%のホテル事業が利益21.9%を占め、30.8%の利益率
  • 2027年3月期1Q、テーマパーク29.3%増益、ホテル0.9%増益で31.4%の利益率を維持

東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド<4661>は、2026年9月30日を基準日とする上場30周年記念の特別株主優待を控えています。

保有期間を問わず100株以上で1デーパスポートが1枚追加される内容で、権利付き最終日は9月28日(月)です。

この優待の話題に隠れがちですが、同社の決算を事業別に見ると、テーマパークに併設するホテル事業が、売上規模以上に利益面で存在感を持つようになっています。

ホテル事業は売上の2割弱で営業利益の2割超を稼ぐ

まず、4月28日に発表した2026年3月期通期の決算で、会社全体の数字を確認しておきましょう。

  • 売上高:7,045億3,900万円(前期比3.7%増)
  • 営業利益:1,684億1,300万円(同2.1%減)
  • 経常利益:1,696億4,100万円(同2.1%減)
  • 純利益:1,218億8,100万円(同1.8%減)

全社では増収減益でしたが、事業別に分けるとホテル事業の伸びが際立ちます。

ホテル事業の売上高は1,197億4,100万円(前期比7.5%増)、営業利益は368億5,100万円(同20.9%増)と2ケタの増益でした。同社はこの要因として、東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテルが通期で稼働したことなどによる客室単価の増加を挙げています。2024年6月に開業した同ホテルが、前期は期中からの稼働だったのに対し、2026年3月期は1年を通して寄与した格好です。

一方、売上高の8割を占めるテーマパーク事業は、売上高5,827億9,200万円(同3.0%増)に対し、営業利益は1,304億8,800万円(同7.1%減)でした。

ここで、ホテル事業が会社全体の利益にどれだけ貢献しているかを見てみます。

ホテル事業の売上高は全体の16.5%にとどまりますが、営業利益368億5,100万円は連結営業利益1,684億1,300万円の21.9%に相当します。売上では2割に届かない事業が、利益では2割を超えている計算です。

この差を生んでいるのが利益率の違いです。2026年3月期の営業利益率は、テーマパーク事業の22.4%に対し、ホテル事業は30.8%でした。

さかのぼって見ると、テーマパーク事業の営業利益率は2024年3月期の26.6%から、2025年3月期は24.8%、2026年3月期は22.4%と3期続けて低下しています。

これに対し、ホテル事業の営業利益率は2024年3月期の27.8%から2025年3月期に27.3%へいったん下がったものの、2026年3月期は30.8%と30%台に乗せました。営業利益の額も247億8,800万円、304億7,100万円、368億5,100万円と3期続けて増えています。

※セグメント売上高はセグメント間の内部売上高を含む「計」の数値。営業利益率・構成比は各期の決算短信のセグメント情報をもとに筆者算出(構成比は全セグメントの売上高合計に対する割合、小数第2位を四捨五入)

もっとも、ホテル事業の増益をけん引したのは、東京ディズニーシーのファンタジースプリングスと一体で開発されたホテルです。

ホテル事業はパークから切り離された新しい収益源というより、パークと一体の事業が利益面で厚みを増してきた、と捉える方が実態に近いといえます。

1Qはテーマパークが伸び、ホテルは横ばいで利益シェアは19.4%に

では、直近の四半期ではどうだったのでしょうか。7月30日に発表した2027年3月期第1四半期(4〜6月)の決算は、大幅な増収増益でした。

  • 売上高:1,807億3,400万円(前年同期比10.4%増)
  • 営業利益:477億1,600万円(同23.1%増)
  • 経常利益:583億900万円(同48.6%増)
  • 純利益:412億9,700万円(同50.3%増)

経常利益と純利益の伸びが営業利益を大きく上回っているのは、営業外収益に持分法による投資利益101億4,400万円(前年同期は4,500万円)を計上したことが大きく効いています。本業のもうけを示す営業利益ベースで見る方が、事業の実態はつかみやすいでしょう。

事業別に見ると、前期とは逆の構図になりました。

テーマパーク事業は売上高1,512億500万円(前年同期比12.1%増)、営業利益378億6,500万円(同29.3%増)と大きく伸びています。これに対し、ホテル事業は売上高295億1,300万円(同2.9%増)、営業利益92億5,400万円(同0.9%増)とほぼ横ばいでした。

その結果、連結営業利益に占めるホテル事業の割合は、前年同期の23.6%から19.4%に下がっています。ただし、ホテル事業の営業利益率は31.4%(前年同期は32.0%)と、テーマパーク事業の25.0%(同21.7%)を引き続き上回っています。両事業の利益率の差は10.3ポイントから6.4ポイントに縮まりましたが、ホテル事業の低下は0.6ポイントにとどまり、差が縮まった主因はテーマパーク事業の3.3ポイントの改善です。

なお、通期の業績予想は据え置かれており、売上高7,243億1,200万円(前期比2.8%増)、営業利益1,607億7,600万円(同4.5%減)、経常利益1,680億5,700万円(同0.9%減)、純利益1,137億9,700万円(同6.6%減)の増収減益を見込んでいます。

1Qだけで通期の流れを判断するのは早く、今後の決算でテーマパーク事業の回復が続くのか、ホテル事業が再び伸びるのかを見ていく必要があります。

ホテル事業の厚みとテーマパーク事業の持ち直し

2026年3月期は、ファンタジースプリングスホテルの通期稼働を背景にホテル事業が営業利益368億5,100万円と2割超の増益となり、売上の2割弱で連結営業利益の2割超を稼ぐ事業に育ちました。

一方、2027年3月期1Qはテーマパーク事業が29.3%増益と大きく伸び、ホテル事業はほぼ横ばいでした。それでもホテル事業の利益率は31.4%と、テーマパーク事業を上回る水準を保っています。

上場30周年の特別優待は100株以上で1デーパスを追加

9月28日の権利付き最終日が間近に迫り、個人投資家から熱い視線を集めているのが「上場30周年記念の特別株主優待」です。

通常、人気の高いテーマパーク「1デーパスポート」を受け取るには、長期間の継続保有やまとまった数の株式が必要となります。

ところが今回は30周年を記念した特例として、この9月末では新たに100株を取得するだけで「1デーパスポート」が1枚プレゼントされるのです。

通常優待でも同社の優待への人気は高いですが、9月末分では昨年に続いて特別優待が実施されるため、ますます人気が高まっています。

直近でパーク料金の値上げが決まったことも、優待の価値を押し上げて「お得感」が増したとの見方が、株価を下支えしている面もありそうです。

上場30周年記念特別株主優待の概要(2026年9月30日基準)

  • 対象株主:2026年9月30日(基準日)時点で100株以上を所有するすべての株主
  • 優待内容:「株主用パスポート(東京ディズニーランドまたは東京ディズニーシーのどちらかで利用できる1デーパスポート)」1枚(※既存の通常優待や長期保有優待に上乗せして進呈)
  • 発送予定時期: 2026年12月(有効期限:2027年8月31日まで)
  •  注意事項: 優待の権利を得るには、権利付き最終日である2026年9月28日(月)の大引け(15:30)時点で株式を保有している必要があります。また、株主用パスポートは年越し特別営業などの特別営業時間帯には使用できません

通常制度との違いとハードルが大幅緩和された理由

今回の特別優待がどれほど豪華な内容なのか、通常の進呈条件と比較してみましょう。

通常の9月末権利確定で1デーパスポートを獲得しようとする場合、次のいずれかの厳しい条件を満たす必要があります。

通常の権利獲得条件(9月末基準)

  • 100株以上を3年以上継続して保有する
  • 2,000株以上を保有する

初心者が新規で株主となり、3年待たずに9月権利でパスポートを獲得するには「2,000株以上」の保有が求められます。

9月25日の終値2,968円で試算すると、実に593万6,000円もの資金が必要となる計算です。

今回の記念特別条件(2026年9月末限定)

  • 保有期間に関わらず、100株以上の保有で一律1枚を進呈

※なお、すでに3年以上の長期保有条件や2,000株以上の条件を満たしている既存株主は、通常の配布数に加えて特別優待の1枚がプラスされます。

今回の特例を活用すれば、最小単位である「100株」の投資資金でパスポートが手に入ります。

通常であれば約600万円以上の資金が必要な9月の権利確定において、約30万円(100株)から参加できる今回の機会は、個人投資家にとって絶好のチャンスと言えます。

なお、保有期間を問わず100株の保有からパスポートが進呈される記念優待は、2025年9月に実施された「創立65周年記念優待」に続く2度目の実施です。

【参考】通常の株主優待&長期保有優待制度の仕組み

オリエンタルランドが普段運用している優待制度(通常優待および長期保有株主向け優待)についてもおさらいしておきましょう。

通常株主優待制度(保有株数に応じた配布枚数)

基準日(9月末・3月末)ごとの保有株式数に応じた配布枚数は以下の通りです。

  • 500株以上:0枚/1枚
  • 2,000株以上:1枚/1枚
  • 4,000株以上:2枚/2枚
  • 6,000株以上:3枚/3枚
  • 8,000株以上:4枚/4枚
  • 10,000株以上:5枚/5枚
  • 12,000株以上:6枚/6枚

※配布枚数は「9月末基準日/3月末基準日」の順で記載

 秋(9月末)の基準日では、最低でも2,000株以上を保有していなければ通常の優待対象にならない点(500株保有では春のみ対象)に注意が必要です。

長期保有株主向け優待制度

株式を長期間保有する株主を対象とした仕組みで、通常優待とは別枠で毎年1枚のパスポートが追加進呈されます。

 対象条件: 2023年9月30日を最初の基準日とし、100株以上を3年以上継続して保有している株主(毎年3月31日および9月30日の株主名簿に、同一株主番号で連続7回以上記載・記録されること)

100株以上500株未満の保有者は通常優待の対象外ですが、この長期保有条件を満たすことで追加の1枚を受け取ることができます。

オリエンタルランドの株主優待の条件一覧

オリエンタルランドの株主優待の条件一覧

2025年9月のケース:権利付き最終日に▲2.85%、その後3営業日で+1.36%

保有期間を問わず100株から1デーパスポートが追加されるこの形の特別優待は、2025年9月の「創立65周年記念」に続いて2年連続です。

そこで、前年の同じタイミングで株価がどう動いたのかを確認していきましょう。

2025年9月の権利確定では、基準日の9月30日(火)に対し、権利付き最終日は9月26日(金)、権利落ち日は9月29日(月)でした。

権利付き最終日を0営業日目として、その前後3営業日の終値を追ってみます。

権利付き最終日までの3営業日は3,600円台で推移

3営業日前の9月22日(月)の終値は3,632円で、前営業日比+78円(+2.19%)と上昇しました。9月23日の祝日を挟んだ2営業日前の24日(水)は3,650円(+18円、+0.50%)と小幅に続伸し、1営業日前の25日(木)は3,645円(▲5円、▲0.14%)でした。

権利付き最終日の直前までは、3,600円台で落ち着いた値動きが続いていたことになります。

権利付き最終日に下げが集中

流れが変わったのは権利付き最終日の9月26日(金)です。終値は3,541円で、前営業日比▲104円(▲2.85%)と、この7営業日の中で最も大きな下げとなりました。出来高も716万7,300株と、前日の373万3,800株から約1.9倍に増えています。

同日は東京株式市場の主要株価指数も▲0.87%下落していましたが、オリエンタルランドの下落率はそれを大きく上回りました。

3営業日前の9月22日と比べると、権利付き最終日までに▲91円(▲2.51%)下げたことになります。

権利落ち日は小幅安、その後は2日続伸

これに対し、権利落ち日(+1営業日目)の9月29日(月)の終値は3,536円で、前営業日比▲5円(▲0.14%)の小幅安にとどまりました。同日の主要株価指数の下落率(▲0.69%)よりも小さい下げです。

続く+2営業日目の9月30日(火)は3,567円(+31円、+0.88%)、+3営業日目の10月1日(水)は3,589円(+22円、+0.62%)と2日続伸しました。この2日間は主要株価指数がいずれも下落(30日は▲0.25%、1日は▲0.85%)するなかでの上昇です。

権利付き最終日の3,541円から+3営業日目までの3営業日で、株価は+48円(+1.36%)戻したことになります。それでも、3営業日前の9月22日(3,632円)の水準には届かず、7営業日を通して見ると▲43円(▲1.18%)の下落でした。

権利付き最終日と前後3営業日の株価推移(2025年9月)

権利付き最終日と前後3営業日の株価推移(2025年9月)

記者コメント

2026年3月期のオリエンタルランドは、ホテル事業が売上高の16.5%で連結営業利益の21.9%を稼ぎ、利益率でもテーマパーク事業を上回りました。

ファンタジースプリングスホテルの通期稼働で客室単価が上がったことが、ホテル事業の増益につながっています。

ただ、2027年3月期1Qではテーマパーク事業が29.3%増益と伸びた一方、ホテル事業はほぼ横ばいで、利益に占めるホテル事業の割合は19.4%に下がりました。

パークと一体で稼ぐホテル事業が再び伸びるのか、テーマパーク事業の持ち直しが続くのか、今後の決算では事業別の数字が注目点になりそうです。

9月30日の基準日には、100株から受け取れる上場30周年の特別優待が控えています。

前年9月の同様の特別優待では、下げが集中したのは権利落ち日ではなく権利付き最終日で、その後3営業日で1.36%戻したものの、3営業日前の水準には戻りませんでした。

株主優待は保有しているだけで受け取れる魅力的な制度ですが、権利付き最終日の直前に駆け込みで取得すると、優待の価値以上に株価が下がって含み損を抱えることもあります。取得のタイミングには注意が必要です。

免責事項

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
  • 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。
  • 投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
  • 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。
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高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者

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